イタリアを代表する高級家電「SMEG」の旗艦拠点がグランドオープンした。世界120か国以上で愛される“機能する美しさ”を体現したライフスタイル発信拠点となっている。ショールームではキッチンからリビングまでイタリアの豊かなライフスタイルを再現した空間を提案している。
表面が「黒板」の冷蔵庫や、シチリアの芸術家が手書きした世界限定100点のまるで美術品のような冷蔵庫など、これまでの日本の家電とは全く違う魅力をもつ、「SMEG」。なぜ今、高級家電なのか、日本輸入総代理店のテクタイト代表取締役松本能和さんに聞いてみた。
デザイン性と機能性を高い次元で両立
――イタリアを代表する「SMEG」の魅力について教えてください。
松本 SMEGは1948年にイタリアで創業したイタリアを代表する老舗プレミアムキッチンブランドです。世界120か国以上の国で販売され、世界中のお客様に支持されてきました。日本では並行輸入などはありましたが、本格展開は今回が初めてです。
SMEGの魅力ですが、なんといってもデザイン性と機能性を高い次元で両立している点です。単なる家電ではなく、キッチン空間全体を印象的に創り上げ、そこで生活する人々の日々の生活に豊かさをもたらすことができるプロダクトである点が最大の特徴です。
特に洗練されたデザインや、イタリアブランドらしい美しい佇まい、キッチンを単なる作業空間ではなく、住まいの中で大切なライフスタイルを表現する空間に仕上げてくれます。
冷蔵庫など置き型の家電だけではなく、ビルトイン機能も含めた総合的なキッチン提案ができるのも私どものブランドの強みの一つです。冷蔵庫、オーブン、クックトップ(フラットなIHクッカー)、食器洗い機、小型家電など、キッチン全体をSMEGの世界観で統一させることができます。
――まだショールームがグランドオープンしたばかりですが、どのような評価を得ていますか?
松本 デザイン性の高さに対する評価を多くいただいています。SMEGならではの洗練されたデザインと、特に空間に置いた時の存在感は、日本の一般的な家電とは異なる魅力として受け止められています。
一方で、実際に商品をご覧いただくと、見た目だけでなく、キッチン全体を上質に演出できるブランドであることにも関心を持っていただいていますね。
特に住宅やマンション、別荘、ホテル、店舗など、空間づくりにこだわるお客様からの評価は高く、インテリアや建築と調和するプロダクトとして関心を持っていただいています。
ショールームはまだ本格オープンしたばかりですが、お客様からは非常に前向きな声をいただいていて、「実物を見ると空間全体の印象がよくわかる」とか「キッチンに取り入れた時のイメージがわきやすい」「デザインと質感に高級感がある」という声は多いです。
――SMEGが目指す「ライフスタイル提案型の商品」について詳しく教えてください。
松本 私どもが提案しているのは、単なる家電ではなく、キッチンを中心とした豊かなライフスタイルなのです。空間全体の雰囲気や住まいのデザインなど、そこで過ごす時間の心地よさまで含めて考え、ご提案しています。そうしたお客様との価値観の共有が可能であるという点が、とても重要だと考えています。
例えばキッチンは料理をする場であると同時に、家族や友人が集まり、会話が生まれ、日々の暮らしを豊かにする中心的な空間です。SMEGはその空間に美しさと個性をもたらし、住んでいる人のライフスタイルを表現できるようにお手伝いしております。
したがって、ショールームは単に商品を見せる場ではなく、「SMEGを取り入れることでどのような暮らしが実現できるか」をお客様に体感していただける場にもなっています。
国内初のフラッグシップショールームをオープン
――フラッグシップショールームをオープンした理由について教えてください。
松本 日本のお客様にSMEGの世界観を正しく伝え、実際に体験していただくためには、見て、触れて、空間として感じていただける「場」が必要と考え、国内初のフラッグシップショールームをオープンしました。
もちろんカタログだけでも十分に魅力が伝わるブランドですが、本物の価値は実物を見た時の質感、存在感、空間に設置された時の美しさにあります。それをご体感いただくにはリアルに見て、触れて、感じていただくことが一番です。さらにイタリアの豊かなライフスタイルとキッチン文化を伝える拠点として、ていねいに育てていきたいという想いもあります。
世界各地にショールームやストアを展開しており、今回のオープンはSMEG本社としても日本市場を重要な市場のひとつとして位置付けていることを示しています。5月22日のオープン時には駐日イタリア大使をはじめ、イタリア本社の役員やアジアエリアマネージャーも来日して、日本のお客様にSMEGの世界観をお伝えすることができました。
この三田国際ビルにはテクタイトの本社があり、一階にショールームを作りたいという希望は早い時期から決まっていました。
――なぜ今、日本に本格参入されたのでしょうか?
松本 日本では近年、住まいや暮らしに対する価値観が大きく変化していると感じています。機能性や利便性だけでなく、自分らしい空間づくりや、日々の生活を大切にし、家庭での時間を豊かにすることが大事だと考える人が増えています。
日本の住宅市場でも、高級マンションや注文住宅、リノベーション、別荘、ホテルライクな住空間など、キッチンやインテリアにこだわるニーズは高まっています。そうした市場に対し単なる家電という「枠」を超えた、新しい選択肢を提供できると考えています。
高級家電へのニーズは今後も着実に伸びていく
――日本国内での家電の売り上げ金額は微増から横ばいの状態ですが、SMEGがターゲットとする高級家電市場は今後どのように推移すると考えていますか?
松本 確かに家電市場全体でみると、大きな成長が見えにくい状況かもしれません。しかし、高級家電やデザイン性の高いキッチン機器に対するニーズは、今後も着実に伸びていくと予想しています。その背景には前述したような「住まいや暮らしに対する価値観の変化」があります。
便利な道具として家電を選ぶのではなく、家具やインテリア、建築素材と同じように、空間全体の一部として選ぶ方は増えています。
特にSMEGがターゲットとするお客様は、単に価格の高い商品を求めるのではなく、暮らしの質、空間の美しさ、ブランドの背景やデザイン哲学に価値を感じてくださる方です。また、キッチンを住まいの中心として考える方も増えていて、ビルトイン機器を含めた上質なキッチン提案への関心は今後も高まっていくでしょう。SMEGはそうした日本人の価値観の変化という流れの中で、成長の可能性があるブランドだと考えています。
――松本さんが実際にSMEGと代理店契約を決意された瞬間について教えてください。
松本 イタリアの本社に一歩足を踏み入れた時からSMEGの価値観に触れ、圧倒され、ぜひ日本の皆さんにも触れて欲しいと感じました。内部はまるで美術館のような作りで、「本当にここが家電メーカーなの?」と驚きました。イタリア各地から集められた一流の芸術品が置かれ、その中で家電が自然に納まり、かつ、デザインとして主張している様子を見て、イタリア文化の真髄を感じました。「日本にはない文化的背景を持つ商品だ」、という点がとても印象的で、迷わず代理店契約を進めました。
テクタイトが選ばれた理由ですが、もともと日本全国に拠点を持つエンジニアリング会社であることが大きかったようです。販売後のアフターケアにも十分に対応することが可能です。日本輸入総代理店としてSMEGの魅力を日本の皆さんに丁寧にお伝えし、製品選びから導入後のサポートまで、安心してお使いいただける体制を整えております。
――最後にメッセージをどうぞ。
松本 SMEGは1948年の創業以来、イタリアの美意識とものづくりの精神を大切にしてきたブランドです。現在では世界120か国以上で販売され、多くのお客様の暮らしの中に取り入れられています。日本のお客様にもSMEGを通じてキッチンや住まいをもっと楽しく、もっと自分らしく仕上げていただけたらと願っています。
家電は毎日目にし、毎日使うものです。だからこそ、空間に置いた時の美しさや、使うたびに感じる心地よさにも目を向けていただければと思います。このショールームではSMEG商品だけでなく、イタリアらしい豊かなライフスタイルやビルトイン機器を含めたキッチン空間を体験していただけるので、ぜひショールームにもご来場ください。
プロフィール
昭和38年生まれ、平成元年4月テクタイト株式会社設立代表取締役就任(現任)
文/柿川鮎子




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