ハンディファンといえば、少し前までは3000円前後、高くても5000円程度で購入できる夏の定番ガジェットだった。ところが、2026年は状況が少し違う。
ダイソンやシャープ、Sharkといった有名メーカーから、1万円を超える「高級ハンディファン」が次々と登場しているのだ。なかには2万円を超える製品もあり「ハンディファンにそこまで出すの?」と感じる人もいるはず。
背景にあるのは、ここ数年の夏の変化。近年は35℃超えが珍しくなくなり、日中の外出自体が負担に感じるレベルの酷暑が続く。以前は若い女性を中心に広まった印象の強かったハンディファンも、今では通勤や通学、屋外イベントなどを乗り切るための実用品。幅広いユーザーを満足させるため、よりプレミアムな製品が登場しているのだ。
そこで本記事では、2026年に登場したばかりの高級ハンディファン4機種を実際に使い比べてみた。
比較したのは、ダイソン、シャープ、Shark、JISULIFEのハンディファン4機種。価格は約8500円から2万円超まで幅があり、風量重視のモデルから特殊な冷却機能を備えたものまで方向性も大きく異なる。
圧倒的な風速で存在感を見せるダイソン
・製品名:Dyson HushJet Mini Cool ファン
・メーカー:ダイソン
・直販価格:17,600円
・サイズ・重量:38×38×180mm・212g
・バッテリー持続時間:最長6時間
カラーはインク/コバルト、ストーン/ブラッシュ、カーネリアン/スカイの3色展開。今回はストーン/ブラッシュを試用。
今回比較した中で最大風速トップだったのがダイソンだ。吹出口から約20cm離した位置で最も風が強く当たるポイントを計測したところ、風速は44.9km/hを記録。他モデルを大きく上回る結果になった。実際に使ってみても風の勢いはかなり強く、数値にも納得感がある。ただ、使い心地は数値だけでは語れない。風は比較的狭い範囲に集中するため、顔全体を包み込むというより、狙った場所の汗を一気に飛ばすような感覚に近かった。
もうひとつ、面白かったのはアクセサリーだ。本体は吹出口を真上へ向けられるため、付属のネックストラップを利用すると首から下げた状態で首元へ直接風を送れる。暑い日の移動中などでは両手がふさがらないので便利だった。一方、やや気になるのがバッテリーの持続時間。最長6時間と、今回試用したなかでは持続時間が短いため、長時間のアウトドアなどでは物足りなさを感じそうだ。
シャープは風の心地よさとプラズマクラスターが魅力
・製品名:プラズマクラスターオウルフローハンディファン PJ-HS01
・メーカー:シャープ
・直販価格:9,900円
・サイズ・重量:77×54×183mm・約200g
・バッテリー持続時間:約3~30時間
カラーはメタリックアッシュとフロストピンクの2色。今回はフロストピンクを試用。
シャープは最大風速が22.9km/hと、今回比較した4機種では最も控えめだった。ただし、今回紹介したハンディファンの多くが小径の羽根を採用している中、シャープは比較的大径の羽根を採用している。そのため風が一点に集中するというより、顔全体を包み込むように比較的広い範囲へ送風される印象だった。最大風速の数値は控えめでも、実際には涼しさを感じやすいと感じる。
本製品最大の特徴は、このコンパクトなボディにシャープ独自のイオン技術「プラズマクラスター」を搭載している点だろう。ハンディファンでありながら、単純に風を送るだけではない使い方ができる。たとえば風を当てることで衣類に付着した「汗臭」や「付着ミドル脂臭」を消臭できるそうだ。さらには髪をとかす際にプラズマクラスターを含んだ風を当てることで、静電気を抑制するといった使い方もできる。
実際に使ってみてとくに好印象だったのが静音性。今回紹介したすべての製品で風速が約22km/hになるよう設定して動作音を比較したところ、他社製品がすべて60dB以上の動作音がしたところ、シャープのみ54dBと最も静かな結果に。さらに他モデルでは「キーン」という比較的高めの音が耳についたのに対し、本製品は低めの駆動音で、電車内などでもあまり音を気にせず利用できた。







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