
社会においても、家庭においても、昔と比べて男女の垣根が低くなった昨今。しかし当然ながら、身体面や精神面、そして社会的役割などにおいて、根本的な男女差がなくなるわけではない。そんななか、男性は男性であることの、女性は女性であることの「生きやすさ」や「生きにくさ」を感じることは、あるのだろうか。
オウチーノが以前、20~69歳の男女864名を対象に、「『男女』に関するアンケート調査」を行なったところ、「『世の中、男性に対して不公平』と思うことはありますか?」「『世の中、女性に対して不公平』と思うことはありますか?」という質問をした結果、男性は53.1%が「世の中、男性に対して不公平」と思っており、女性は56.1%が「世の中、女性に対して不公平」と思っていることが分かった。
一方、男性、女性それぞれに「『男性で得をした』と思うことはありますか?」、「『女性で得をした』と思うことはありますか?」という質問をすると、女性は64.3%が「女性で得をした」と思ったことがあると回答したのに対し、男性は「男性で得をした」と思ったことがあると回答したのは、わずか33.4%だった。
■男性/女性ともに半数以上が「世の中、男性/女性に対して不公平!」と回答
男性、女性それぞれに「『世の中、男性に対して不公平』と思うことはありますか?」、「『世の中、女性に対して不公平』と思うことはありますか?」という質問をした結果、男性は「世の中、男性に対して不公平」と思うことが「多々ある」と回答した人が22.5%、「たまにある」が30.6%、「あまりない」が25.3%、「全くない」が21.6%だった。
一方、女性は、「世の中、女性に対して不公平」と思うことが「多々ある」と回答した人が24.9%、「たまにある」が31.2%、「あまりない」が31.9%、「全くない」が12.0%だった。男女ともに半数以上が、異性と比べて「不公平」と感じていることが分かった。
男性が「世の中、男性に対して不公平」と感じている理由として最も多かったのは、「女性の方がサービス面で優遇されているから」だった。次に多かったのは「女性は女性専用車両があるから」、そして「男だからと言って求められるものが大きいから」が続いた。
一方、女性が「世の中、女性に対して不公平」と感じている理由として最も多かったのは、「家事・子育ての負担が大きいから」だった。次いで「男性との給与格差があるから」、そして「男性と比べて昇進しづらいから」が続いた。他には「結婚・出産・子育てと仕事の両立が難しいから」なども挙がった。