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なぜ、沖縄にしかないの?ハンバーガーショップ「A&W」が本土に進出しない意外な理由

2026.08.25

沖縄に行ったら必ず食べるものがいくつかある。それらを食べることで沖縄にいるな~と実感できるのだ。

例えば、沖縄そば、マンゴー、ブルーシールのアイスなどがその中に含まれ、A&Wも欠かせない。

しかし、沖縄そば、マンゴー、ブルーシールは本土でも手に入れることはできるのだが、A&Wは本土では食べられないので、筆者は沖縄滞在中は積極的にA&Wに足を運ぶ。

そんな時にふと思った。なぜA&Wは本土に進出しないのだろうかと。こんなに美味しくてオリジナリティがあって人気なのに。あったら筆者は絶対に通うのに。

そこで今回はエイアンドダブリュ沖縄株式会社 販売促進部の石垣彰子氏に話を聞いた。

エンダーの愛称で県内外から親しまれるハンバーガーショップ

A&W 国際通り松尾店

「エンダー」の愛称で親しまれるA&W。沖縄県民はもちろん観光客からも大人気のハンバーガーチェーン店である。

アメリカをはじめ、インドネシア、タイ、マレーシア、などで世界的に展開しているが、日本では沖縄のみで24店舗ほど展開している。

1番の人気メニューはやはり、看板メニューの「A&Wバーガー」だという。観光客に特に人気であり、沖縄県民には「モッツァバーガー」が人気とのこと。

エンダーのハンバーガーの魅力は「野菜のフレッシュ感が味わえるところ」や「具やソースのリッチな味わい」だと石垣氏は話す。(以下「」内、石垣氏)

ちなみに筆者はポテトの種類が豊富なところもエンダーの大きな魅力だと思っている。ポテトは9種類もあり、細めでシンプルなスーパーフライやくるんとしたカーリーフライが人気だという。

市販のポテトチップスより厚めで歯ごたえのある揚げたての「ホームメイドポテトチップス」や、フライドポテトにグレービーソースやチーズが乗った「スーパープーティン」も推したいところだ。

スーパープーティン

ルートビアから生まれたA&W

エンダーを語る上で外せないのが「ルートビア」である。

「飲むサロンパス」という異名を持つこのドリンクは、A&Wの発祥にも関わっているのだ。

「ルートビア」は1919年にアメリカで生まれ、同年の6月20日に、街角のジューススタンドで売られるようになったのがA&Wのはじまりだという。

「ルートビアは16種の薬草からできています。禁酒法の時代に生まれたので、ビールの代替品として流行ったとのことです」

また、エンダーのドリンクの中では「オレンジ」も特徴的な人気商品のひとつである。

「しっかりとした甘さと、オレンジの皮の風味が香るドリンクで、ルートビアと同様に沖縄県民のソウルドリンクとして親しまれています」

本土への出店は?

こんなに特色が強く、おいしく、多くの人から愛されているエンダーなのだから、本土での展開を望む人も多いだろう。ズバリ、本土への進出の可能性はあるのだろうか?

これに関して「具体的な計画はないものの、可能性はある」と石垣氏。

そもそも、過去に本土に進出したことはあるのだろうか?

「1972年~1990年の間には、国内の別の企業が東京、大阪、兵庫などに数店舗展開していました」

1986年には本社からも鹿児島に出店したものの、すぐに撤退したのだとか。

「戦後のアメリカの影響が強く、ハンバーガー文化が自然な流れで定着した沖縄とは違い本土では浸透しなかったようです」

そんな鹿児島での失敗を痛感し、その後は本土に進出することはなかったのだという。

しかし、それはもう40年以上前のことである。現在なら状況は違ってくるだろう。

“沖縄にしかない”という魅力

本土進出の可能性は否定しないものの、エンダーの魅力について石垣氏は次のように話す。

「A&Wは“沖縄にしかない”、“沖縄でしか食べられない”ことが魅力のひとつになっています。そのため急いで本土進出を考えてはいない状況です」

なるほど。確かに筆者も沖縄に行くとエンダーを食べ、沖縄でしか食べられないことでエンダーが筆者の中で特別な存在になっている。

「近年はSNSで取り上げられることも多く、お客様が更にお客様を呼んでくれています」

観光地の店舗は観光客からの人気店であるが、観光地ではない店舗は地元民からの根強い人気があるという。

「地元の支持を大切にしていきたいです。沖縄人気に甘えずに、地元の人の誇りになるようなA&Wでありたいと考えています」

世界初のお酒が飲めるA&W

実は今年の春にA&W初のカジュアルダイニング業態が沖縄市に登場した。世界初のお酒が飲めるA&Wであり、ちょっとしたコースやバーフードも楽しめるという。

「以前から“大人のA&W”として、お酒と共にエンダーを楽しめる店舗を展開したいと考えていました」

アメリカの本社からOKが出たため、満を持して出店に至ったとのこと。好評な反響を得ているという。

「今までのものにとらわれないチャレンジ」を今後も続けていきたいと石垣氏。

沖縄好きおよびエンダーの1ファンとして、今後の展開を見守りたい。

取材協力:エイアンドダブリュ沖縄株式会社

文:まなたろう

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高校卒業後から30代前半までのほとんどをドイツ、アメリカで過ごし英語が堪能。たまに通訳としても働く。 3度の飯よりコーヒーを好む。自家焙煎のコーヒーを飲み、カフェでの勤務経験あり。コーヒーソムリエ資格取得。

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