プロジェクターの次に必要なのがスポット光が得られる照明機材だ。ほんとうにスポットだと狭すぎで、レイヤー全身に光を当てたい。機材はクリップオンストロボなので、これに対応するハニカムグリッドかスヌート、あるいはグリッド付きのライトボックスが考えられる。実際に全部試してみた結果、予想通り面積の広いNEEWER『ポータブル・ソフトボックス・グリッド付き』(60×60cm)3900円が一番使い勝手が良かった。マウントはBowens互換なので、いつも使っているNEEWER『S-型 ブラケット/ホルダー』にそのままはめ込めた。レイヤー全身に柔らかい光を回せるのでオススメ。ソフトボックスの骨格になるワイヤーがかなり硬めなので組み立てには結構、腕力が必要で時間もかかる。また専用ケースに収めても25×50cmぐらいあり、かなりかさばる。
JJC『3in1 ハニカムグリッド・ライトシステムSG-N』3480円はクリップオンストロボの発光部にはめ込んでグリッドになるアクセサリである。2枚のグリッドの組み合わせで、45度、25度、16度の円形スポット光が作り出せる。光はソフトボックスより硬くなるが、狭い範囲にスポットが当てられる。例えば顔だけとか。これはなかなか便利だ。少し高価だがROGUE『Flash Grid』5700円(税別)の方が本体がナイロン製のため汎用性が高く、ほとんどのクリップオンストロボで使えるのだ。
最後にダメ押しで買ったのがNEEWER『スヌート』750円である。こちらもROGUE『Flash Bender2』6500円(税別)の廉価版でフラッシュへの固定方法が滅茶苦茶ダメダメだが値段が本家のほぼ1/10なので諦めよう。機能的には結構使えるのだが、光は一番硬く、ほぼフラッシュ直炊きと変わらない。
JJC『3in1 ハニカムグリッド・ライトシステムSG-N』3480円。ハニカムグリッドにより円形の光の輪を作り出す。光量も減るので近距離から発光させるのがコツだ
ライトスタンドに固定して使うと、厳密な角度と高さ、方向が決められる。というかライトスタンドを使わないとハニカムグリッドを使いこなすのは難しいだろう
激安スヌート。百均にある材料で自作できそうなレベルの製品。マジックテープで固定するのだが、これがなぜか普通と逆の凹凸の組み合わせで使いにくい。やっぱりROGUE買おうと思った
こちらもライトスタンドに固定して使った。オフカメラライティングで強い影が欲しい時に有効だ
大きくてかさばり、組み立てが面倒で時間がかかるが、もっとも大面積に柔らかい光を当てられるグリッド付きのソフトライトボックス