「省エネ」や「脱炭素(カーボンニュートラル)」という言葉を、ニュースやCMなどで目にする機会が増えている。二酸化炭素の排出量を実質ゼロに近づけるカーボンニュートラルは、企業にとっても重要なテーマのひとつだ。
では、実際に会社で働く人たちは、自分の勤務先の省エネ・脱炭素への取り組みをどのように感じているのだろうか。
NEXER Groupはこのほど、BtoBリノベーション事業を手掛けているRENOXIA(リノシア)と共同で、事前調査で「現在会社に勤めている」と回答した全国の男女250名を対象に「企業の省エネ・脱炭素への取り組み」に関するアンケート調査を実施し、その結果を発表した。
54.0%が、勤務先は省エネ・脱炭素に取り組んでいると「感じない」と回答
自分の勤務先が省エネや脱炭素(カーボンニュートラル)に取り組んでいると感じるかについて聞いたところ、「とても感じる」が3.2%、「ある程度感じる」が21.6%となり、あわせて24.8%が「感じる」と回答した。
一方、「感じない」と「わからない」をあわせると75.2%となり、勤務先の省エネ・脱炭素への取り組みを実感できていない、または把握できていない人が多いとわかった。
34.4%が、企業が省エネに取り組む最も重要な理由は「コスト削減」と回答
企業が省エネに取り組む理由として最も重要だと思うものについて聞いたところ、「コスト削減」が34.4%で最多となり、以下、「環境への責任」が33.6%、「法規制への対応」が13.6%、「社会的イメージの向上」が13.2%、「その他」が5.2%と続いた。
「コスト削減」と「環境への責任」の差はわずか0.8ポイントとなり、ほぼ同程度の結果となった。企業の省エネについて、経費を抑えるための取り組みとしてだけでなく、環境に対して果たすべき責任として捉えている方も多いことがうかがえる。
83.2%が、最新の省エネ設備への更新は「コスト削減に効果的」と回答
工場や倉庫・ビルの設備(空調・照明・電力など)を最新の省エネ設備に更新することは、コスト削減に効果的だと思うかについて聞いた。その結果、「とても効果的だと思う」が22.4%、「ある程度効果的だと思う」が60.8%となり、あわせて83.2%が「効果的だと思う」と回答した。一方で、「あまり効果的だと思わない」は12.0%、「まったく効果的だと思わない」は4.8%となった。
「効果的だと思う」と回答した人と「効果的だと思わない」と回答した人、それぞれに回答理由を自由回答形式で尋ねたところ、以下のようなコメントが寄せられた。
●「効果的だと思う」と回答した人
・規模の大きいところから省エネにすると効果も一気に上がりそう。(20代・女性)
・省エネ対応製品の方が効率的なエネルギー消費をしていると思うから。(20代・女性)
・一般家庭よりずっと電力使用量は多いだろうし、そこを省エネにしたらだいぶお金が浮くと思う。(30代・女性)
・初期費用はかかると思うが、長期的に見たらコスト削減に繋がるのではないだろうか。(30代・女性)
・省エネに取り組むことで大きなコストカットにつながると思ったから。(30代・男性)
・ランニングコストを考えたら効果があるのかな?と思いますが費用対効果次第だと思います。(40代・男性)
●「効果的だと思わない」と回答した人
・費用が掛かりそうだから。(20代・男性)
・そもそもの方針が疑問だから。(30代・男性)
・コストにはつながらない。(40代・男性)
・設置する台数にもよると思うので、一概には言えないと思います。(40代・女性)
56.0%が、企業の脱炭素・省エネへの取り組みは消費者・取引先の選択に「影響する」と回答
企業の脱炭素・省エネへの取り組みは、消費者や取引先の選択に影響すると思うかについて聞いた。その結果、「とても影響すると思う」が6.0%、「ある程度影響すると思う」が50.0%となり、あわせて56.0%が「影響すると思う」と回答した。一方で、「あまり影響しないと思う」は34.0%、「まったく影響しないと思う」は10.0%となり、あわせて44.0%が「影響しないと思う」と回答している。
それぞれの理由について自由回答形式で尋ねたところ、以下のようなコメントが寄せられた。
●「影響すると思う」と回答した人
・そういうのをきちんとしている企業を選びたい、という層は一定程度あると思うから。(30代・女性)
・社会問題に対応する会社の方が信頼できるから。(30代・男性)
・環境に配慮している企業の方がブランドイメージが良くなるから。(30代・男性)
・企業からの排出がおおい面があると思うので対策すれば少しは改善されると思う。(30代・女性)
・やはり今の時代はサステナブルやエコロジー活動が好感度高いから。(40代・女性)
・企業の考え方が分かるため。(40代・女性)
●「影響しないと思う」と回答した人
・企業の好感度は少し上がるかもしれないが、結局良い製品を買うから。(20代・女性)
・気にしている企業のほうが少なそうだから。(20代・男性)
・商品の価格や品質などを重視すると思うから。(30代・男性)
・消費者はそんなこと考えて商品やサービスを選ばないから。(30代・女性)
・いちいち環境について調べる消費者がいると思えない。(40代・男性)
企業の省エネ・脱炭素、働く人が「もっと力を入れてほしい」と感じていることは?
企業の省エネ・脱炭素への取り組みについて、「今後もっと力を入れてほしいこと」や「必要だと思う取り組み」を自由回答形式で聞いたところ、以下のような回答が寄せられた。
・太陽光など発電したものを使って省エネ対策するのが一番簡単なのかなと思うのでできることを続けていくといいと思う。(20代・女性)
・費用を抑えて省エネ設備を投資できること。(20代・男性)
・工場やオフィスの電力使用量を減らす取り組みに力を入れてほしい。(30代・男性)
・どのくらいの貢献をしているのか目で見える形になればいいなと思う。(30代・男性)
・適切な無駄を省いてほしい。省エネ頑張っていることをアピールしてほしい。(30代・女性)
・省エネをはたらきかけるのは結構だが、オフィス内が暑くなるのはいかがなものかと思う。快適に過ごせるようにはしてほしい。(30代・女性)
<「企業の省エネ・脱炭素への取り組みに関するアンケート」調査概要>
調査手法:インターネットでのアンケート
調査期間:2026年9月8日 ~ 9月15日
調査対象者:事前調査で「現在会社に勤めている」と回答した全国の男女
有効回答:250サンプル
出典元:株式会社NEXER GroupとRENOXIA(リノシア)による調査
構成/こじへい




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