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経営者が「経営塾」や「経営者コミュニティ」に求めること1位は?

2026.11.03

経営ノウハウの学習や人脈を広げる場として、さまざまな経営塾や経営者コミュニティが存在している。実際に参加している経営者は、どんな目的で入会・参加しているのだろうか。イベント・セミナーなどの企画・運営や管理、広告・宣伝業、広報やPR代行などを手掛ける「えびラーメンとチョコレートモンブランが食べたい」は、月額5000円以上の経営塾・経営者コミュニティに入会経験のある経営者・役員、自営業者、自由業者に「経営者はどのような経営塾・経営者コミュニティを求めているのか」を調査して結果を公開した。それによれば入会理由は、「人脈を広げたい」が最多だった。

経営者の3割超が人脈を求めで入会

「経営塾・経営者コミュニティに入会した理由」は、トップは「人脈を広げたかった」(33.0%)で、それに「経営について学びたかった」(29.3%)、「同じ経営者と情報交換したかった」(23.2%)が続いた。経営塾やコミュニティは、知識やノウハウを学ぶ場というよりも、普段の事業活動だけでは出会えない経営者とつながり、新たな人脈や情報を得る場として活用されているようだ。事業に直接的な影響が考えられる「売上・利益を伸ばしたかった」(17.8%)や「新規顧客・取引先を増やしたかった」(13.5%)は1割台だった。直接的な売上獲得よりも人とのつながりや経営に関する学びを求める人が多いようだ。

経営者がコミュニティを辞める理由は「割に合わない」

経営塾・経営者コミュニティを退会した理由は、「費用に見合うメリットを感じなかった」(23.6%)がトップで、「人脈・交流にメリットを感じなくなった」(19.5%)、「学びたい内容が少なかった」(16.8%)、「会費が高かった」(14.1%)が上位だった。入会理由は「人脈を広げたかった」が最多だったが、退会理由では「人脈・交流にメリットを感じなくなった」が2番目に多かった。経営者は人脈を期待してコミュニティに参加するものの参加しているだけでは満足せず、新たな出会いや事業につながる関係や経営に役立つ交流など明確な価値を求めているようだ。

3割超の経営者が求める“ビジネスパートナー”

経営塾・経営者コミュニティに何を求めるか?については、トップは「人脈・ビジネスパートナーをつくる」(32.0%)だった。それに「他の経営者との交流」(25.9%)、「新規事業のアイデアを得る」(22.6%)、「経営について学ぶ」(21.2%)が続き、人とのつながりに関する項目が上位だった。単に知り合いを増やしたいというより「ビジネスパートナーをつくる」がトップだったのは、経営者が求めているのは名刺交換だけの関係ではなく事業や経営に何らかの形で関わることのできる関係性だと考えられる。「経営者同士で悩みを共有する」(19.2%)や「経営について相談する」(16.2%)も一定数存在しており、経営塾や経営者コミュニティは学びや人脈作りだけでなく、同じ立場の経営者と悩みや課題を共有できる場としての役割も求められているようだ。

3割の経営者は「失敗から学ぶ講義」を求める

「『こんな学びのコンテンツがあれば良い』と思うもの」という質問では、トップが「失敗した経営者から、失敗の原因や立て直し方を学べる講義」(29.6%)で「成功した経営者から成功までの具体的なプロセスを学べる講義」は19.9%だった。成功談よりも失敗談を聞きたいと考える人の方が9.7ポイント多い結果だった。「経営戦略や事業計画の立て方を学べる講義」(20.9%)、「売上を伸ばすための営業・マーケティングを学べる講義」(19.2%)、「AI・生成AIを経営に活用する方法を学べる講義」(18.2%)が上位で、華やかな成功事例だけではなく、実際にどのような失敗を経験してどのように立て直したのかという、表に出にくい経験に価値を感じる経営者が多かった。

2割超がコミュニティに「本音で相談できる場」を希望

「『こんな経営者同士の交流を目的としたコミュニティがあれば良い』と思うもの」では、「経営上の悩みや課題を本音で相談できるコミュニティ」が22.6%で最多だった。それに続き、「同じ業界の経営者と交流できるコミュニティ」(21.5%)、「異業種の経営者と交流できるコミュニティ」(19.9%)、「経営者同士で事業や経営について壁打ちできるコミュニティ」(18.9%)が上位になった。入会理由は「人脈を広げたかった」が最多だが、経営者が理想とする交流の場としてもっとも多く選ばれたのは「経営上の悩みや課題を本音で相談できるコミュニティ」だった。

調査を行った「えびラーメンとチョコレートモンブランが食べたい」の代表取締役である菅原隆太氏は、次のようにコメントしている。

「入会理由の最多が「人脈を広げたかった」である一方、退会理由の2番目に「人脈・交流にメリットを感じなくなった」が挙がりました。経営者は人脈を求めて集まるものの、その多くが期待した手応えを得られないまま去っている。つまり「人脈」という言葉の中身が、送り手と受け手でずれているのではないでしょうか。求めるものの最多が「人脈・ビジネスパートナーをつくる」であり、理想の交流の場として「経営上の悩みや課題を本音で相談できるコミュニティ」がもっとも多く選ばれた点に、その答えがあると考えています。経営者が欲しいのは名刺の枚数ではなく、事業に踏み込める相手と、弱みを見せられる相手です。学びの面で「失敗から学べる講義」が「成功までのプロセス」を9.7ポイント上回ったのも、同じ心理の表れでしょう。整えられた成功譚は、経営の現場ではあまり役に立ちません。運営する側にとっては、著名な講師や会員数といった「見栄えの良さ」よりも、参加者同士の関係が育つ設計と、語りにくいことを語れる場づくりこそが問われている、そう受け止めています」

経営者が経営塾やコミュニティに求めているのは、単なる「学びの場」や「名刺交換の場」ではなく、人脈を広げることをきっかけに参加しながらも最終的には事業につながる関係や経営の悩みを本音で相談できる相手で、成功談だけでは得られない失敗からの学びを求めているようだ。

『「経営者はどのような経営塾・経営者コミュニティを求めているのか」調査』概要

調査対象:月額5000円以上の経営塾・経営者コミュニティに入会経験のある経営者・役員、自営業者、自由業者
調査期間:2026年8月27日
調査手法:インターネット調査
有効回答者数:297人
調査機関:Freeasy

出典:えびラーメンとチョコレートモンブランが食べたい 調べ

構成/KUMU

30年以上暮らした東京から実家に戻った地方在住フリーライター。得意分野は、ゲーム、アニメ、マンガやIT&デジタル関連など。自宅でリモート取材や自宅作業が増えたので、20年以上ぶりにフル自作PCを作成して活用中。最近の取り組みは、実家で発掘したセガマークⅢ以降の昭和から平成のゲーム機が動くか点検すること。

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