漫画と現実は表裏一体!?W杯と共に楽しめるサッカー漫画
現実に即して変わってきたサッカー漫画。実在の選手と似たキャラクターも多く登場している。
すがや「どの漫画にもいて、挙げたらキリがないのですが、『さよなら私のクラマー』はオマージュしたキャラクターやスーパープレーが多くてワクワクします。監督のディエゴ・シメオネをモデルにした浦川茜が、チームの軸としてロナウジーニョをモデルにした国府妙を生かして戦ってるのがロマンしかない」
栗谷「久保という名字で天才・久保建英選手が出てきたのは、天の導きなのかなと思いました」
久保とは『シュート!』に登場する天才ストライカー久保嘉晴。栗谷さんは作者の大島司さんに久保のセリフをもじった「くり、サッカー好きか?」とコメントされたことも。
すがや「あとゲームメイカーのキャラはだいたい遠藤保仁さん顔です。『GIANT KILLING』の志村春人や『アオアシ』の大友栄作とか」
栗谷「一番試合に出てますもんね、日本代表として。遠藤さんってサッカーやってない人にはわかりにくいけど、サッカーやってれば、すごいのがわかるんです」
すがや「逆に、漫画が先で現実が後から追いかけてくるパターンも興奮します。『BE BLUES!~青になれ~』の主人公、一条龍のプレースタイルと発言は、久保建英選手にそっくり。あと06年のW杯でアルゼンチン代表が『シュート!』の九里浜学園高校にそっくりなサッカーをしてたのは衝撃でしたね」

多くの漫画を読んできたおふたりだからこそのおすすめ作品は?
すがや「サッカー好きな人も意外と読んでない『さよなら私のクラマー』。試合中の描写で、引きで観た時の選手の立ち位置とかが、全部のサッカー漫画の中で一番正しいと思います。選手たちが絶対にいるべき、正しいところに正しい体の向きでいる」
栗谷「サッカーをあまり知らない人なら『ブルーロック』や『キャプテン翼』がいいんじゃないかな。わかりやすく入れるし、サッカーの勉強をしながら読まなくてもいいし、単純に楽しめる」
現在開催中のW杯の見どころについても教えてもらった。
栗谷「スペインが熱い。ラミン・ヤマルって若い選手がいて、もし彼がMVPでも取ったら多分今回が最後のW杯になるメッシとの世代交代ですよね。激アツです」
アルゼンチン代表のリオネル・メッシは現在38歳、W杯期間中に39歳になる。前回のMVPを獲得。対するスペイン代表のラミン・ヤマルは18歳だ。
すがや「それでスペイン好きになったら『アオアシ』を読んでほしい」
栗谷「スペインとかブラジルのサッカーは見ていても楽しいです」
すがや「ブラジルはルールに則ってないパスの繋ぎ方をする。なんでそんな発想出てくるの? みたいな。ちょっと『ブルーロック』っぽいかも」
栗谷「日本戦だと初戦(15日)の上田綺世VS(フィルジル・)ファン・ダイク(オランダ代表)ですね。どれぐらい通用するのか」
すがや「久保建英選手と上田選手はめっちゃ相性がいいんです。久保選手がついてたら出し抜けるんじゃないかと期待してます」
栗谷「(第2戦の)チュニジア戦は2ー0で勝つからね」
栗谷さんの予言が的中するのかどうか、ぜひご自身の目で確かめてみて。
この選手、このキャラに似てる!
上田綺世選手は『ホイッスル!』天城燎一!
©樋口大介/集英社

主人公のライバル的存在で、技術と強力なシュート力の持ち主。「上田選手はシュート力も強いし、ヘディングもできるし、何でもできるんだよな」(栗谷)
久保建英選手は『BE BLUES!〜青になれ〜』一条龍!
©田中モトユキ/小学館

ケガからのリハビリを経て復帰し、一流選手へと上りつめる。「漫画が始まった頃、久保選手はまだ10歳ぐらい。漫画と同時進行で成長した感じがする」(すがや)
みんな魅力的だけど…あえて選んだ推しがコチラ!
『シュート!』久保嘉晴
主人公が所属する掛川高校サッカー部のキャプテン。「トシ…サッカー好きか…?」という名ゼリフも人気。
©大島司

『GIANT KILLING』達海 猛
18歳でプロデビューを果たすも、ケガがもとで26歳で引退。その後指導者に。戦術を駆使して格上相手に勝つことが好き。
©GIANT KILLING/講談社

栗谷さんがいつも真似していたシーン
『ファンタジスタ』のヴァレンティノ監督の「見えないものが見えなくなった」「ドキドキさせてくれ」という名言に影響されファンタジスタタイプになり、『ホイッスル!』を真似て、屋台の前で練習して怒られた栗谷さん。中でも衝撃的だった『シュート!』平松和広のダブルヒールをかなり練習したが、「とても実戦で使えるものではありませんでした」(栗谷)。しかしご覧のように通常のヒールリフトはお手の物。
©大島司

当初は「消えるヒールショット」と呼ばれ、25巻でその正体が判明。かかとでボールを蹴るヒールキックを2回連続で行ない、ボールを背後から高く飛ばすことで、ディフェンダーを突破する。当時の子どもたちの間で大流行した。
すがやさんがいつも真似していたシーン
子どもの頃からサッカー好きで浦和レッズの応援もしていたすがやさん。『ファンタジスタ』を読んだことで、海外サッカーへ興味が出たという。「ヴァレンティノ監督は最高にかっこいい大人で、こんな男になりたいと思いました」(すがや)。真似していたのは主人公の坂本轍平がゴールを決めた後に長々と指さした方向が、亡き恩師のいるイタリアだったというゴールパフォーマンス。
©小学館/草場道輝

恩師が亡くなったことでスランプに陥っていた坂本轍平が起死回生のフリーキックを決めた後、恩師への哀悼の意を込めてイタリアの方向を指さす。
取材・文/内野智子 撮影/小倉雄一郎 編集/轡田緒早
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今月のDIMEでは、日本サッカー協会、Jリーグ、育成世代だけでなく、スポンサー企業の貢献など進化の舞台裏、立役者を独自の視点から徹底取材。驚きの事実が明らかに…!

かつてのサッカー日本代表があと一歩のところで届かなかったアメリカの地に、夢の祭典が再び帰ってきた。現在の代表チームが目指すのは、あくまで〝優勝〟。出場すらかなわなかった32年前を知る世代からすれば、考えられないほどの高い目標設定だ。
わずか30年でここまで代表チームが成長し、日本のサッカー文化自体も発展を遂げられたのはなぜか? その足跡をサッカー協会、Jリーグ、外国人監督、元日本代表のレジェンドたち、スポンサー企業など様々な視点で読み解く。
さらに『アオアシ』をはじめ、サッカー漫画がいかに日本サッカーの躍進に貢献したのか、元日本代表レジェンドたちにも取材もしました。
日本サッカー協会会長 宮本恒靖
日本サッカー協会名誉会長 田嶋幸三
Jリーグ チェアマン 野々村芳和
名古屋グランパス監督 ミハイロ・ペトロヴィッチ
ガンバ大阪 代表取締役社長 水谷尚人
元サッカー日本代表 戸田和幸
元サッカー日本代表 遠藤保仁
元サッカー日本代表 福西崇史
元サッカー日本代表 中村憲剛
『アオアシ』作者 小林有吾先生
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