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日本企業の約8割が「生成AIやAIエージェントを業務に利用」、一方でセキュリティへの投資が遅れる傾向

2026.09.24

Wiz Cloud Japanはこのほど、日本国内のビジネスパーソン1,626名を対象に実施した「クラウドおよびAIセキュリティに関する国内最新市場調査(2026年7月実施)」、および世界各国のCISO(最高情報セキュリティ責任者)等を対象としたグローバル調査レポート(計3編)の結果をクロス分析した最新の市場動向を発表した。

調査結果から見えた4つの実態

1. 【スピード】クラウド移行を凌駕するAI導入の拡大

これまで企業のITインフラ変革の中心であったクラウド移行は、現在、「システム稼働率50%」と回答する企業が30.5%となっており、5年後の2031年に過半数(53.5%)を超える緩やかな成長予測となっている。

対照的に、生成AIやエージェント型AIはすでに77.2%の企業(全社導入済28.4%、一部利用48.8%)で実業務に利用されており、5年後の2031年には、80%を超える企業がAIを活用予定、約6割(59.7%)が全社導入を見込んでいる。

2. 【管理】84%が「人材不足」、ガバナンス上の課題となるシャドーAIリスク

実業務でのAI利用が急増する一方で、企業のセキュリティ体制は十分に追いついていない実態も明らかになった。

専門人材の枯渇:AIセキュリティを評価・管理できる専門人材について、84.0%の企業が「全くいない(19.4%)」または「少数いるが不足(64.6%)」と回答しており、深刻な人材不足に直面している。

シャドーAIの蔓延:組織内で稼働するAIモデルやAIエージェントなど、すべてのAI資産を完全に把握・可視化できている企業は14.3%にとどまり、多くの企業において、組織の管理が行き届いていない「シャドーAI」が、大きなガバナンス課題となっている。事実、AI利用における最大のリスクとして、「機密情報の漏洩(67.8%)」に次いで、「会社が許可・管理していないAIの無断利用(シャドーAI)(49.9%)」を挙げている。

またグローバルの開発環境に目を向けると、71%の組織でAIコーディングアシスタントが導入されているが、AIが生成したコードの設定ミスや脆弱性がシステム全体に波及するシステミックリスクが顕在化している。

3. 【新たな脅威】「フロンティアAI」による自律型サイバー攻撃への備えが課題に

近年、高度な推論能力を備えた最新フロンティアAIの登場により、ゼロデイ脆弱性の発見や攻撃手法の高度化・自動化が懸念されている。こうした「AI駆動型の高度なサイバー攻撃」に対し、日本企業の85.7%が防衛に不安を抱えている(または未対応である)ことが明らかになった(内訳:一部の高度な攻撃には対応できない可能性がある:51.2%、現行の防御体制では対応が極めて困難である:20.2%、新しい脅威に対する評価や対策の検討自体が進んでいない:14.3%)

また、グローバル調査でも、AIの活用により攻撃者の実験コストを下げ、エクスプロイト(攻撃コード)開発を加速させていることが確認されており、防御側にもAIのスピードに対抗しうる自動化された防衛アプローチが急務となっている。

4. 【投資】「セキュリティ投資」を進める世界(85%が増額)から遅れる日本(増額は56%)

今後1年間で最も強化したいセキュリティ投資分野については、「AIセキュリティ(60.9%)」が最も高く、「クラウド設定管理(CSPM/CNAPP)(47.7%)」を上回る結果となった。これらの結果から、日本企業においてAIへの投資シフトが極めて速い速度で進行していることがわかる。

しかしグローバル調査では、85%の組織が前年比でセキュリティ予算を増額しているのに対し、日本国内の調査では予算を増額した組織は56.4%にとどまった。日本企業の44.3%が「クラウド環境におけるセキュリティ侵害や設定ミスによる事故」を経験しているにもかかわらず、全体的なセキュリティ基盤への投資に世界との差が見られる。

Wizからの提言:セキュリティは「イノベーションを阻害するものではなく、確実なイノベーションを加速するもの」へ

今回の調査結果を受け、Wiz Cloud Japan 日本代表の山中直氏は次のように述べている。

「今後5年間で日本企業の6割以上がAIを全社的に採用していくというデータは、日本市場が劇的なデジタル変革とビジネスの進化(イノベーション)の真っ只中にあることを証明しています。

しかし、日本企業の84%が専門人材の不足に直面し、自律型AI(エージェント)の権限管理も追いつかない中で、現場に高度なセキュリティを求めたり、利用を躊躇したりすることは、グローバルな競争におけるスピードの損失を意味します。

セキュリティの本質は、“イノベーションを阻害するものではなく、確実なイノベーションを加速するもの” であるべきです。Wizは、シャドーAIを含め、今後爆発的に増加する社内のすべてのAIモデルやエージェントを自動で可視化し、現場に高度なセキュリティスキルを要求することなく、データパイプラインや権限のリスクを自動判定します。

また、AIの脅威に備えるためのフレームワークをご用意しており、企業がAIの脅威へのレディネスを確立するのを支援いたします。AIの『全面採用』へ向けて舵を切る日本企業が、人材不足の壁を乗り越え、どこよりも速く、最も安全にAIという最先端の武器を使い倒せるよう、私たちは強力に伴走してまいります」

<調査概要>
調査名:お仕事に関するアンケート(クラウドセキュリティに関する国内市場調査)
調査対象:マクロミルのモニタ会員のうち、国内企業に所属する経営者、CIO/CISO/CTO、事業部長、IT・開発・運用担当者など
有効回答数:1,626名
調査期間:2026年7月2日~2026年7月8日
調査方法:インターネットリサーチ(株式会社マクロミル実施)

出典元:Wiz

構成/こじへい

Author
1986年、神奈川県生まれ。ライター歴は15年目で、現在は主にPR、芸能、YouTube関連の記事を執筆しています。

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