■連載/おおしまりえの女ゴコロ研究所
自虐トーク。それは自分を落として場を盛り上げるトーク術のことで、女性同士の会話では当たり前に使われてるものです。自分を落として場が楽しく盛り上がればいいのですが、内容によっては冗談として笑えず、場が凍りつくことがしばしばあります。
女性同士でも切り返すのがちょっと難しい自虐トーク。それが男女間で展開されるものだとしたら、どう切り返せば地雷を踏まずにすむのでしょうか。今日は直面すると面倒臭い女性の自虐トークについて、対処法を考えてみましょう。
■「私、もう・・・」自虐ネタはどうして生まれる?
男性よりも女性の方が圧倒的に使うことの多い「自虐トーク」。そもそもどうして使われるようになったのか、考えたことはあるでしょうか。もともとは日本の“謙虚さ”が始まりと言われており「私なんて…」という後ろに引いて相手を立てる精神が進化して、引く必要のない場面でも「私なんて」と引いて場や人を盛り上げることが増えたと言われています。
謙虚さは男性よりも女性の方が敏感に使い分けていたことと、女性の方が“共感”がコミュニケーションの中心にあったため、自虐を多用するようになったと思われます。つまり、自分に自信がなかったり、場の空気を読みすぎたりする女性ほど、歪んだ謙遜さである自虐は多く使う傾向にあるといえます。
正直「面倒くせぇ~」と思う方も多いでしょうが、少しだけ広い心で、それも自信のない女性の精一杯の頑張りだと思えば、受け止められるような気がしませんか。
■本当にあった怖い自虐ネタ
そんな自虐ネタですが、サラッと一言で終わればなんとかなるものの、中にはやっかいな自虐トークもいくつかあります。ではどんな応用的な言い方があるのか、紹介していきましょう。
◎かぶせ自虐
A「私って本当にモテなくてさ〜」
B「そうなの?そんな風に見えないけど」
A「いや、本当にモテないの。女として終わってるんだよ」
B「考えすぎでしょ?」
A「マジやばいんだって。この前もさ……(延々、自分語りが続く)」
相手が何と答えようと、自虐スタンスを崩さず話題もずらさずどんどん自虐ネタをかぶせていきます。
◎逆ギレ自虐
A「私最近すごい太っちゃって」
B「そうなの?全然わからない」
A「とか言ってさ、本当は太ったと思うでしょ?」
もはやいちゃもんのレベルです。わからないと言っても食ってかかってくるため、切り返しに悩みます。
◎問い詰め自虐
A「私、もうおばさんだよ」
B「そんなことないでしょ!」
A「じゃあさ、いくつからおばさんって言えるの?どうして私はおばさんじゃないって言えるの?」
やんわり否定すると具体的に問い詰めてくる自虐。問い詰めるほど仲がいいとも考えられますが、やっぱり困ります。