生成AIの普及により生活や仕事の利便性が高まる一方、これまで人が担ってきた業務の一部をAIが代替する動きも広がっている。こうした中で、危機感を抱いているITフリーランスは多いのではないだろうか?
テックビズはこのほど、ITフリーランス395名を対象に「フリーランスのAI活用に関する意識調査」を実施し、その結果を発表した。
生成AIの普及により、自身の仕事やキャリアに危機感を感じている人は66.9%。一方、自身の市場価値が高まったと感じている人も65.3%と、ほぼ同数
「生成AIの普及により、自身の仕事やキャリアに危機感を感じたことはありますか?」という質問に対し、「とても感じている」「やや感じている」と回答した人は66.9%となり、約7割が生成AIの普及に危機感を感じていることが明らかになった。
一方、「生成AIの活用により、自身の市場価値が高まったと感じますか?」という質問に対して、「とても感じている」「やや感じている」と回答した人も65.3%と、ほぼ同数となった。生成AIによる仕事やキャリアへの危機感を抱く一方、AIの活用による自身の市場価値向上を実感しているエンジニアも多いことがうかがえる。
「危機感を感じたことがある」と回答した人に「どのような場面で危機感を感じましたか?」と質問したところ、「求められるスキルの変化」が65.5%で最多となり、「AI活用格差(使いこなせる人との差)」が52.7%、「案件・仕事量の減少」が51.5%と続いた。AIによる案件・仕事量の減少だけでなく、AIの普及によって求められるスキルが変化し、自身が変化に対応できるかというキャリア上の不安を感じている人が多いことがわかった。
生成AIによる環境変化を受け、88.9%が何らかの対策を実践。54.7%が費用を投じている。AI時代に必要なスキルは「AIを活用する力」と「要件整理・ヒアリング力」が上位
「生成AIによる環境変化を受けて、実践していることはありますか?」という質問に対し、「特に何もしていない」と回答した人は11.1%にとどまり、88.9%が何らかの対策を実践していることがわかった。また、「この1年でAI活用のためにかけた費用は、合計どのくらいですか?」という質問に対し、54.7%がAI活用に何らかの費用をかけていることがわかった。
金額別では「1万円未満」「1~3万円未満」がそれぞれ16.2%で最も多く、「3~5万円未満」が9.1%、「10~30万円未満」が5.3%、「5~10万円未満」が4.6%と続いた。生成AIによる環境変化への対策を進める中で、半数以上のフリーランスITエンジニアが自ら費用をかけてAI活用に取り組んでいる実態が明らかになった。
「フリーランスとして、生き残るために必要なスキルはなんだと思いますか?」という質問では、「AIを活用する力」(66.3%)と「要件整理・ヒアリング力」(65.1%)がほぼ同数で、上位となった。AIそのものを使いこなす力に加え、顧客のニーズや課題を捉え、要件として整理する力も同程度に重要視されており、AI活用力だけではないスキルを身につける必要性が認識されている。
参画企業からAI活用に関する支援を受けている人は30.6%。求める具体的な支援は「AI学習用コンテンツの提供」と「AI学習に関わる補助金・助成金」がほぼ同数
「参画している企業から、AI活用(学習・ツール課金など)に関する支援を受けていますか?」という質問に対し、「受けている」と回答した人は30.6%にとどまった。
一方、「生成AI時代を生き抜く上で、『あったら助かる支援』を教えてください」という質問では、「AI学習用コンテンツの提供」(46.8%)、「AI学習に関わる補助金・助成金」(46.1%)、「AI学習イベント・研修」(40.8%)が具体的な支援内容の中で上位となった。AI時代への対応を進める中で、知識やスキルを継続的に身につけるための学習機会や、費用面での支援が求められていることがうかがえる。
危機感を感じている人の58.7%が、今後目指す役割として「上流工程」を選択。危機感を感じていない人の41.5%と比べ17.2ポイント高い結果に
生成AIの普及により危機感を感じている人に対し、「フリーランスエンジニアとして今後どのような役割・キャリアを目指したいですか?」と聞いたところ、58.7%が「上流工程(要件定義・設計など)」を選択した。
一方、危機感を感じていない人で「上流工程」を選択した割合は41.5%となり、危機感を感じている人のほうが17.2ポイント高い結果となった。生成AIの普及に危機感を感じている層では、より上流の役割を今後のキャリアとして志向する人の割合が高いことがわかった。
<調査概要>
調査期間:2026年8月17日~8月21日
調査方法:インターネット調査
調査対象:株式会社テックビズで稼働するITフリーランス/男女/395名/20代-50代
調査実施:株式会社テックビズ
出典元:株式会社テックビズ
構成/こじへい




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