■連載/ゴン川野の阿佐ヶ谷レンズ研究所
■Introduction
いまコスプレスタジオで流行しているのがプロジェクターを使った撮影なのだ。イラストも写真も幾何学模様も何でも投映できるため、より深く作品世界を再現できる。スタジオで星空や青空など屋外の風景を再現できるのがいい。アニメはもともと二次元なのでプロジェクターの背景とは相性がいいのかも。最近コスプレスタジオのレンタル機材にプロジェクターが加わることが多くなったが、その操作方法や撮影方法に関してはレイヤーやカメラマン任せという所が多いのも事実だ。そこで今回はプロジェクター撮影のライティングに関する研究結果を発表しよう。
■Equipment
今回はレンタルではなく自前でプロジェクターを用意した。選ぶポイントは小型軽量、近距離からピントが合う短焦点レンズ搭載、なるべく明るいこと。それらの条件から選んだのがEPSON『EB-1776W』エプソンダイレクトショップ販売価格17万1410円である。3LCDで世界最薄、A4サイズで厚さ44mm、重さ約1.7kg。明るさ3000lm、解像度WXGA(1280×800)である。『EB-1776W』の特徴はスマホやタブレットからワイヤレスで写真やWebサイトなどを投映できる「Epson iProjection」が使えること。これはすごく便利な機能なの。スタジオでレイヤーさんが着替えている間にWebにアクセスして画像を検索して撮影時に投映なんてこともできる。レンタル用プロジェクターにこの機能があるといいね。
EPSON『EB-1776W』はA4サイズで明るい大画面を実現。専用のキャリングケースがあり、そこに電源ケーブルとリモコンも収納できるため、忘れ物の心配なく持ち運べた
本体に無線LANを内蔵してiPhoneやAndroidのスマホと通信できる。突然、必要になった画像をWebで検索して表示するなんてことも可能だ