■連載/おおしまりえの女ゴコロ研究所
35歳を過ぎると、男女どちらも初婚率は10%程度に下がると言われています。もちろんこれは、統計上の数字なので、35歳をすぎると結婚できないというわけではありません。しかし実際に、独身女性に35歳以上の未婚男性について聞いてみると、「こだわりが強くて、恋人にすると大変そう」という声がよく聞こえてきます。もちろんそれは女性にも当てはまる話だと思いますが、一体女性から見て男性のどんなところが「こだわりが強そう……」と感じるのでしょうか。今日はそんな“こだわり”の正体について考えてみたいと思います。
■自分の趣味に対する執着心が強すぎる男
まず、20代、30代の知人女性たちに聞いてみると、決まって必ず「35歳以上の独身男性には、こだわりの強い趣味がありそう」という声が返ってきました。たとえば、グルメの知識や料理の腕。バイク、クルマ、パソコン、インテリアなどといったもの。ただ、これだけなら別にこだわりが強くても何ら問題はなさそう。ではなぜ、女性たちはこれらの趣味に、男性の「強い(ウザい)こだわり」を感じるのか。さらに聞いていくと、ひとつの答えが見えてきました。
「少しでも話題を合わせようとすると、すぐに説教モードになる」
女性からみて、その“こだわり”の是非の判定ラインは、知識の過剰披露の有無だといいます。例えば、ある外食好きの男性にお店をチョイスしてもらったら、延々とその料理や店の薀蓄が止まらなかったり。クルマ好き男性とデートすると、クルマに対する薀蓄が止まらなかったり。パソコンに詳しい人と話していくと、ずっと自作パソコンことについて語られ、挙げ句のはてに自分の持っているPCのスペックを批判される羽目に。最初は一生懸命、話を聞いている女性たちも、徐々に「あー、面倒だわ」という気持ちになっていくようです。あなたは大丈夫ですか?
■自分の価値観を頑なに崩さない男
2つ目の「こだわり」は、自分の価値観がガチガチに固められてしまっていること。生活する場所、自炊の有無、外食の店、全てとは言いませんが、自分の生活を作り上げる要素のかなりの部分を慣れ親しんだもので埋める傾向が見られます。そこに新しい提案が入ってこようとすると「でもさー」と否定しようとします。
「以前、40代男性と自炊の話になった時、パスタ以外は全く作らないっていうから『試しに作ってみたらどう?』と軽く提案してみたんです。そしたら『無理、無理!』と言われました。彼にとって技術的に難しいというのであればしょうがないのですが、その後がウザいモードに入ってしまって……。『1人での食事は、自炊のほうがお金がかかってしまって非効率。なのに、どうして作らなきゃいけないの? ただでさえ帰宅時間が遅いのに』と難癖をつけ始めて反論されました。自分の生活スタイルにこだわりすぎているのか、ちょっと面倒な男性だなと思いました」(28歳・総務)
人は誰でも齢を重ねると、他人から意見されることを嫌うようになるものです。ただ、いくつになっても他人の意見を受け入れる柔軟性は持ち続けなければ、婚期はどんどん遠ざかるような気がします。