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ゆとり世代が「パワハラ」と判断する境界線

2016.07.31

■連載/ゆとりのトリセツ

人を教育する立場になると、パワハラやセクハラという言葉に敏感になるのではございませんか。わらわら増える扱い難い新人に振り回され、尚かつハラスメントといったものにも注意を払わなければなりませんから、胃が幾つあっても足りないでしょう。

今回のコラムでは、数あるハラスメントの中からパワハラについて、ゆとりの考え等々を綴って参りたいと思います。大人もゆとりも、ご一読願います。

ゆとり世代がパワハラと判断する境界線

■「天の邪鬼なゆとり世代」

私達ゆとり世代について、様々な悪評を其処此処で目耳にする今日この頃でございますが、実際のところ彼等・彼女等は全く自覚しておりません。

一昔前と比べられても、昔知らんし、というのが本音でございます。20代前半である現状が、【今】の年頃でありますから。

そのせいか否か、ゆとり世代は少々天の邪鬼なところがありまして。少しの事で心が拗じ曲がってしまうのでありますね。打たれ弱いのでは無いのです。“そこ打つ?”と根本に納得いってなかったり、そもそも打たれる理由が解っていなかったりするのでございます。新人の顔、思い浮かぶでしょう。

ですから、“そこ怒られるところか、理不尽じゃね”と割と簡単に至ってしまうことが多々あるのですね。そうなると、“本人が精神的苦痛を感じた時点で成立する”との定義を逆手に取って、ちょっと叱ったことに対してパワハラを適用したり、威嚇のつもりで言ってみたりするのであります。おっかない……。

■「親が出張ってくる世代?!」

とある男性中心の職場にて。男社会でありますから、ミスをしたりルールを無視するような場合、胸ぐらを掴む事くらいは普通だったそうで。ゆとり世代の新人にも分け隔てなく実行したら、その親が出張ってきてパワハラだと騒動を起こした、との話を聞きました。

また、筆者の義務教育時代、非常に温厚だった教師がおりました。その教師に対してだけ、目に余る程不遜な態度をとる調子づいた生徒がいて、終いにはその男子に手を挙げてしまい、体罰だと激怒した親によって教師を辞める羽目になったという実話もございます。

ゆとり世代全てがそうだという訳ではございませんが、それでも良くある話のようであります。映画の魔法学校の様に、本で頭をしばくなんて事は御法度なのでありますね。親のみならず上の方も敏感になっておりますし、そういった腫れ物に触る様な環境下で、私達ゆとり世代は育てられて参りました。

ゆとり世代がパワハラと判断する境界線

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