白物家電が元気だ。国内出荷台数は昨年から右肩上がり。人気を牽引するのは時短、本物志向にこだわった新製品を一挙に紹介しよう!
◎国内独立系ブランドが切り開いた「一芸」新時代
機能や性能にこだわった一芸調理家電が増えている。その火付け役となったのが、昨年発売された「バルミューダ」のトースターだ。2万円超の高価格にもかかわらず、トーストがおいしく焼ける一芸が受けて大ヒットした。バルミューダは、日本ブランドだが、ほかにも誌面で紹介したビタントニオやルームメイトなど、いわゆる独立系ブランドがユニークな調理家電を続々と発売している。
一方、一芸調理家電は海外からも押し寄せている。今回紹介したハミルトンビーチ『サンドイッチメーカー』の販売代理店である、石田株式会社の渡辺康匡社長は、「海外製品の魅力は、日本の軽薄短小な製品とは違い、いわば重厚長大型。目的が明確でパワフルで迅速」と語る。
国内大手メーカーも日本流のものづくりで、ヒット作を送り出している。「ほったらかし系の『ヘルシオ ホットクック』はその代表」とは、家電コーディネーター戸井田園子さん。このブーム、「時短、本物志向」をキーワードにさらに過熱しそうだ。
■水を使わずに調理! 業界初の電気無水鍋
シャープ
『へルシオ ホットクック KN-HT99A-R』
オープン価格(実勢価格約6万円)
水を使わずに調理ができる業界初の電気鍋。蒸気を水滴に戻し、食材の栄養素やミネラルをたっぷり残したまま鍋に循環させるから、食材本来の旨味もじっくり味わえる。中華料理が充実したインバウンド向けモデルも新発売。
タイミングやコツのいるかきまぜ、火加減はすべておまかせ。85の自動メニューがあり、手間抜きでブイヤベースなどの本格料理も出来上がる。
■5分で出来たてのエッグマフィンが
ハミルトンビーチ
『ブレックファストサンドイッチメーカー』
5980円
わずか5分で、出来たてのエッグマフィンサンドが食べられる、アメリカらしい時短家電。バンズにはイングリッシュマフィンのほか、ビスケットやベーグルが使え、ホットサンドもできるので出番は多くなる。手間や時間をとらないから、これで朝食もしっかりとれる。
マフィンと、ハム、チーズ、野菜などの具材を下段にセット。上段のプレートに卵を落としマフィンをかぶせたらフタを閉じるだけ。ノンスティック加工で後片づけもラクラク。