Nintendo Switch、スマートフォンで配信中の『Pokémon Champions(ポケモンチャンピオンズ)』が全世界1000万DLを突破した。本作を機にポケモンバトルの面白さ・奥深さ・戦略性に改めて気づかされたプレイヤーも多いだろう。全世界1000万DL突破を記念して実現した今回の特別対談では、『ポケモンチャンピオンズ』のプロデューサー・星野正昭さんと、大のポケモンバトル好きとして知られる日本将棋連盟所属の女流棋士・香川愛生さんが、ポケモンバトルの魅力について語り合った。
対談後編ではゲームバランスや追加ポケモンの基準など、ガチ勢も必見のポケモントークをお届けする。
>>>『ポケモンチャンピオンズ』プロデューサー・星野正昭さんと女流棋士・香川愛生さんの対談前半はこちら
ポケモンバトルに強くなるコツは?「ポケモンチャンピオンズ」プロデューサー・星野正昭と女流棋士・香川愛生の特別対談が実現!
Nintendo Switch、スマートフォンで配信中の『Pokémon Champions(ポケモンチャンピオンズ)』が全世界1000万DLを突破した。本作を…
星野さんはアブソル、香川さんはハッサム。お互いの好きなポケモンとその理由
星野:香川さんのポケモン歴や好きなポケモンについて聞きたいですね。
香川:私がはじめて遊んだのは『ポケットモンスター 金・銀』です。ポケモンバトルにハマったのは『ポケモンバトルレボリューション』(Wii、2006年)の頃からです。その頃から大会やポケモンバトル動画も見るようになって、バトル熱に火がつきました。自分だと思いもつかないような戦術を見るのも楽しかったですし、大会で人間同士の気持ちのぶつかり合いも見ていて熱くなりました。

好きなポケモンはハッサムです。『ポケモン 金・銀』をプレイした頃からずっと大好きなポケモンで、はがねタイプらしいメタルなカッコよさに渋さに子供の頃の私は一目惚れでした。ポケモンバトルでもずっと一線級で活躍してくれているポケモンなのでポケモンバトル好きとしても嬉しいですね。ハッサムは「つるぎのまい」や「とんぼがえり」など読みの力が試される技を覚えるところも使っていて楽しいポケモンなんです。
星野さんが好きなポケモンは何ですか?
星野:私はアブソルです。私は対人対戦が好きで格闘ゲームを開発していたくらいなので、人と人との対戦が大好きなんです。ハッサムとも通じるところがありますが、アブソルも「択」が非常に重要なポケモンです。「ふいうち」や「おいうち(※)」で対戦相手と駆け引きをしている瞬間が最高に気持ち良かったんですよね。
(※)「おいうち」は、『ポケットモンスター ソード・シールド』以降、使えない

香川:『ポケモンチャンピオンズ』で「おいうち」の復活はあるのでしょうか?
星野:ノーコメントでお願いします(笑)。
メガライチュウXの方が流行ると予想していた?対戦バランスの難しさについて
香川:スマートフォン版がリリースされるタイミングで、バトルで使用できるポケモンや「持ち物」が追加されましたけど、どういう基準で決めているのか気になります。
星野:ポケモンバトルはポケモン同士の組み合わせを考えるのが楽しく奥が深いゲームです。1025種類いるポケモンから、『ポケモンチャンピオンズ』で使用できるポケモンは200種類程度です。初心者にとってはこれでもまだまだ多いと感じると思います。リリースされてまだ3ヶ月のゲームです。今ある選択肢の中から最適解を見つける遊び方をまだまだ楽しんでほしいと考えています。具体的な数は申し上げられませんが、今後もポケモンや「持ち物」は少しずつ増やしていく予定です。
香川:ポケモンが覚えられる技も、これまでの『ポケットモンスター』シリーズから変更している点がありますが、今の対戦環境に合わせた調整なんでしょうか。
星野:ポケモンは『ポケットモンスター』シリーズの世界観に合わせて、覚える技が決められています。ポケモンバトルのためだけに技の追加や削除はすべきではありません。その中で、ブリジュラスの「ボディプレス」など、少し強すぎるなと感じる技に関しては一部調整をしています。
ただ、正直、開発チームでも対戦環境を予想するのは非常に難しいところなんですよ。ライチュウにしても、私はメガライチュウYよりもメガライチュウXの方が使用率が高くなると予想していましたが、蓋を開ければメガライチュウYの方が圧倒的に多かった。「エレキメイカー」を使った戦術が流行るかと思っていたのですが……。
香川:みんな「ノーガード」ででんじほうを使いたいんだと思います(笑)。

”自由な発想”がポケモンバトルの醍醐味。「テラスタル」が登場するのはいつ頃?
香川:先日、「ポケモンジャパンチャンピオンシップス2026(PJCS2026)」がありましたが、8月には「ポケモンワールドチャンピオンシップス2026(ポケモンWCS2026)」があります。ますます『ポケモンチャンピオンズ』が盛り上がることが期待されますね!

星野:5月には「PJCS2026」の予選にあたる「グローバルチャレンジ2026」が『ポケモンチャンピオンズ』で開催されましたが、エントリー数は約47万人と昨年と比較して参加者数が大きく伸びました。毎月、『ポケモンチャンピオンズ』で開催されるオンライン大会「マンスリーチャレンジシリーズ」にも6月には100万人以上が参加して、ポケモンバトルを楽しむユーザーが増えたことは本当に嬉しく思います。
香川:トレーナーの数だけバトルチームや戦略があるところがポケモンバトルの魅力ですから、ユーザーが増えたことは大会を観る側としても楽しいですよね。「PJCS2026」でも様々な名勝負が生まれて印象的でした。個人的にはメガユキメノコの「あまごい」が活躍した試合は伝説級の試合だと感じます! 1ターンの間に、あんなに目まぐるしく天気が変わる試合は見たことがありませんでした。

星野:まさに神試合と呼ぶに相応しい試合でした。過去には「ポケモンWCS2014」でパチリスが大活躍したこともありましたよね。
香川さんのおっしゃるように、ポケモンバトルはトレーナーの数だけ正解があるゲームです。10年ほど前、「ポケモンWCS」の舞台で日本勢がみんな同じようなポケモンを使っていたこともありましたが、海外の選手たちが日本人には思いもよらないポケモンを使って日本勢がなかなか勝てなかったということもありました。
『ポケモンチャンピオンズ』でもまだまだ世界中の誰も見つけていないポケモン同士のシナジーがあるかもしれません。自由な発想で楽しんでもらえたらと思います。

香川:私は推しポケモンのハッサムを活躍させてあげるバトルチームを考えたいですね! ぜひ、ハッサムが活躍できる「持ち物」が追加されることを期待しています(笑)。そういえば、『ポケモンチャンピオンズ』の初公開映像では「メガシンカ」と「テラスタル」でバトルしていましたよね? 「メガシンカ」以外の特別な要素もいつ追加されるのか非常に楽しみです。
星野:……覚えていましたか(笑)。まだリリースして3ヶ月のゲームですので、まずは「メガシンカ」を楽しんでもらえたらと思いますね。
『ポケモンチャンピオンズ』はポケモンバトルがはじめての方にも遊びやすいシステムになっています。ポケモンバトルは戦略的な思考があれば誰でもチャンピオンが目指せるゲームですので、今から始めていただいても遅くありません。基本プレイは無料でスマホ一つから始められます。ぜひ、皆さんのチャレンジを心からお待ちしております。
また、8月に開催される「ポケモンWCS2026」は『ポケモンチャンピオンズ』を使用した初の世界大会になります。文字通り初代「チャンピオン」が決まりますので、ぜひ楽しみにしていてください!
香川:本当に楽しみです! 本日はありがとうございました。
星野:こちらこそ、ありがとうございました。
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Nintendo Switchのロゴ・Nintendo Switchは任天堂の商標です。
取材・文/峯亮佑、撮影/干川修




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