音のコントラストが生む音響価値
なぜこれほどまでに、現場の静けさと生のセリフにこだわるのか。録音の竹内氏は、映画音響における「コントラストの重要性」を語る。
竹内氏:「私が大切にしているのが、全ての音を平等に聴かせるのではなく、その瞬間に観客に何を感じてもらいたいか、何に意識を向けてもらいたいのかということです。セリフ、効果音、音楽、それぞれが需要な要素ですが、全てを同時に主張させてしまうと、本当に伝えたいものが見えなくなってしまう。だからこそ、何を優先し、何を引くのか、そのバランスを丁寧に作ることを意識しています」。
奥田氏:「『カモメ君』のおかげで、セット撮影をロケのように見せることができました。たとえば和光ビルの屋上シーンでは風が4段階くらいあり、そよ風の時は「カモメ君」を中心に使い、段階が進むにつれて大型の送風機を使用しています。長澤まさみさんが『山崎組(山崎貴監督のチーム)の風は立体的ですね』って言っておられたと聞きました。光栄です! これらの画と音を存分に味わい尽くすためにも、ぜひIMAXで観て頂きたいですね!」
映画『ゴジラ-0.0』コラボモデルが完成!
制作陣からの絶賛を受け、「Kamomefan」開発担当の綱島氏は、
綱島氏:「お話をいただいた時は『『Kamomefan』?』と疑問だったのですが、今日お話を聞いて、僕らが思っている以上に評価していただいていると感じました。『Kamomefan』の最大の特徴は、潜水艦のプロペラを手掛けるナカシマプロペラ社と2年かけて開発した7枚羽根です。自然な風を目指して空気を切り裂く角度を追求した結果、より静かで、遠くまで効率よく届く風となりました」。
山崎組の現場では、いまや「扇風機=カモメ」だという。そしてこの熱量を受けて開発されたのが、コラボモデルの「Kamomefan ゴジラ-0.0モデル」だ。クラウドファンディング「Makuake」にて11月10日から販売開始の限定品である。

https://www.makuake.com/project/godzilla_kamome
※画像はイメージです。監修中のため、実際の商品とは異なる場合があります。
綱島氏:「今回のコラボモデルは羽根まで含めた『オールブラック』仕様です。アルミ削り出しのスピンナーには映画『ゴジラ-0.0』のロゴをレーザー刻印し、背面には足跡をあしらいました。
さらに電源を入れた時にはゴジラの足音、回転オンで咆哮(鳴き声)、オフでは去っていく足音が鳴ります。風量インジケーターも青色にして、最大風量になるとインジケーターがくるくる回転して『光線をチャージして発射する』イメージを表現した、遊び心満載のモデルです!」。
11月3日より大ヒット公開中の映画『ゴジラ-0.0』。その映像と音響を最大限活かすために求められたのは、一台の家庭用扇風機による静寂だったのだ。
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文/前田賢紀




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