■フルフラットで映画は楽しめる?
ゴロンと寝ころんで映画を楽しむのもビジネスクラスの特権だ。しかしながら、フルフラットの状態では、ディスプレイとの高低差がありすぎて少々画面が見づらい。少し背中を立てた状態にしなければならなかった。実際、映画を観ている人たちのほとんどは、座席を斜めの状態にしていたので、誰もが同じ感想を持っていたと推測される。
ちなみに、中央席左側のD席は、他の席に比べフルフラット時の座面が他の席に比べ低いため、この傾向はさらに強い。また、通路を誰かが通ると、足音が気になるのか、落ち着かなくしている人が見受けられたことも付け加えておこう。
■機内食は大きく進化した
往路の昼行便では、シートベルトサイン消灯後、食前酒のオーダー。おつまみとして、あられミックスとドライなっとうが出てきた。これは随分前からの定番だ。
機内食は、和食と洋食、それぞれ2つの選択肢があり、「魚介のリゾットと鯛のポワレ」をメインディッシュとする洋食をオーダー。すると、まず運ばれてきたのはご覧のようなメゾンカイザーのパンと、前菜「オマール海老のカプレーゼ」。これはちょっと驚いた。以前ならこの路線ではビジネスクラスでも1プレートに食事が収められていた記憶しかないからだ。新型シート導入にあたり、機内食の見直しもしたというだけのことはある。
もちろん、メインディッシュのあとは、食後のフルーツもまた別に運ばれてきて、食事の満足度はかなり高まったと思う。