〈アナログ代表〉
[音質]レコードはハイレゾ同様、人間の耳で聞こえない音域の音も収録されており、奥行き感のある音を再現する。特に中音は厚みのある音に再生する特性がある。これが音を豊かにし、心地よく聞こえる。
[プレーヤー]レコード盤を一定速度で回転させるシステムはシンプルだが、振動による悪影響を受けないよう、緻密な設計がされている。同店では高級ブランドのトーレンス『TD309』を採用している。
[利便性]曲順や曲名はレコード盤やジャケット上にあるリストを確認。聴きたい曲の冒頭に針を置くなど手間がかかる。針の種類により適正な圧力を調整するなど、利便性は低いが、その手間もアナログレコードの特徴であり、楽しみのひとつだ。
[オススメ入門モデル]
●アナログ音源を楽しみつくすプレーヤー
オンキヨー『CP-1050』
オープン価格(実勢価格約5万3000円)
基本性能を高めた本格マニュアルプレーヤー。キャビネットには制振性に優れた素材を使用した。
●フォノイコライザー搭載プレーヤー
ティアック『TN-350』
オープン価格(実勢価格約5万6000円)
フォノイコライザーを搭載し、フォノ入力を持たないアンプにもダイレクト接続が可能。
■レコードプレーヤーに必須。フォノイコライザーって何!
レコードプレーヤーの信号の電圧は、CDなどに比べ2000分の1〜40分の1程度。以前のアンプではアナログレコード用入力の信号を増幅させていたが、レコード用入力端子がないアンプには、フォノイコライザーを仲介させ、信号を増幅させる。
《結論》
ハイレゾは音楽メディアがアナログからCD〜MDと様々な変貌を遂げながら行き着いた領域。スペックはすばらしく、臨場感は非常に高い。しかし、自然の音に近いという点ではアナログも非常に魅力的だ。好みのアーティストや楽曲にマッチしたシステムを選ぶのがベストだろう。
文/編集部