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【PC Audio Lab】電源で音が変わる!?AudioDesignのへッドホンアンプ『Tempo』で3種類の電源を聴く

2016.04.17

■研究結果

AudioDesign『Tempo』は一般的なステレオミニ端子接続でバランスになるというユニークな技術を採用したバランス接続専用ヘッドフォンアンプである。出力端子にAstell&Kernが採用している2.5φ4極バランス対応端子とSONYの3.5φ極バランス対応端子があるのが非常に便利。その反面、XLR4pinバランス接続端子が省かれているため多くのバランス対応ヘッドフォンには変換プラグが必要となる。もしかすると主にカスタムイヤモノなどのイヤフォン向けの製品なのかもしれない。その音はフラットで高域に透明感があり、どこまでも抜けいていく感じがする。ことさら粒立ちのいい音を強調することなく、極めて自然体な音と言えばいいだろうか。

もともと電源部は別売なのだが、同社のDCアダプターがペアになったお得なセットが用意されている。もちろんこの組み合わせなら間違いないのだが、ハイコスパなJS PC Audio『PSU-R1』のDCアダプターとも相性は良かった。またダークホースの中古安定化電源を使っても素晴らしい音を聴かせてくれた。本機は汎用性のある電源端子を使っているので様々な電源が使えるのも魅力である。腕に覚えがあれば電源の自作も可能だろう。また充電池を使った完全DC駆動なども考えられる。電源はなかなか奥が深い!

●『Tempo』は高域に透明感がある
●『Tempo』は電源の違いに敏感
●ヘッドフォンアンプは電源で音が変わる
●アナログ電源は大きくて重い方が良かった

(文/ゴン川野)

オーディオ生活40年、SONY『スカイセンサー5500』で音に目覚め、長岡式スピーカーの自作に励む。高校時代に150Lのバスレフスピーカーを自作。その後、「FMレコパル」と「サウンドレコパル」で執筆後、本誌ライターに。バブル期の収入は全てオーディオに注ぎ込んだ。PC Audio Labもよろしく!

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