『サウナーなら注目したいサウナ→水風呂動線』
前から行こう行こうと思ってたんだけど、ついつい行きそびれていた。しかし、今回が初めてというワケじゃあない。生まれてから6才まで、オレはこの近くに住んでいて、それも50年近く前ですから家に風呂なんてなく、みんながみんな銭湯に通う時代。
普段は家のすぐ近所にある別の銭湯があったんだけど、そこの風呂釜が故障してる時があってね。薪で燃やす風呂釜だったと思うけど、時々そういうことってあったんですよ。で、そういう時は、この『S湯』まで、徒歩10分くらいかけていった記憶がある。
もちろん当時はバラエティー浴槽なんて無くてね、ただ湯船と洗い場があったのみ。だから約50年ぶりにやってきたわけではあるけれど、初体験みたいなもんである。
いや~初体験だったけど、さすがネオ銭湯のリーダーだわ。フロント形式に入口を入ると、大きな、そして明るいロビーがあってね。風呂上がりのお客さんが生ビール飲めたりする。
浴室には、東京ならではの真っ黒い温泉と、黄金色の温泉の、なんと2本の温泉がある。このふたつ、どうやら温泉の湧き出る深さが違うみたいですね。
それが人気なんだろうね。平日の4時頃いったにもかかわらず、とにかく混んでる。なにしろ最初にサウナ入った時なんてか、無理すれは12人くらいが座れるサウナが満席!!
しょうがないからオレ、最初は床に座ったもん。で、そのサウナ室。温度は90度で湿度はかなり高めという、今流行のチューニング。最初に書いた『T健康ランド』と比べると、温度は低いけど、湿度は高く、体感温度でいうと同じような肌の味わい。
サウナ室の目の前に“かけ湯”があるんで、水風呂前の汗流しには、これを利用できるという抜群のサウナあがり動線!
そうそう。サウナ上がり動線って大事なんですよ。たとえば、サウナと水風呂が浴室の端っこと端っこの対局に配置されてるような、
「オマエ、なんも考えてないだろ!!」
っていうようなヤツ。ほら、サウナ室から出た時って、なかにはフラフラってほどではないけど、やっばりかなりのぼせ気味で注意力散漫になってる人もいるワケですよ。そんな状態で床がツルツル滑る浴室を長距離歩かせるっていうのは、スッ転びそうで危険じゃねェの? って思っちゃうんですよね。