『いつになっても訪れぬ快感。そして発見!』
2分ほど体を冷やしに冷やし、水風呂の横にあったベンチで休憩に入る。しかし、なんか体がシックリこない。これだけ冷たい水風呂にはいったら必ずやってくる、
「お〜なんか気持ちいいぞ〜!!」
という無我の境地がいつになっても訪れない。おかしいと思って、2セット目に入る。それでもまったく気分はのってこない。おかしいおかしい思いつつ3セットしても、それでもまだ駄目!
「もういいわ、こんなサウナ!!」
と思って、服を着ている頃に、なんでこのサウナがこんなに駄目なのかハッキリとわかってきた。
バランスである。
熱さと冷たさがまったくバランス取れてないのだ!
思い返して見れば、過去に入った湿度が低く、いまひとつ体が温まらないサウナ室のあるサウナ(銭湯のサウナの場合が多い)は、水風呂も冷たさがいまひとつで20度前後なんていうところがほとんどだった。
すると、両方とも中途半端な分、最終的にはバランスが取れちゃってるんですね。だから最後には“最上”といかないまでも、ある程度の気持ちよさは体に訪れる!
サウナ室に入ることで体は“熱”側に振られる。そして水風呂で“冷”側に振られ、その後に休憩することで、体はちょうど“熱”と“冷”の中間に戻ってきて、そこで気持ちよさがやってくる。
やってはくるんだけど、その振り幅が“熱”と“冷”で同じレベルにないと、最終的に中間に戻ってこないというワケですよ。
だからこの駄目サウナの場合、“熱”側にはまったく振られてないのに、“冷”側にだけ振られてしまい、最終的に中間地点に戻って来なかったというワケですよ。
ウンチク的なこと書くと、“熱”側に振られた時には交感神経が亢進し、“冷”から出て休憩してる間のリラックスが副交感神経を亢進させる。ところが、このサウナの場合、そのバランスが崩れてたんで、交感神経と副交感神経のバランスまでもが崩れちゃったというワケだ!