「文房具屋さん大賞2026」で「LACONIC ソリッドライト」が大賞を受賞したように、最近の筆記具は、シンプルで洗練されたものがトレンド。
だから、5月下旬に発売された「富士そばアクションペン」を見たときは、正直びっくりした。最近の潮流とは真逆の、完全に攻めの発想の筆記具であったからだ。
百聞は一見に如かずで、筆者が入手した現物が以下の写真。
「富士そば」とは、関東圏に100店舗余りを展開する「名代 富士そば」のこと。立ち食いそばチェーンの老舗として首都圏ではよく知られている。店では、きつねそば、たぬきそばといった定番だけでなく、肉骨茶(バクテー)そばや紅生姜天そばなど、ユニークなメニューも揃えている。
どのような経緯でこのペンが誕生したのか気になるが、まずは実用性も含めてどんな感じか、確かめてみよう。
ペン先の出し入れとともに麺が上下
「富士そばアクションペン」の長さは約179mm、軸径は10.5mm。一般的なボールペンより長く、まだ削っていない鉛筆に近い。ボール径は標準的な0.7mmで、インクはオーソドックスな黒。替え芯の交換には対応しておらず、使い切りである。
そして、なんといっても目立つのがその外観。本来ならノックボタンのあるペン尻が、ミニチュアの天そばになっている。
ご覧のとおり、渦を巻いた麺の上にえび天、かまぼこ、ネギが乗り、さらに箸が麺を数センチも持ち上げている。「圧巻」という言葉が、自然に思い浮かんだ。
当然、ペン尻にノックボタンはないが、代わりにペン軸の上部にそれがある。これを指で引き下げることで、ペン先の出し入れができる。同時に麺が上下するというギミックが、とても面白い(下の動画を参照)。
コツは要るがしっかり書ける
では、ボールペンとして普通に使えるのかが気になるところ。まず、一般的なボールペンと同じように扱ってみたら、やはり上部に重心が寄って余計な重さを感じ、正直「これはちょっと書きづらいな」とストレスがあった。
少し考えて、解決策が見つかった。ノック部分を人差し指の根本に預けると、重心の分散がはかられて負担が減り、わりと苦も無く書ける。ノック部分の形状からして、もともとその前提で開発されたのかもしれない。
筆者愛用のゲルインクではないが、すらすらと筆運びできて書き味の良さも気に入った。
実用性はしっかりあることは実証できたが、オフィスでこれを使うには心理的な抵抗感はあるだろうし、上司からツッコミを受ける可能性もある。ましてや試験会場だと、「新手のカンニングの手段か」と勘繰られかねないので注意が必要だ。もしも、「富士そば」のファンであるなら、推しの立ち食いそば店をアピールする意味で、宴会芸っぽくこれ見よがしに使うのも一興だろう。
それにしても、どのような経緯があって本製品が開発されたのだろうか? 企画開発を請け負った(株)funboxの担当者は以下のように語った。
「当社では数多くの文房具や雑貨を企画していますが、一風変わった商品も多く、その中に『箸&麺アクションペン』というものがありました。これが、訪日外国人のお土産品として大変好評いただいたことから、世の中で幅広く知って頂きたいと考えたのです。そこで、関東圏で数多く出店され、日本の象徴である富士山を店舗のアイコンにされている『名代 富士そば』様にお声がけさせていただき、今回の商品開発が実現しました。ファンの方ならご存知のとおり、お店では遊び心のあるメニューも展開しており、そうしたイメージともマッチしていますしね」
なお、「富士そばアクションペン」は、バラエティ雑貨店、書店、文具店およびfunbox公式オンラインショップにて発売中。価格は1298円となっている。
・funbox公式オンラインショップ(あミューズ楽天市場店)
・名代 富士そば公式サイト
文/鈴木拓也
サンスター文具のピンセットとはさみの2in1ツール「スティッキールはさみ TSUMAMUNO」が第35回 日本文具大賞のトレンド部門優秀賞を受賞
サンスター文具は、2026年2月に発売した『スティッキールはさみ TSUMAMUNO(ツマムノ)』が、「第35回 日本文具大賞2026」においてトレンド部門の優…
雨が上がって5秒で収納できるKONCIWAの折りたたみ傘がまさに神ツールだった!
最近は折りたたみ傘の進化が著しく、毎年のように革新的な新モデルが発売されている。 今回紹介するものもその一つ、KONCIWAブランドの新作「MFU1S AIR」…




DIME MAGAZINE




















