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老視自覚の記者が1か月間使ってわかった“遠近両用”ソフトコンタクトレンズの実力

2016.03.04

◆「ワンデー アキュビュー モイスト マルチフォーカル」は業界初の瞳孔径に着目したレンズ

「マルチフォーカル」は1日使い捨てソフトコンタクトレンズ。遠近両用コンタクトレンズで老視を矯正する場合、自分の瞳孔の大きさとぴったり合ったコンタクトレンズを装用することがクリアな視界を得るカギとなる。しかし小玉先生も話していたように、瞳に入る光の量を調節する瞳孔は加齢に伴い小さくなっていく。

「マルチフォーカル」の最大の特長は、業界初となる年齢や屈折度数で変わる瞳孔径の状況を光学部の設計に取り入れたということ。年齢(加入度数)が3種類、球面度数(屈折度数)が57種類、全171パターンの光学部セミカスタマイズデザインで異なる瞳孔径に合わせた対応が可能だ。

老視自覚者の記者が1か月間試してみた、遠近両用ソフトコンタクトレンズ「ワンデー アキュビュー モイスト マルチフォーカル」の実力検証

 エイジングによる影響は老視や瞳孔径の変化だけでなく、加齢により涙の量が少なくなり質も落ち、乾燥しやすくなる。これらに対応するのが独自の保湿テクノロジーPVP(ポリビニルピロリドン)。化粧品などに入っている親水性高分子(うるおい成分)で、これによりレンズの保水力を高めてレンズ表面が滑らかになり、長時間快適さが続く。

 3つ目の特長が目に悪影響を与えるUV(紫外線)のカット率の高さ。最近の調査結果では、紫外線をたくさん浴びる環境では水晶体のたんぱく質が変性して、老視が早まるのではないかといわれている。コンタクトレンズを選ぶ際にはUVカット率も要チェックだが、「マルチフォーカル」はB波を約97%、A波を約81%とかなり高い比率で紫外線をカットしている。

 私は30年間近視用のハードコンタクトレンズを使い続けてきたので、ソフトコンタクトレンズは経験が無い。小玉先生にハードコンタクトレンズからソフトコンタクトレンズに切り替える際の注意点を聞いた。

「遠近両用のハードコンタクトレンズは、中央に遠くを見る度数があり、その周りに近くを見る度数が配置されている。ハードコンタクトレンズを長く使っている人はどうしても中央で見てしまうので、中央に近くを見る度数のあるタイプのソフトコンタクトレンズだと、慣れるまで遠くが見づらいと感じることがある。

 たとえでいうと、テニスの試合を観ているときネット越しに目が行くか、試合全体を見るかということ。ハードコンタクトレンズは遠くか、近くかという選択になってしまうが、ソフトコンタクトレンズの同時視はそういった選択を頭の中で行い、遠い近いを選んで見る。ハードコンタクトレンズのようなクリア感は落ちるが、遠くも近くも同時に情報が入ってくるので広い範囲を見ることができる。ただし、ソフトコンタクトレンズの場合は乱視を矯正できる製品がないので、乱視の強い方にはハードコンタクトレンズしか遠近両用は処方できない」

 実際に着けてみないとわからないため、眼科で相談することにした。コンタクトレンズは高度管理医療機器なので、使用する前は必ず眼科で検診を受けて処方してもらう。私の場合、若干乱視が入っているため、検査や見え具合など1時間にもわたってチェックを行った。「マルチフォーカル」は171パターンのセミカスタマイズが可能なので、じっくりと相談できる眼科を選ぶことを強くおすすめする。

 ソフトコンタクトレンズの装用は生まれて初めてだったので戸惑ったが、ハードコンタクトレンズの見え方とあまり差異がなかったことに驚いた。違和感もなく初日からなじんだので、そのまま最初の処方で5日間試してみた。使っているうちに手もとが若干見づらかったので、利き目である左と右の加入度数を変えて再度5日間トライアルした。

 手もとに関しては、ハードコンタクトレンズに老眼鏡を使用したほどのクリアさはないものの、時刻表の小さな文字も読むことができた。遠くに関してはハードコンタクトレンズの時と見え方もクリアさも遜色がなかった。現在も「マルチフォーカル」を装用中だが仕事には支障がない。老眼鏡をかけずにスマホが見られるのはかなりうれしい。

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