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今、人気の輸入車SUVは“リセールバリュー”で選ぶのが正解

2016.10.26

 リサーチの結果、正直、年式や走行距離、ボデイカラーやオプションの有無でかなりバラつきがあるが、何となくの傾向がつかめてきた。新車で500万円前後のクルマが約300万円で購入できるとなると、リセールの価格はもう少し低いわけで、あれこれ考えると実に悩ましい。そこで、実際に中古車買取業者に電話をかけて話を聞いてみることにした。

---今、予算500万円ぐらいで輸入車SUVの購入を考えていて、リセールのこと聞きたいのですが。

「よく新車の購入を検討されているお客様から問い合わせあるんですよ。リセールはどうだ? って(笑)。実は新車5年で乗り換えスパンが一番いいですよ。高価格帯の車は値落ち率も高いけど、輸入車は5年後でも基本0にはなりませんから」

---リセールのことを知る手立ては?

「大手さんの中古車検索サイトで大体わかりますよ。値段と型式が近いもので比較すればおおよその予想ができます。例えば、『イヴォーク』ですと、新車価格500万なら5年後はマイナス180万で320万円の販売価格でしょうか。売値はもうちょっと下がりますけどね。『イヴォーク』はいい選択だと思いますよ。タマ数は少ないし、高級な印象はありますし」

 実名は明かせないが、こう話してくれた業者の方は、実に親切で親身に話を聞いてくれたことを添えておきたい。さて、ここからが重要なんだが、個人的なツテを頼ってその筋の専門家に話を聞いてみるとにした。何せ、非常に高価な買い物だから失敗したくないのだ。そこで今度は各メディアで活躍している中古車評論家の伊達軍曹さんに話を伺った。

---人気の輸入車SUV、中古車市場の今は?

「活況が続いており、特に『人気ブランドの高年式車でありながら若干お買い得価格』的な個体は足が早いです。特にメルセデスの『GLA』や『レンジローバー イヴォーク』はその傾向が強いですね。その半面、今や格安の巨体SUVの古めのやつ(初代ポルシェ『カイエン』など)もドサクサに紛れて人気です。そういった古めの巨体系は修理代が結構かかるので、個人的には微妙と思いますね」(伊達氏)

---今回、検討している5モデルならぶっちゃけ、中古車で買うならどれが狙い目なんでしょう?

「何を求めるかによって答えは変わりますが、コスパを重視するならジープ、それも2015年式以降の『グランドチェロキー』が妙にお買い得相場になっています。もちろん『安定感』重視ならメルセデスというチョイスも悪くないと思いますよ。アウディもいいんですが、モード系ゆえ、デザイン的な旬の時期はやや短いかもしれません」(伊達氏)

---新車で購入したら、3年後、5年後の予想買取価格がいいのは?

「新車価格578万円だった2013年式『イヴォーク PRESTIGE』の現在の中古車相場は約430万円で、新車価格から見て約26%の下落。今後はモデルとしての新鮮味が若干薄れることを考えると、新車の『イヴォークSE PLUS』(608万円)の3年後の中古車店頭売価は30%下落の426万円で、売却額はその7.5掛けの320万円ぐらいでしょうか。BMW『X3』は調べてみると値落ち率が少々デカいため、3年後の売却額は「xドライブ20d」で約300万円程度と予想し、AUDI『Q3 2.0TFSIクワトロ』もそれとほぼ同水準かと。それゆえイヴォークは“高リセール”と言っていいんじゃないかと思います」(伊達氏)

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