今年の6月18日から羽田-バンコク線に就航した、JAL国際線777-200ER型機には新型ビジネスクラス「SKY SUITE Ⅲ」が導入されている。全席通路側を実現したフルフラットシートが目玉だ。
「これはぜひ乗ってみたい!」と、ニュースで知ったときからチャンスを狙っていた。そして、何とか格安で乗る方法はないかと模索していたところ、「JALホームページ限定 国際線特典航空券 曜日限定特典利用」のキャンペーン利用なら、往復6万マイル(本来なら8万マイル)でこの路線のビジネスクラスに乗ることができると判明。運よく往復ともこの機材の窓側席を予約できたので、実際の乗り心地やサービス内容などをレポートしていこう。
■迷路を思わせる第一印象
最前方のドアから搭乗し、機内に一歩足を踏み入れてまず感じたのは、各シートを隔てる衝立の存在感だった。従来の777-200ERに採用されていたシェルフラットシートだと、各座席は全て見渡すことができたのに対し、「JAL SUITE Ⅲ」では近づかないと座席がほとんど見えなかったからだ。
自席は往路が進行方向右手の窓側3Kだった。座席は窓に向かい斜めに配置され、高い衝立のおかげで、座ると個室感がぐっと高まる。見渡せる窓の数は2つ分だったが、帰路の進行方向左手の窓側7Aは衝立の影に窓が隠れるなどして1つ分だった。