3番目は、ちょっとスペシャルなランビックを紹介する。
■グーズ ティルカン アランシエンヌ
(ブレンダー=ティルカン 度数6.4% 330ml)1022円
ランビックは、年代や麦汁の異なったランビックをさらにブレンドして造る。そのブレンダーは経験と勘が求められる貴重な存在。そのランビックブレンダーが12年ぶりに誕生し造ったのがこれ。もとは銀行員だったのだとか。
[インプレッション]
最初に感じる酸味は、前述した<初心者お断り>カンティヨンより強く感じるほどで、酸っぱさが口の上下左右に広がる。しかし、その酸味自体はふわっと軽く、刺すような重みはない。4種のランビックから造られるだけあって、濁りが凄い苦味は抑えめで隠れてる感じ。コクではなく、別の深みを感じる。
最後、余談的に。ググっていたらこんなものも発見。臨場感あるなあ。
★今日のビール川柳★
酸っぱいぞ これがビールか バルサミコ?
文・写真/石黒謙吾(いしぐろ・けんご)
著述家・編集者・分類王。日本ビアジャーナリスト協会・副会長、日本ベルギービールプロフェッショナル協会・理事。映画化されたベストセラー『盲導犬クイールの一生』はじめ、『2択思考』『図解でユカイ』『ダジャレヌーヴォー』『エア新書』『分類脳で地アタマが良くなる』『ベルギービール大全』など幅広いジャンルで著書多数。プロデュース・編集した書籍も、ベストセラー『ジワジワ来る○○』(片岡K)、『ナガオカケンメイの考え』、『負け美女』(犬山紙子)、『読む餃子』(パラダイス山元)など200冊以上。twitter: @ishiguro_kengo、facebook:石黒謙吾、blog:イシブログケンゴ