かつてのサッカー日本代表があと一歩のところで届かなかったアメリカの地に、夢の祭典が再び帰ってきた。現在の代表チームが目指すのは、あくまで〝優勝〟。出場すらかなわなかった32年前を知る世代からすれば、考えられないほどの高い目標設定だ。その可能性はゼロではないと言われるほどまでに代表チームが成長し、日本のサッカー文化自体も発展を遂げられたのはなぜか!?
現在発売中のDIME8月号ではその足跡を元代表レジェンドなどの証言を中心に徹底解説! 日本サッカー協会が目指す未来の日本サッカーについてもひもとく。
今回は、そんな特集の中からサッカーマニアで知られる芸人、カカロニが登場!日本サッカー躍進は『キャプテン翼』に始まり、脈々と続いてきたサッカー漫画が支えてきた!人気のふたりがその魅力を語る。
芸能界随一のサッカー通!カカロニ
2016年コンビ結成。ふたりともサッカー経験者で、コンビ名の由来もふたりの好きなサッカー選手の名前を組み合わせたもの。J2・栃木シティの情報を発信する『MONTHLY TOCHIGI CITY』出演、YouTube『カカロニフットボールチャンネル』配信中。

栗谷さん(左)
1989年生まれ、神奈川県出身。ボケ担当。父が野球ファンで幼少期は毎日野球のノックを受けていたが、友達に誘われサッカー少年団に入団。高校時代には県ベスト4も経験。
すがやさん(右)
1991年生まれ、東京都出身。ツッコミ担当。サッカー歴は15年。2018年のロシアW杯のセネガル戦で、客席に飛んで来たセネガル代表のシュートをクリアしたことが話題に。
サッカー漫画の人気にはトレンドがある!?
サッカー漫画の代表格『キャプテン翼』は、日本はもとより、世界中のサッカー選手がファンを公言しているほど。幼少期にサッカーを始めたというカカロニのおふたりも最初の記憶にあるサッカー漫画といえばやはり『キャプテン翼』。
栗谷「最初はテレビアニメかな。映像で見た記憶があります。気づいたらテレビで流れていましたね」
すがや「僕は漫画ですね。近所の図書館で10巻ずつ借りることができて、『キャプテン翼』のワールドユース編を完結(全18巻)まで読んだのが小1か小2ぐらいでした」
1981年、Jリーグ開幕の12年も前、日本サッカーの発展途上期にスタートした『キャプテン翼』。主人公・大空翼の有名なセリフ「ボールはともだち」とともに、様々な必殺技が人気を呼んだ。
すがや「サッカーで遊んでて、『キャプテン翼』っぽい必殺技、なんちゃって反動蹴速迅砲とか、なんちゃってツインシュートとかが出ると嬉しかったですね。あと、ドイツのキーパーが崖を落ちてくる石に紛れたボールを三つ全て取るという修業をやってて、股に来たボールが取れないってなった時に、後ろに手を回して股の下で取るんですよ。それを真似してました」
栗谷「僕は一番最初に読んだ漫画は『シュート!』で、 〝ダブルヒール〟とか真似しました。『キャプテン翼』よりも頑張れば真似できるレベルだったから」
93年、Jリーグが開幕すると漫画表現にも変化が。
栗谷「『シュート!』にはJリーグのない時代っていうシーンがありましたね」
すがや「『シュート!』の途中から、(試合中の)背景が変わってくるんですよね」
栗谷「『シュート!』や『キャプテン翼』を読んできて、『ホイッスル!』『ファンタジスタ』あたりでサッカー漫画のイメージが変わったという印象ですね」
すがや「思春期の頃に(友達と)、『必殺技が出ないのがいいよね』みたいな話をしました。漫画の世界線でも親近感があったので」
栗谷「キャラクターにも個性があって、足が速いだけの奴がいたり」
すがや「自分が加わったことを想像しやすいサッカー漫画に変わった」
栗谷「『ホイッスル!』とかは背が低い子が主人公だったりして、すごく身近に感じた」
すがや「でもあの主人公、当時の僕よりでかいんだよな。背が低いことを生かした〝消えるフェイント〟って技があって、相手の死角に潜り込むんだけど。〝オレこいつより小さいのにできないな〟って、悲しくなった記憶があります」

その後、現実世界と呼応するように戦術を駆使したサッカーを描いた『GIANT KILLING』『アオアシ』などが登場し、人気を博す。
すがや「日本のサッカーのレベルが上がって、日本人のサッカーIQも上がってきた。『GIANT KILLING』は最初の方はいろいろ説明を省いてた。『アオアシ』もそう。もっと細かく説明しなきゃってところを省いてた。でも連載中にどんどんサッカーを観ている人たちの偏差値が上がって、もっと細かいところを言及するようになって、どんどんリアリティーが上がって違和感がなくなっていった感じ」
栗谷「いまの子たちはYouTubeとかで世界中のサッカーを観られるし、ちゃんと解説があるから、本当に小さい子でもサッカーIQが高いんですよ」
その反動のように登場したのが『ブルーロック』だという。
栗谷「戦術寄りになってきたところで、サッカー漫画と言えばこれでしょっていうのを叩きつけてきた感じ。時代的にも戦術やチームで勝つ風潮になっているけど、一方で、個の力が大事というのが代表選手の口からも出るようになって、そこにフォーカスしている。現代版の『キャプテン翼』みたいな」
戦術重視で、現実世界に近いサッカー漫画が多い中、原点回帰のように『ブルーロック』が登場したのは、日本のサッカーが成熟してきた証しなのかもしれない。

カカロニさんの愛読書たち
インタビュー中にはたくさんの漫画のタイトルやキャラクターが登場したが、中でもおふたりがお気に入りの作品を一挙にご紹介。
集英社 キャプテン翼
©高橋陽一/集英社

小学生の主人公・大空翼がW杯優勝を目指す、サッカー漫画の金字塔。’81年連載開始、作者は高橋陽一。
講談社 シュート!
©大島司

高校生の主人公・田仲俊彦が憧れの先輩とのプレーを夢見る青春物語。’90年連載開始、作者は大島司。
集英社 ホイッスル!
©樋口大輔/集英社

背が低いため練習にも参加できなかった中学生・風祭将の成長を描く。98年連載開始、作者は樋口大輔。
小学館 ファンタジスタ
©小学館/草場道輝

卓越した技術を持つ主人公・坂本轍平が、オリンピック出場を目指す青春物語。99年連載開始、作者は草場道輝。
講談社 GIANT KILLING
ⒸGIANT KILLING/講談社

弱小チームの監督・達海猛が、戦術を駆使し勝利に導く。07年連載開始、作画はツジトモ、原案は綱本将也。
小学館 BE BLUES! ~青になれ~
Ⓒ田中モトユキ/小学館

天才と呼ばれた主人公・一条龍が致命的なケガから復帰するまでを描く。11年連載開始、作者は田中モトユキ。
小学館 アオアシ
©小林有吾/小学館

主人公・青井葦人がポジション転向で覚醒する、ユースの育成と現代戦術を描く。15年連載開始、作者は小林有吾。
講談社 さよなら私のクラマー
©新川直司/講談社

奇才・周防すみれを軸に、女子サッカーの苦悩と現実を描いた青春物語。16年連載開始、作者は新川直司。
講談社 ブルーロック
©金城宗幸・ノ村優介/講談社

主人公・潔世一らが最高のストライカーを目指し戦う。18年連載開始、原作が金城宗幸、作画がノ村優介。







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