人手不足や採用難が続く中、企業にとって社員の離職防止は重要な課題となっている。離職防止のためには退職者から離職理由を聞き取り職場環境の改善につなげることが大切だが、退職時に伝えられる理由が、本人が実際に抱えていた「本当の理由」とは限らない可能性がある。
そこで、働きがいのある会社研究所では、従来の離職調査で焦点が当たりやすい「退職理由」だけでなく、本当の退職理由を会社にどこまで伝えたのか、なぜ伝えなかったのか、日頃の上司とのコミュニケーションとどのような関連があるのかを明らかにするため、直近3年以内に自らの意思で退職を決め転職した20代~30代の会社員330名を対象に「退職にまつわる本音調査」を実施し、その結果を発表した。
調査結果1:回答者の7割以上が本当の退職理由を「すべては伝えなかった」
直近3年以内に自らの意思で退職を決め転職した20代~30代の会社員に「退職時に直属の上司や人事担当者など会社側の人に本当の退職理由を伝えたか」を尋ねた。その結果「本当の退職理由は伝えなかった(28.8%)」と「本当の退職理由の一部だけ伝えた(42.1%)」を合計すると、7割以上(70.9%)が本当の退職理由をすべては伝えていなかったことがわかった。
調査結果2:退職時に本当の理由を伝えなかった理由のトップは「本音を伝えても改善されないと思ったから」4割以上の回答者がこの理由を選択
本当の退職理由をすべて伝えなかった人にその理由を尋ねたところ、「本音を伝えても改善されないと思ったから」が41.5%で最も多く、以下「引き留めや説得を避けたかったから(25.6%)」や「本音を伝えることで、上司との関係が悪化すると思ったから(20.5%)」、「職場全体に、率直な意見を言いにくい雰囲気があったから(20.5%)」が続く結果となった。
調査結果3:直属の上司に仕事上の意見や悩みを率直に伝えられていなかった層ほど、退職時にも本当の理由を伝えていない傾向
「前職で働いていたとき、日頃、直属の上司に仕事上の意見や悩みを率直に伝えることができていたか」を尋ねた。「できていなかった(39.1%)」と「どちらかといえばできていなかった(22.4%)」を合計すると、6割以上が日頃から直属の上司に意見や悩みを率直に「伝えられていなかった」ことがわかった。
さらに、意見や悩みを率直に伝えることが「できていた層(できていた+どちらかといえばできていた)」と「できていなかった層(できていなかった+どちらかといえばできていなかった)」を比較すると、「できていた層」では、本当の退職理由を「すべて伝えた」と回答した割合が52.3%に達した。一方で、「できていなかった層」では同割合が18.2%にとどまり、両者の間に31ptの大きな差がある結果となった。
<調査概要>
調査期間:2026年8月5日~8月7日
調査委託先:RCリサーチデータ
調査方法:インターネット調査
調査対象:直近3年以内に自らの意思で退職を決め転職した20代~30代の会社員
調査人数:330名
構成/こじへい




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