QUERY関数の基本からよく使う条件、つまずきやすいポイントを、図解を交えながら分かりやすく解説します。Googleスプレッドシート初心者でも、読み終わるころには実務で使えるようになります。
目次
QUERY関数とは?
Googleスプレッドシートで大量のデータを扱っていると、『特定のデータだけを表示したい』『売上の高い順に並べたい』と思うことがあります。
そんなときに便利なのがQUERY関数です。
QUERY関数とは、Googleスプレッドシート内のデータを抽出したり、並べ替えたりできる関数です。
主に、次のような操作を行えます。
⚫︎特定の条件に一致するデータだけ抽出する ⚫︎必要な列だけを表示する ⚫︎データを並べ替える ⚫︎複数の条件を組み合わせて一覧を作成する |
例えば、売上データの中から東京営業所のデータだけを表示したり、売上金額の高い順に並べ替えたりできます。
フィルター機能でも似たような操作は可能ですが、QUERY関数を使えば条件を数式として残せるため、同じ処理を何度も行う場合に便利です。
QUERY関数の基本構文
QUERY関数の基本構文は次の通りです。
=QUERY(範囲,”クエリ”,見出し行数)

⚫︎範囲:処理対象となるデータ範囲 ⚫︎クエリ:実行する処理内容 ⚫︎見出し行数:見出しの行数 |
『見出し行数』は、表の見出しが何行あるかを指定します。1行目が見出しなら『1』、見出しがなければ『0』を入力します。
なお、省略も可能で、その場合はGoogleスプレッドシートが自動で判定します。
QUERY関数で使えるクエリ
QUERY関数では、主に以下のようなクエリを使えます。
| ⚫︎SELECT句:表示する列を指定する ⚫︎WHERE句:条件を指定する ⚫︎ORDER BY句:データを並べ替える ⚫︎LIMIT句:表示件数を制限する ⚫︎GROUP BY句:グループ化して集計する ⚫︎LABEL句:見出し名を変更する |
まずは『SELECT』『WHERE』『ORDER BY』の3つを覚えれば、多くの実務に対応できます。
◾️SELECT|必要な列だけ表示する
SELECTは、表示したい列を指定するクエリです。
例えば、『営業所』と『売上高』だけを表示したい場合は、次のように入力します。
=QUERY(A1:C6,”SELECT A,C”,1)

SELECTを使うと、必要なデータだけを表示できるため、見やすい資料を作成したい場合や、特定の情報だけを共有したい場合に便利です。
◾️WHERE|条件に一致するデータを抽出する
WHEREは、条件に一致するデータだけを表示したい場合に使用します。
例えば、新規顧客数が30件以上の営業所だけを抽出したい場合は、次のように入力します。
=QUERY(A1:C6,”SELECT * WHERE B>=30″,1)

なお、『*』は全ての列を表示するという意味です。
そのため、この数式では営業所、新規顧客数、売上高の全ての列が表示されます。
WHEREを使うと、条件に合うデータだけを抽出できるため、大量のデータの中から必要な情報を探したい場合に便利です。
◾️ORDER BY|データを並べ替える
ORDER BYは、データを並べ替えるためのクエリです。
例えば、売上高が高い順に営業所を表示したい場合は、次のように入力します。
=QUERY(A1:C6,”SELECT * ORDER BY C DESC”,1)

この数式の『DESC』は降順を意味し、大きい値から順番に表示されます。
反対に、小さい値から順番に並べたい場合は『ASC』を使用します。
=QUERY(A1:C6,”SELECT * ORDER BY C ASC”,1)
ORDER BYを使うと、売上ランキングや成績順位などを簡単に確認できます。データの傾向を把握したい場合にも便利なクエリです。
QUERY関数を組み合わせて使う
QUERY関数の便利な点は、複数のクエリを組み合わせて使えることです。
例えば、『新規顧客数が30件以上の営業所だけを抽出し、その中で売上高が高い順に並べたい』という場合は、次のように入力します。
=QUERY(A1:C6,”SELECT *WHERE B>=30ORDER BY C DESC”,1)

このように、複数のクエリを組み合わせることで、目的に応じた一覧表を効率良く作成できます。
QUERY関数でよくあるエラー・注意点
QUERY関数でよくあるエラーや注意点についても知っておきましょう。
| ⚫︎文字列をシングルクォーテーション(’ ‘)で囲み忘れている ⚫︎SELECTやWHEREで列記号を間違えている ⚫︎見出し行数の設定が誤っている ⚫︎数値が文字列として入力されている |
思った結果にならないときは、『クエリの書き方』と『データの形式』を確認するのがコツです。
まとめ
QUERY関数は、Googleスプレッドシートでデータを抽出・整理するための便利な関数です。
初心者のうちは、『SELECT』『WHERE』『ORDER BY』の3つを覚えるだけで十分活用できます。
まずはそれぞれを単独で使い、慣れてきたら組み合わせにも挑戦してみましょう。
QUERY関数を使いこなせるようになると、データ整理や集計の作業を効率化できます。
構成/編集部




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