【叱る時は思いやりが必要か?】
叱る側が合わせろ、との解釈で宜しいのでしょうか。凄まじく良く目耳にする台詞であります。口走る何処ぞの専門家は他人事なのでございましょう。
そもそも、叱られるのは理由があるからで。ミスや損失が出た時、相手を思いやっている場合ではございません。時々に合わせた節度が保たれていれば、思いやり云々なんてものは、相互冷静でない瞬間に持ち出す言葉ではないと筆者は感じるのです。
例え、先述したように心で逸脱した毒を吐かれようと何だろうと、叱る瞬間はしっかり叱って下さいませ。しかし厄介な点は、ゆとり世代は一度萎れると中々元に戻らないという事でありましょう。萎れたものは腐り始めるのですね。それを恐れて、怒れなくなった上司も少なくないはずであります。
【では、得策は?】
そうなると、心折れない様に慎重に言葉を選んで且つ解ってもらえる様に、でも態度や話し方が腹立つから嫌味の一つくらい言わせてもらおう…といった具合の粘り気の強い注意になるわけでありますね。
しかしゆとりは、シンプル且つスマートな言葉で突き刺されるのを好む傾向にありまして。それが湿っぽく嫌味っぽいもの程、彼•彼女の反発心を煽るのであります。つまり後味の悪い説教は、心が萎えますから逆効果なのでございます。
そこで注意する時、叱る時に混ぜ込まない方が良い言葉がございます。
【普通○○でしょ?/普通だったら~/常識だよ?】
比べられて伸びるのはこの世代ではございません。また他人、特に上司によって競争心に火が付く事もございません。凄まじくその言葉を嫌味に受け取ったのち、萎れます。意図的だろうが例え真実だろうが、禁句ですのでご注意を。
また、「どうしてこうなったと思う?」「何がいけなかったと思う?」などの「?」攻撃は至極しんどいものでありまして。上手く答えなきゃというプレッシャーと同時に、早くこの場を終わらせたい気持ちで頭が埋まります。開き直って屁理屈と共に原因を口にするか、何を行っても言い訳だと一蹴されるから閉口するか、それは各々でございます。
そんなこんなで、叱られる時は簡潔明瞭であってほしいと、ゆとりなりに生意気に思っているのですね。軽いジャブを何度もボディに当てるのでは無く、ストレートを一発見舞うのが得策という事でございます。
さて、悩める上司/先輩の方々、いかがでしたでしょうか。
上司に言われてイラッとした云々の記事だったり何かは、シチュエーションが入り交じり過ぎている上に、結局何を言ってもイラっとされるわけですから、鵜呑みにする必要はございません。あまり前知識に囚われない事も、上手く部下を動かす方法なのかもしれません。
文/松永舞香
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■連載/ゆとりのトリセツ