シュワッチ! 言わずと知れたこの掛け声は、そう、ウルトラマン!! 60周年を迎えた今も、なぜあの〝光〟は俺たちの胸を熱く焦がすのか? 各界の識者の熱い視点、現場を支える裏方たちの血の通ったものづくり魂、そしてスペシウム光線のごとく心を射抜くマーケティングの真髄を徹底取材! 時代を超えたヒットの軌跡に触れた時、あの日の胸の高鳴りと、現代(いま)を戦う大人の覚悟が響き合い、明日へ立ち向かう勇気が熱く呼び覚まされるはず……。これは厳しいビジネスシーンに立ち向かう〝君〟に捧げるウルトラマン大特集だ。ヘアッ!
一見すると「なぜウルトラマンとコラボ?」と思える企業CMがある。だが、その企画の裏側には、彼らのフィールドでしかなしえない熱い想いが込められていた。
ウルトラ兄弟や怪獣軍団がファッションアイテムに!ウルトラマンシリーズ60周年を記念したDIME限定コレクション発売中
小学館のビジネストレンドメディア『DIME』は、2026年12月号の「ウルトラマン」特集をきっかけに、ウルトラマンとのスペシャルコラボレーションアイテムを開発。…
新日本空調
空調を中心に建築設備の設計・施工・メンテナンスを通じて、暮らしや産業を支えるBtoB企業。健康や省エネ、脱炭素など人と社会と地球が調和する豊かな環境の実現を目指す。

ビルに入れば、夏は涼しく冬は暖かい──そんな当たり前の暮らしにも空間をコーディネートして管理・監督する会社がある。それが新日本空調だ。しかし、〝縁の下の力持ち〟であるがゆえに、どのような事業を行なっている会社なのか伝わりにくい。「空調? ああ、エアコンを作っている会社か」と言われることもよくあったという。社名と事業内容を広く世間に知ってもらうため、社内の経営会議が打ち出したのが〝カイテキヒーロー〟だった。
「社員は機械室や天井裏など、普段は目に触れにくい場所で、人々が安心して働くために欠かせない環境を支えています。そんな使命を表現しましたが、独りよがりにならないためにウルトラマンの力を借りたんです」(新日本空調経営企画本部・上野隆史さん)
同社の大事な使命のひとつが、温室効果ガスの削減だ。室内環境づくりを通じて地球の環境を守るヒーローでありたい、その想いが地球を守るヒーローであるウルトラマンに重なった。
企業広告は2025年3月に第一弾、今年4月から第二弾を展開中だ。交通・屋外広告のほか体験型キャンペーンにも取り組んでいる。
広告の社員たちはカメラ目線ではなく、未来を見据える視線でウルトラマンとポーズを重ねて内なる使命感を表わしている。多くを語らないウルトラマンの姿や光と影、スケール感を意識したという。
「カイテキヒーローの認知は就活生や顧客に広がりましたが、同業他社の社員さんから『新日本空調には一歩先を越されたよ』と言われたのも嬉しい反響です」(同前)
来年度は事業を深掘りした広告を検討しているといい、ヒーローたちの視線はまだまだ輝いている。

東京駅の八重洲・丸の内連絡通路などに登場。技術者とウルトラマンが並び、暮らしを守るべく駆けつけそうな躍動感が目に飛び込む。

カメラ目線ではなく、上を向いて遠くを見つめる姿には、地球の環境を守る社員の内なる使命感を表現する意図が込められる。

新日本空調 経営企画本部 部長
上野隆史さん
企業広告を立ち上げから中心となって奔走。1974年生まれで、子供のころによく観たのは「ウルトラマン80」(1980年)。
HENNGE
企業のテレワークやDX(クラウド導入)を安全に支えるクラウドセキュリティーの国内大手企業。独自の認証基盤「HENNGE One」を提供し、様々なサービスの不正アクセスや情報漏洩を防ぎ、ランサムウェアの対策にも強い。

2022年からウルトラマンを起用してきたクラウドサービス企業のHENNGEが、安全なID連携、機密情報の防衛、サイバー攻撃への対策の3つのエディションをオールインワンでセットにしたプラン「HENNGE One Ultra Suite」を昨年夏から開始した。それを契機に、初代ウルトラマン、ティガ、ゼロの3体がイメージキャラクターとして登場するCMが公開されている。
「ひとつの機能だけならほかにも強い会社はあります。でも、不正アクセスにもメールの誤送信にもランサムウェア攻撃にも対処する総合的なクラウドセキュリティーの強みを、3体のウルトラマンを通じて伝えていく戦略なんです」(HENNGE・古野照雄さん)
2025年のCMは、3つのエディションを知ってもらうため、昭和・平成・令和を代表するウルトラヒーローだけだった。今年9月24日から始まった新CM「サイバーリスクの脅威篇」では、ゼットン、キリエロイド、ベリアルといった怪獣が登場し、それぞれのウルトラヒーローにとって脅威の敵がサイバーリスクの脅威として描かれているという。
どこから攻撃されるかわからないランサムウェアなどの脅威は、怪獣が建物の物陰から不気味に現われる姿で表現。また、その脅威に対し静かに立ちはだかる重厚なスケール感でウルトラヒーローを表現したことで、セキュリティーサービスの先進性と信頼感を伝えているという。
「認知調査でも効果ははっきり表われています。Xのフォロワー数が増えたり、採用面接でも『ウルトラマンを見ました』という学生さんもいたり効果は肌で感じます。あと、ウルトラマンのポーズで撮影すると一体感が生まれやすいんですよ」(HENNGE・毎熊那々恵さん)

今年9月24日から放映が始まった「サイバーリスクの脅威」篇で、初めて3体の怪獣が登場。円谷プロの推薦で、初代と死闘を繰り広げたゼットンなど、それぞれのヒーローの脅威の敵を起用。

クリアファイルやトートバッグ、あられのお菓子などノベルティグッズも充実。IT系企業のイベントブースでは一般の人から40〜50代の各社情報システム部の担当者に人気の的。

HENNGE
デザインマネジメントセクション クリエイティブディレクター
古野照雄さん(左)
これまでのウルトラマンを起用した広告と差別化のため、3体が真横に並んだグラフィックを考案。「ウルトラヒーローのファンからも、SNS等で好評をいただいています」
HENNGE
デザインマネジメントセクション アートディレクター
毎熊那々恵さん(右)
怪獣のサイズ感が撮影現場で初めてわかることが多く、見せ方や角度を工夫するのが大変だったとか。「怪獣のすべてを見せないことで不気味さも表現できました」
取材・文/竹村元一郎 撮影/木村圭司 編集/千葉康永
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エンタメの原点にして最先端。
今月のDIMEは「ウルトラマンシリーズ」60周年記念の大特集。円谷プロの協力のもと、制作の舞台裏から世界での躍進の秘密、企業コラボ、クリエイターに与えた影響まで約40ページのボリュームで徹底取材。さらにDIMEが制作したスペシャルコラボアイテムも大公開します! ファンだけでなく、マーケターやクリエイターも必見の特集です。
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