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萩本欽一さんに聞く「運を引き寄せる20の習慣」

2016.03.13

(16)勝負勘を磨くと予感が当たるようになる

「勝負は時の運」。これもひとつの真実ですが、勝負運は磨けば育つ。といっても「賭け事やゲームに熱中しろ」という意味じゃないの。大事なのは人間観察。運のいい人が使う言葉、とる行動、失敗した人の原因……運の流れを観察すると勝負勘が育ち、いざという時、運を引き寄せる選択ができる。こういう人を「予感の当たる人」と言います。

(17)運を育てれば人も育つ

 運を育てる方法って実は簡単。ズルをしない、欲張らない、めげない、人を傷つけない。これだけ気をつけていれば、かなり運は育ちます。言い換えれば、人に嫌われない生き方をすると、そこに運がついてくる。運を育てようと常に意識していれば、言葉も行動もきれいになるんです。つまり、運育ては自分育て。さらに、人間は「いいな」と思う人のまねを自然にしますから、周囲の人間も変わって、結果的に人を育てることにもなります。

(18)一番つらい選択肢に運は隠れている

「若いうちの苦労は買ってでもせよ」。この言葉、死語になりかけていますが、運の大事な法則です。上司から与えられた仕事に選択肢がある時は、迷わず一番つらいもの、割の合わないものを選ぶといい。楽しいことは考えずにやるから発見がない。そこには運もありません。誰もが嫌がることをコツコツやっている時に、運が近づくための通り道ができるんです。

(19)運を回し合うのがチームプレー

 仕事でもスポーツでも、チームで行なう時は個々の運が複雑に絡み合います。自分がチャンスを逃したら、自分を責めず、チームのほかの人に運をリレーしたと思えばいい。ほかの人が失敗した時は、個人を責めるとチーム全体の運が下がります。チーム戦はお互い運を回し合うことで、頂点にたどり着くんです。

(20)ライバルが運を持ってくる

 コメディアンの修業をしている時、僕には強烈なライバルがいました。たまに舞台で共演すると、お互い相手をつぶそうと必死だった。そのライバルが、のちにコント55号を組んだ坂上二郎さん。ライバルって、実は自分を高めたり、運をもたらしてくれる存在。ライバルがいる人は、それだけで幸運です。

◆「運がたまる」本はベストセラーに

ダメなときほど運はたまる 続・ダメなときほど運はたまる

『ダメなときほど運はたまる』『続・ダメなときほど運はたまる』(ともに廣済堂新書)には、欽ちゃんの運にまつわるエピソードが満載。

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