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今年度の新入社員が感じている不安なこと、3位基礎的マナーの取得、2位生活リズム、1位は?

2026.06.28

入社から3か月が経過しようとしている今年度の新入社員たち。彼らはどんな気持ちで入社式を迎え、また、どのような意識で日々の仕事と向き合っているのだろうか?

ALL DIFFERENTおよびラーニングイノベーション総合研究所はこのほど、2026年度入社の新入社員3,849人を対象に意識調査を行い、「働く価値観」をテーマに調査・分析した結果を発表した。

1. 入社式後の気持ち「不安」がトップで約3割が回答。約2割は「緊張」で、4年間で過去最大の割合

はじめに2026年度の新入社員に対し、入社式を迎えた後の気持ちを聞いた。結果、30.8%の新入社員が「不安」と回答し、最大の割合となった。以下「緊張」(22.7%)、「期待」(15.6%)と続いた(図1)。

次に、入社式後の気持ちを、過去3年間の新入社員の回答と比較したところ、全体を通じて大きな変化は見受けられず、「不安」の気持ちが4年間連続トップを維持する結果となった。「緊張」の回答割合は昨年より微増し、4年間で最大の割合となった(図2)。

2. 不安に感じること、「仕事についていけるか(仕事の難易度)」が6割超、4年連続1位

現時点で不安に感じることを質問したところ、「仕事についていけるか(仕事の難易度)」と回答した割合が60.6%で、最大の割合となった。以下「生活リズムや社会人としての考え方の習得」(48.5%)、「社会人の基礎的なマナーの習得」(39.3%)と続いた(図3)。

過去3年間の新入社員の回答を比較したところ、「仕事についていけるか(仕事の難易度)」が4年連続トップを維持する結果となった。2位の「生活リズムや社会人としての考え方の習得」は、4年間で微増傾向にあった(図4)。

3. やりたい仕事「楽しくてやりがいのある仕事」66.8%と突出。2位の「自身の成長につながる仕事」は2020年度から約20ポイント減少、過去最低

今後どのような仕事をしていきたいかという質問では、「楽しくてやりがいのある仕事」が66.8%と突出する結果となった(図5)。

2019年度からの新入社員の回答と比較したところ、「楽しくてやりがいのある仕事」が8年連続トップを維持。多少の増減はあるものの、全体的には横ばい傾向となった。

一方で、「自身の成長につながる仕事」「人脈が広げられる仕事」「成果次第で給与が上がる仕事」は減少傾向にあり、特に「自身の成長につながる仕事」は、2020年度の57.7%をピークに20.1ポイント低下した(図6)。

4. 仕事で成し遂げたいこと、「安定した生活を送りたい」63.7%で1位。2位の「自分を成長させたい」は、2020年度から17.2ポイント減少し、過去最低

仕事を通して成し遂げたいことは何かを質問したところ、「安定した生活を送りたい」が63.7%で1位となった。この割合は、2019年度の54.3%から毎年増加傾向にあったが、今年度は昨年度より1.9ポイント低下した。

2位の「自分を成長させたい」(46.9%)は、2020年度の64.1%のピークを境に減少が続き、10年間で過去最低の割合となった。3位の「家族に恩返しをしたい」(43.7%)は2017年度には半数以上が回答したものの、2018年度から半数を割り、微減傾向にある。4位の「社会に貢献したい」(28.7%)は、2020年度に急伸し、30%前後の割合を維持している(図7)。

5. 労働時間、「定時に帰りたい」43.3%で1位、2024年度の48.4%を境に減少傾向

今後3年間の労働時間に対する考えについて質問した。

結果、「定時に帰りたい」が43.3%で最大の割合となった。しかし、その割合は、2024年度の48.4%をピークに減少傾向にある。一方で、「週に2~3回の残業まで」と回答した割合は2024年度から増加し、4割が回答した(図8)。

6. 20代の時間の使い方、「プライベート優先」が増加傾向、過去最大の19.1%

20代の時間の使い方に対する質問では、「仕事とプライベート優先」が27.9%でトップとなった。また、「プライベート優先」の割合は調査開始の2014年度以降、増加傾向にあり、過去最大の割合(19.1%)となった。

一方で、「仕事とプライベートと自己投資をバランス良く」は減少傾向にあり、過去最少の割合(17.3%)となった(図9)。

7. 頼まれごとをされたとき「断れない」「しばしば断れない」約7割が回答、2023年度から高止まり

最後に、人に頼まれたら断れるかどうか、対人行動に関する質問した。結果、「人に頼まれると断ることができない」(24.6%)、「断ろうと思っても断れないことがしばしばある」(49.5%)が、どちらも2023年度から高止まりしていることがわかった(図10)。

まとめ

本調査からは、2026年度入社の新入社員は不安を抱えながら社会人としての一歩を踏み出す中で、その価値観は従来とは少しずつ変化していることが明らかとなった。

まず特徴的なのは、不安の中身だ。新入社員の6割以上が「仕事についていけるか(仕事の難易度)」に不安を感じており、自分のスキルが企業から求められる水準に達しているかという、能力面に対する不安を抱く人が多くなった。

また、仕事に求める価値観が徐々に変化している結果が見られた。やりたい仕事は「楽しくてやりがいのある仕事」が最多となる一方、「自身の成長につながる仕事」の割合は2020年度をピークに減少し、過去最低の割合となった。

さらに、仕事を通して成し遂げたいこととして「安定した生活」を重視する傾向は年々強まる一方、「自分を成長させたい」という回答割合は2020年度以降大幅に低下し続けている。

これらの結果から、自己成長への追求よりも、安定性・やりがいを通じ、無理のない持続可能な働き方を重視する価値観へシフトしている様子が読み取れた。

働き方に対する価値観では、「定時に帰りたい」という志向が依然として高いものの2024年度をピークに減少。20代の時間の使い方として、「プライベート優先」が過去最高となった点が特徴的だ。

「仕事・プライベート・自己投資をバランス良く」という回答が減少していることから、自己研鑽への時間配分の優先度が後退している可能性も示唆された。加えて、頼まれごとをされたときの対人行動に関する質問では、約7割が頼まれると断りづらいと感じており、役割や業務量が不明確な環境では仕事を抱え込みやすいリスクも内包していることが示唆される。

出典元:ALL DIFFERENT株式会社

構成/こじへい

Author
1986年、神奈川県生まれ。ライター歴は15年目で、現在は主にPR、芸能、YouTube関連の記事を執筆しています。

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