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2018年東京・中目黒にスターバックスの新業態「リザーブ ロースタリー」がオープン

2016.11.09

◆スタバが日本に上陸して20年。今後の展開は?

 1996年に日本に進出したスタバは今年で20周年の節目の年となる。今年9月末で全国の店舗数は1200店舗を超え、アルバイトを含めると3万人以上が働く企業に成長した。

「1500店舗を一つの通過点としてさらに成長していきたい。新業態もその一つだが、さまざまな業態を検討してその先を目指していく。年間で100店舗増加し、さらなる成長の余地はあると考えている」(水口氏)

「スタバにとって日本は北米以外で初めてのマーケットだった。北米以外では店舗経験がなかったため、日本に進出する1年前の1995年に日本の著名なコンサルティング会社に市場調査をしてもらったが、スタバは成功しないと言われた。なぜなら、日本人は白いカップを持ち歩きながら、外でコーヒーを飲むことはしないからだと。私はそれでも可能性を信じて進出を決意した。成功すれば私たちの判断が正しかったことが証明できると思ったからだ。

 オープン当日はCNNも中継に来たが、あまりの行列にエキストラを雇っているのかと思ったほどだった。あれから20年経ち、毎年100店舗ずつ新規店がオープンしている。日本での成功無くしてスタバの成功はあり得なかった。それにしても、あの時のコンサルタントが今どのような思いでスタバを見ているのか、気になるところだ(笑)」(シュルツ氏)

2018年に中目黒にオープンするスターバックス新業態「スターバックス リザーブ ロースタリー」はコーヒーのアミューズメントパーク

【AJの読み】多様化している日本のコーヒー業界において、スタバはどう生き残るのか

 グローバル化したチェーン店とは一線を画し、1カップずつドリップするマイクロ・ブリュー・コーヒーの手法を用いたサードウェーブ、安価でもおいしいコンビニコーヒー人気など、日本におけるコーヒーを取り巻く環境は多様化している。奇しくも今年の10月末にはロースタリーと同様、中目黒に「ブルーボトルコーヒー」の新店舗がオープンしたが、シュルツ氏はサードウェーブの台頭に関してこう話す。

「スタバは世界30か国以上から質の高いコーヒーを買い入れており、従業員教育にも力を入れている。実際に世界のあらゆる場所で店舗を構えているということは、すべてのカップに私たちのそうした努力が注がれているからだと自負している。確かに多くのコーヒーショップが台頭しているが、お客様の期待値の大きさを考えるとスタバは強いと確信している」

 ロースタリーは今までにはなかった、エンタテインメント性のあるユニークな店舗だが、この業態は中目黒以外には現在のところ予定はないとのこと。個人的にはゆっくりとくつろぎながら、スペシャルティコーヒーを味わいたいというときは、やはりサードウェーブ系の店に足を運んでしまう。こうした脱スタバ層に向けて、さらなる新機軸が打ち出せるか注目したい。

文/阿部 純子

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

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