2026年6月4日、SBIホールディングスの連結子会社で5-アミノレブリン酸リン酸塩(※1)(以下「5-ALA」)を利用した健康食品や化粧品の製造・販売、OEM・原料供給等を行なっているSBIアラプロモは、5-ALAの新成分ブランド「SBI 5-ALA」を軸とした事業戦略発表会を開催した。
※1 5-アミノレブリン酸リン酸塩または5-アミノレブリン酸の略。5-アミノレブリン酸リン酸塩は厚生労働省の「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質(原材料)リスト」に追加されている。医薬品成分ではない。
5-ALAで『進化するエイジレス社会』の実現を目指す
発表会では、各登壇者よりプレゼンテーションが行なわれた。まずSBIホールディングス 代表取締役会長兼社長の北尾吉孝氏からは、SBIグループが約20年にわたり取り組んできた5-ALA事業の歩みと、その先に見据える「進化するエイジレス社会」の実現に向けたビジョンが語られた。
北尾氏は、人生100年時代において、金融資産と同様に健康資産への投資が社会全体の持続可能性を左右する重要な要素になると指摘する。

その中でSBIグループは「世のため人のため」という思想のもと、バイオ・ヘルスケア領域を21世紀の中核産業と位置づけ、長期的視点で事業を育ててきたと説明。
その中核にあるのが、ミトコンドリアのエネルギー代謝の根幹を担う天然アミノ酸「5-ALA」であり、SBIグループは2008年よりその可能性にいち早く着目するとともに、研究開発から商品開発に至るまで国内外で事業を展開。現在では49か国以上で製品が供給されるグローバルな基盤を構築していると述べた。
そして、キリングループの協和発酵バイオとの業務提携(協業および製造委託)により、高品質な5-ALA原料を安定的に供給できる体制が整い、5-ALA事業において川上から川下までの垂直統合体制を構築し、次世代の社会インフラとして発展させていく考えを示した。
以上を踏まえ、北尾氏は「5-ALAを通じて、社会的活動寿命の延伸に貢献し、誰もが年齢を超えて活躍できる『進化するエイジレス社会」の実現を目指す』と、その決意を表明した。
「SBI 5-ALA」の事業戦略である3つの柱について
SBIアラプロモ 代表取締役社長の竹崎泰史氏からは、SBIグループ約20年の集大成として誕生した新成分ブランド「SBI 5-ALA」が目指す〝進化するエイジレス社会〟を実現するための事業戦略として3つの柱が発表された。

■第1の柱「抗老化サイエンスの中核へ」
抗老化に関する意識調査の結果、老化への不安は高いが、対策に迷う生活者である「老化対策迷子」が70.4%いたということがわかり、〝科学は進んでいるが、社会実装が追いついていない〟状態が顕在化していることが判明した。
そんな中、竹崎氏は5-ALAを「究極の抗老化素材」として確立する方針を示した。老化は「年齢」ではなく「状態」で捉える時代へと移行しつつあるとして、生物学的年齢の評価手法であるエピジェネティッククロックを活用した「エピクロック共創プロジェクト(※3)」への参画を発表。エビデンスに基づく抗老化価値の可視化を推進していくと述べた。
※3 リレクサ社が主導する、DNAメチル化情報などを用いて生物学的年齢を評価する「エピジェネティッククロック」の研究および社会実装を目的とした共創プロジェクト。5-ALAの抗老化価値を、生物学的年齢という指標で検証・可視化することを目指している。
■第2の柱「高品質原料による市場健全化の主導」
5-ALA市場の拡大に伴い品質基準の高度化が求められる中、キリングループの協和発酵バイオとの業務提携(協業および製造委託)により、高純度99.9%以上(※4)・純国産の高品質原料を供給することで、信頼性で選ばれるブランドとして市場の健全な成長を牽引していく。
※4 実測の代表例であり、規格値を示すものではない。純度規格値は98.5%以上となる。

竹崎氏は、SBIグループの長年の先進研究や商品開発実績に「高品質な原料」が加わることで、SBI 5-ALAの革新と信頼を兼ね備えたプレミアムブランドとしての基盤が整ったと述べた。
■第3の柱「BtoBエコシステムの構築と市場創出」
従来のBtoC(消費者向け製品)事業で培った価値を基盤に、原料供給・OEM事業へと事業領域を拡張する方針を発表。BtoCとBtoBの両軸で5-ALA市場を拡大していく姿勢を強調した。
さらに、市場の拡大を加速させるため、多様なステークホルダーとの連携により5-ALAを通じた健康長寿社会の実現を目指す「5-ALA普及協会」の発足を発表。研究機関、メーカー、流通・小売との連携により、製品・用途開発から生活者への提供、エビデンスの循環までを包括する5-ALA普及拡大のエコシステムを構築していくと述べた。
キリングループ、協和発酵バイオから見る「5-ALA」への想いと期待
今回、「SBI 5-ALA」の新原料の開発に向けて協業した協和発酵バイオ株式会社の親会社、キリンホールディングス株式会社 取締役常務執行役員ヘルスサイエンス事業本部長の吉村透留氏からは、キリングループのヘルスサイエンス事業について説明が行なわれた。

吉村氏はキリングループにおける、発酵・バイオテクノロジーをコア・コンピタンスとした、食領域・医領域・ヘルスサイエンス領域の3つの事業展開を紹介。高付加価値素材を創出する協和発酵バイオと、キリングループがもつ強みを掛け合わせることで実現したSBI 5-ALAの新5-ALA原料の供給について語った。
協和発酵バイオ株式会社 代表取締役社長の長野宏氏は、同社の概要紹介とともに、SBIアラプロモとの業務提携(協業および製造委託)の経緯および新原料の開発について説明。

長年の使用実績のある生産菌と高度精製技術により、高純度な新5-ALA原料を開発した経緯や山口県防府工場での国内一貫製造体制、食品安全委員会による安全性評価(※6)を踏まえた原料であることも紹介された。
※6 食品安全委員会による食品健康影響評価
5-ALAについて
5-ALAは体内のミトコンドリアで作られるアミノ酸で、ヘムやシトクロムと呼ばれるエネルギー産生に関与する物質を構成する重要な成分。生命の根源物質とも呼ばれ、健康・美容・活力など、その多機能性が近年注目されている。
しかし、体内の5-ALA生産量は加齢に伴い低下することが知られている。5-ALAは、発酵食品や緑黄色野菜、肉・魚等の食品にも含まれますが、その量はごく微量で食品だけで補うのは難しい成分とされる。
2015年に「空腹時血糖値と食後血糖値」に関する日本初(※7)の機能性表示の届出が受理されて以降、「睡眠の質」「メンタル・ストレス」「疲労感」「運動効率」「美容(潤い)」など幅広い分野での機能性表示の受理実績を有している。
ミトコンドリア代謝活性を作用機序とし、様々な機能性を低用量で訴求可能という点や、近年話題の抗老化・健康寿命延伸の領域において寄与する素材として注目を集めている。
※7 空腹時血糖値と食後血糖値を対策できる機能性関与成分とした機能性表示食品として、2015年に日本で初めて届出受理。2025年12月機能性表示食品の届出情報検索を用いたSBIアラプロモ調べ。

生活者の抗老化に関する意識調査
SBIアラプロモは、人生100年時代における生活者の老化に対する意識と行動の実態を明らかにするため、全国の30代〜70代以上の男女500名を対象に「抗老化に関する意識調査」を実施した。
本調査では、人生100年時代において生活者が最も大切にしているのは「健康」(68.8%)である一方、約3人に1人が「年齢を理由にやりたいことをあきらめた経験がある」(31.4%)と回答。それでも68.6%が「年齢を理由にあきらめない社会」を望んでおり、理想と現実の間にギャップが存在していた。
さらに、半数以上(56.0%)が老化に不安を感じているにもかかわらず、そのうち約7割(70.4%)が十分な対策をとれていないことが判明。対策が進まない最大の理由は「何をすればよいかわからない」(50.0%)であったことから、不安を抱えながらも行動に移せず、“老化対策迷子”な状態であることがわかる。
■人生100年時代、最も大切なのは「健康

人生100年時代において大切だと思うものを尋ねたところ(3つまで選択)、「健康」が68.8%で最多となり、2位の「お金・経済的余裕」(60.0%)を約9ポイント上回った。
以下、「趣味・生きがい」(34.8%)、「家族・人間関係」(31.2%)と続き、長く生きる時代において、いかに健康に過ごすかが、生活者にとって最も重要な関心事であることが明らかになった。
■3人に1人が「年齢」を理由にあきらめを経験

「年齢」を理由にやりたいことをあきらめた経験があるかを聞いたところ、約3人に1人(31.4%)が「ある」と回答した。年代別に見ると、30代で22.0%、40代で27.0%、50代で32.0%、60代で37.0%、70代以上で39.0%と段階的に上昇しており、年齢による制約は加齢と共に増加していくことが示唆されている。
具体的にあきらめたこととしては、「新しいことへのチャレンジ」(45.2%)が最多で、「趣味・スポーツ」(36.3%)、「転職・キャリアチェンジ」(31.2%)が続いた。また、あきらめた経験がある人のうち約半数(46.5%)が後悔していると回答している。
■約7割が「年齢を理由にあきらめない社会」を望む

一方で、「年齢を理由にあきらめない社会」を望むかという問いに対しては、68.6%が「望む」と回答した。約7割の人が年齢にとらわれず自分らしく生きたいという意思を示しており、年齢に縛られない生き方へのニーズは高いにもかかわらず、現実には3人に1人があきらめを経験しているという、理想と現実のギャップが明確となった。
■老化に関して、半数以上が「不安を感じる」

加齢に伴う体の変化(老化)についてどの程度不安を感じているかを聞いたところ、「不安を感じる」「やや不安を感じる」と回答した人は合わせて56.0%に達した。
不安を感じる具体的な状態としては、「体力が落ちた・少し動くと息が上がる」が最多の48.6%、続いて「寝ても疲れが取れない・疲れやすい」(40.4%)、「肌のハリツヤがなくなった・シワが気になる」(38.2%)などが上位に挙がり、身体面・美容面の双方において不安が広がっていることが推察できる。
■老化に不安を感じる人のうち、約7割が「対策できていない」

老化に不安を感じている人(n=280)の70.4%が「加齢に伴う体の変化(老化)への対策をとれていない」(「あまりとれていない」45.4%+「とれていない」25.0%)と回答した。
不安を感じながらも、具体的な対策行動に結びついていないという「不安と行動のギャップ」が、多くの生活者に共通する実態として明らかになった。
■対策できない最大の理由は「何をすればよいかわからない」

前問で「老化に不安を感じる人かつ老化対策を実施できていない」と回答した人(n=197)にその理由を聞いたところ、最多は「何をすればよいかわからない」で59.9%と半数を占めた。次いで「費用がかかる」(40.6%)、「効果があるかどうか不確かだから」(33.5%)が続く。
抗老化への関心は高まっている一方で、具体的な行動に移せずにいる生活者が多数存在しており、不安を感じながらも「何をすればいいかわからない」まま立ち止まっている〝老化対策迷子〟の実態が見えてくる。
調査概要
調査名/抗老化に関する意識調査
調査主体/SBIアラプロモ株式会社
調査方法/インターネット調査
調査時期/2026年5月
調査対象/全国の30代〜70代以上の男女(疾患のない人)
サンプル数/500名(各年代×男女 各50名)
構成/清水眞希







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