■連載/大森弘恵のアウトドアへGO!
子どものおもちゃというイメージを持つホッピングだが、アメリカではポゴスティックと呼ばれ、エクストリーム・スポーツとして注目を浴びている。長らくFlybar(フライバー)社がアメリカのポゴスティック業界をけん引してきたが、VURTEGO(バーテゴ)社が圧縮空気を使用するポゴスティックを開発。3m超という驚異のジャンプ力を実現し、世界記録が次々に塗り替えられているのだ。
エアサスペンションを搭載したVURTEGOのポゴスティック。ホワイトの『V4』は5万9800円、グリーンの『V4プロ』は6万9800円。なかなかの値段だが、耐久性は高く、長く楽しめる
「日本人が思い描くホッピングは足の下のバネでジャンプするのでバネの可動域は短く、ジャンプ力もさほどではありません。エクストリーム・スポーツとして使われるポゴスティックは、足を置くステップの上側にバネやエアサスペンションシステムがついているので大きく動いて、より高くジャンプできるんです。VURTEGOの『V4』の場合、バネではなく空気を圧縮させてジャンプするので、静か。バネを内蔵しているわけではないのでへたることはなく、より大きなジャンプが可能なんです」(4ALL 矢田裕一さん)
ポゴスティックで遊ぶときは、ヘルメットとグローブを着用。最初はヒジやヒザのプロテクターも装着すると安心だ
体重を考慮し、自分に適した空気を入れれば、子ども(体重36kg〜)も大人も同じ道具で楽しめるし、セッティングやメンテナンスも簡単というわけだ。
ポンプで空気をいれるだけで準備完了。「体重(kg)÷2」がオススメの空気圧(psi)だ
跳ねるというよりは、トランポリンのようにふわっと浮く。この浮遊感は『V4』ならでは。
「簡単に飛んでいるように見えますが、全身でバランスをとるため全身の筋肉を刺激します。5分も飛べば肩で息をするほど。遊びながら体幹を鍛えられますし、体を上下に揺らすジャンプ運動はリンパの流れを刺激すると言われ、健康にもいいと言われてるんですよ」(矢田さん)
まっすぐ上下に飛び跳ねるだけでも、かなりの運動量となる。バランスをとるために、全身の筋肉を使うためだ