■役に立った備蓄品・・・1位「飲料水」、3位は「日常消費している食料品」
備蓄している人のうち、現在備蓄しているもので最も多かったものは「飲料水」で86.8%であった。次いで「ランタン・懐中電灯・ローソク」、「乾電池」、「ラジオ」、「非常時用の食品(非常食)」と続く。防災グッズの定番品が上位を占めている。実際に使用し、役に立った・備えておいて良かった備蓄品1位と2位は、現在備蓄しているものと同じで、1位「飲料水」16.3%、2位「ランタン・懐中電灯・ローソク」10.6%である。3位には「日常消費している食料品」8.2%がランクインし、7位の「非常時用の食品(非常食)」よりも順位が高く、普段から食べ慣れているものの方が良かったという人が多いようだ。
■非常食の備蓄は2~3日分。選定基準は消費期限の長さ
食料品を備蓄している人のうち、最も多かったのが「2~3日分」で48.4%と約半数であった。一般的に、国や地方自治体による食料の配給が行き渡るまでには、2~3日が必要であると言われているため、ちょうどその日数分を用意している人が多いようだ。「7日分以上」備蓄している人は11.5%と約1割であった。備蓄食料品を選ぶ際の重視点は、「消費期限(どのくらい長く保存できるか)」76.1%が最も高く、次いで「そのまま食べられる」62.3%となった。この2点が圧倒的に高い結果となった。前設問の『実際に使用し、役立ったもの』では「日常消費している食料品」が3位にあがったが、選ぶ際の重視点としては、「いつも食べているもの」は17.9%とそれほど重視されていないようだ。また、「栄養のバランス」も7.4%と低く、緊急時用の食料品には味や栄養素などはあまり考慮されていない。
食料品を備蓄している場所は、「キッチン」が最も多く32.2%。日常の食料品と同様にキッチンに保管する人が多い。次いで「納戸・押し入れ」29.7%、「玄関」22.2%、「寝室」15.8%と続いた。