■ランドローバーのクルマはなぜリセールバリューがあるのか?
結果、今回選んだ5モデルの中で、ランドローバー『レンジローバー イヴォーク』をチョイスするのがいいように思ってきた。あとはグレードの違いを見極めた上での選択が望ましいようだ。ベーシックな『SE』(502万円~)、その上が『SE PLUS』(608万円~)で『HSE』(662万円~)と続く。予算オーバーが気になるところだが……最後に、念のため、ランドローバーの魅力について、自動車評論家の石川真禧照さんに話を伺った。
「ランドローバーのクルマがなぜリセールがよいのか? それはランドローバー社の歴史と日本での実績を知ればすぐに解ることです。ランドローバー社は英国の自動車メーカーだが、1940年代の創業から一貫して4輪駆動のクロスカントリー車(のちにSUVと呼ばれるようになる)だけを造り続けてきました。
レンジローバーは同社の高級車ブランドで、1970年に登場した。高性能な4輪駆動技術と英国車らしい高級感(本革と本木目の内装など)をドッキングさせ、独自の市場をつくり上げた。荒野も走破できる高級車。この実力と一貫性のある歴史の長さという実績に加え、日本では新車登録から3年間、6万kmの定期点検(2回)と指定交換部品や消耗パーツ(一部)とメンテナンスの無料化が行なわれています。
新車時からの点検体制がしっかりしているので、リセールでも品質の確かさが評価されているのだ。だから、リセールバリューが高い。常にユーザー目線での販売戦略がこのようなところで、ユーザーの支持を得る結果になっているのでしょう」(石川氏)
話を聞いて、僕の腹は据わった。憧れの輸入車SUVが欲しくてあれこれ迷った挙句(方々に相談した結果)、今の自分には『レンジローバー イヴォーク』が最大限に欲求を満たしてくれる一台であること、そしてリセールに期待が持てること。ここまでリサーチしたなら、大いに納得できる。今、人気の輸入車SUVを狙うならある程度“リセールバリュー”を重視して選ぶのが正解かもしれない。
実際に、次の購入ステップに進もうとしていたら、うれしいニュースが飛び込んできた。この10月から、ランドローバー認定中古車の保証が全車種2年(※)になるというではないか。しかも業界初となる「ボディ保証が標準付帯」。これって、認定中古車の選択肢も多いにアリってこと!? 品質の安心を手にできる上に、上級グレードに手が届くなんて夢のある話じゃないか!新車も中古車も、まずは正規代理店へ足を運んでみて相談に乗ってもらうのが一番賢い選択かもしれない。
※主な内容
・対象車両:初度登録から6 年以内且つ走行距離6万km以内の正規輸入車
・事前整備:英国本社から提供される、165項目の検査を実施
・保証期間:名義変更から2年間
・保証内容:走行距離無制限で無料修理、365日24時間体制のロードサイドアシスタンス、ボディ保証標準付帯(上限10万円)
http://www.landrover.co.jp/approved-preowned/index.html
取材・文/S・H