◆トングやふたまでアイデア満載
おもしろいのが付属のリフターだ。内側にバネを組み込んでいるため、クッカーを挟む際に無理な力をかけなくてもいい。しかも、レトルト食品の袋を引き上げる際などトングのようにも使える。リフター用ケースはナイロン製でクッカーを洗うスポンジとしても活躍しそう。
ナイロン樹脂性のふたは、麺の湯切りやまな板として、そしてOD缶のスタビライザーとして使える仕様。スタビライザーとして使うには裏返すのだが、つまみの分でぐらつかないよう高さを調整しているのも心憎い。
唯一、残念なのがふたを密閉できないことだろう。ふたをしたままリフターでクッカーを持ち上げ、コジーに入れるという保温重視の一連の動作を考えると、仕方のない仕様なのかもしれない。実際に米を炊いてみたところ、多少のふきこぼれはあったものの、米にしっかり吸水させることでおいしく炊きあがった。
標高の高い山での炊飯では湯切り穴などをふさぐ工夫が必要かもしれないが、SOTOらしいひねりの効いたアイデアが満載のクッカーセットに仕上がっている。
クッカーをつかむリフターは、鍋の縁に引っ掛けたままにしておける。さらに、トングとしても使えるのがおもしろい。肉抜きをしていて重量は38g。濡れた手で使用してもすべりにくいという利点もある
内側にバネを搭載しているので、クッカーをつかむ際に余計な力をかけなくてもいい
ふたの裏には刻みがあり、スタビライザーになる。同社のOD缶(パワーガス105トリプルミックスとパワーガス250トリプルミックス)を乗せて安定させることができる