■連載/35歳から履く大人の靴選び
大人に似合うシューズとは一体どんなものなのかを探る連載「35歳から履く 大人のシューズ」。シューズ業界の最前線で活躍するクリエイターの方たちに、現在のお気に入りと、大人たちに履いてほしいおすすめのシューズを紹介していただく。
今回登場するのは、スニーカーセレクトショップ「BILLY’S ENT」でプレスを務める佐藤敬太(さとう・けいた)さん。長年シューズ業界で働き、数多くのスニーカーを見て、履いてきた佐藤さんにお気に入りの1足を紹介してもらった。
「TOKYOから世界へ、洗練された本質だけを発信し続ける」をコンセプトに展開している「BILLY’S ENT」。世界の限られたセレクトショップのみで取り扱われているヴァンズの限定ラインである『VAULT(ボルト)』シリーズを、日本国内で唯一、フルラインアップで揃えているのもショップの特徴だ。そんな「BILLY’S ENT」のプレスである佐藤さんのお気に入りは、ヴァンズを代表する定番モデルの1つである『OLD SKOOL(オールドスクール)』。
佐藤さん:『OLD SKOOL』は、ヴァンズと言えばと聞かれて思い浮かぶ代表的なモデルですよね。適度なボリューム感、ヴァンズならではのサイドストライプ、それから履き込んでへたれてきたときの雰囲気が凄くいいんですよ!
佐藤さんが初めて『OLD SKOOL』を履いたのは、ハイテクスニーカーブームの真っ只中だった高校生の頃。
佐藤さん:今でもサーフィンをやっているんですけど、自分のファッションの入り口はスケートとかサーフィンといった横ノリのカルチャーだったんです。当時だとヴァンズやエアウォークなんかがよく横ノリ系のメディアに取り上げられていて。そこからスニーカーに興味を持つようになりました。『OLD SKOOL』は、スケーター、サーファー、BMXライダー、それからミュージシャンにも愛用している人が多いシューズ。横山 健さんもネイビーの『OLD SKOOL』をずっと履かれていますよね。もちろんナイキの『AIR MAX 95』も履きましたけど(笑)、一番自分に馴染む感じがあったのが『OLD SKOOL』でした。
初めて履いて以来、ずっと『OLD SKOOL』は佐藤さんのローテーションの中に組み込まれている。特によく履くのがブラックだそう。
佐藤さん:ダメになったら買い直していますし、常に1足は予備のストックがあります。価格も6000円(税別)と安いですしね。黒が好きなんで一番履いているのはブラックですが、ネイビーも結講履いています。ネイビーは日焼けしたり、色褪せてくると凄くカッコいいんですよ。『OLD SKOOL』はまさに自分の中の定番って言えるモデルで、困ったときはコレを履いています。洋服を買うときも『OLD SKOOL』をベースに考えれば間違えることないですし、旅行に行くときなんかもとりあえずコレを持っていけばいいかと(笑) 同じものを履き続けるっていうのは、大人のカッコよさの1つな気もするんです。それから『OLD SKOOL』が登場したのは1978年なんですけど、僕同い年なんですよ(笑) それを知ってからますますこのモデルに愛着が湧きました。