原作の連載開始から2年後となる1996年より放送をスタートしたTVアニメ『名探偵コナン』。30周年を迎えた2026年までに、1100話以上のエピソードが絶え間なく放送されてきた。なぜこれだけ長く継続し、原作とともに幅広い層に親しまれてきたのだろうか? 主題歌を担当してきたアーティスト、作品愛にあふれるコナンファン、番組制作陣の証言などをもとに〝30〟年支持されてきた〝真実〟を明らかにする!
ここ数年、興行収入100億円超を続ける劇場版『名探偵コナン』。最新作で初監督を務める蓮井隆弘さんが作品に込めた思いとは? 迫力のバイクアクションから人間模様まで必見シーンを聞く!
現在発売中のDIME6月号の名探偵コナン特集では、横浜市の取り組みや担当者のインタビューを掲載。本記事はその一部を公開。
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DIME最新号は「名探偵コナン」TVアニメ30周年記念特集、スペシャルなコラボ付録つき
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萩原千速役・沢城みゆき「田中敦子さんの音色を継承したい」、DIME最新号にインタビュー掲載
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リアルとファンタジーが融合!ダイナミックなバイクシーン
2023年公開の『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』で演出を担当した蓮井隆弘監督。『名探偵コナン』はもちろん、劇場作品の監督も初となるオファーに驚いたという。
「僕はいわゆるコナン世代で、作品が生まれた頃に漫画やアニメを見始めました。人生の中でずっと存在していて、どこかで見続けている。そんな作品だったことから、ひと際、嬉しかったです」
当然ながら、重役のプレッシャーも相当なものだったようだ。
「TVアニメでももちろん全力ですが、劇場版はさらにもう何段か頑張らなきゃいけないと。観に来てくれる人たちに対して『いつもよりもプラスアルファされたものを提供しなきゃいけない』というプレッシャーを抱えつつ、それを意気込みとしていました」
今作の舞台は横浜。物語でフォーカスの当たる萩原千速は白バイ隊員だ。そのため、制作に当たって神奈川県警の協力も仰いだとか。
「警察署内を見学させてもらうなど、貴重な機会をいただきました。神奈川県警 第一交通機動隊のホワイトエンジェルス(女性白バイ隊)に所属する隊員の方々にインタビューさせていただいたことを、劇中の署内や白バイのディティールなどに反映させています」
千速と犯人が繰り広げるバイクアクションも見どころのひとつ。
「バイクに乗っている人も含めて3Dで作っているシーンも多いです。乗り方や体重移動など、バイクの描写に破綻がないようにしました。おかげで比較的妥協のないかたちで再現できたため、なかなか見応えがあると思いますよ」
とはいえリアルに固執しすぎるとエンタメとして成り立たない。
「バイクはかなり取り回しに制限のある乗り物。あまりダイナミックに動かすことってできないんです。作中では千速がよくバイクに乗った状態のまま、勢いよくジャンプするようなシーンがあるんですけどね。バイクをバイクらしく描きたいという気持ちを抱いている一方で『名探偵コナン』のファンタジーな部分がブレンドされた魅力も取り入れています」
バイクのエンジン音にも注力すべく、制作現場と相談したそうだ。
「車種に合わせた音にできないかと。全部のバイクをそうするのは難しかったけれど、ネイキッド、スポーツ、原付といったバイクの種類ごとに差別化した音を作ってもらいました。中でも白バイの音だけは、本当の白バイのエンジン音を録音して使ってくれています」
興行収入の上昇に合わせるように劇場版『名探偵コナン』はスケールの規模がどんどん大きくなっている。ただし今作は、そのような傾向と少し印象が異なるという。
「最初に脚本を読んだ時は人間模様を重視していると。その後、青山先生によってどんどんコナンらしさが足されていった感じです」
まだ登場回数の少ない千速を描くのには苦労も多かったという。
「〝千速で行こう!〟というのも青山先生からの提案です。千速のように割と最近出てきたキャラクターをメインにするというのは、正直とまどいました。自分の中でも千速をまだ理解しきれていないという感覚があり、僕が知ってる情報はおそらく連載を読んでもらっている人たちと同じレベル。であれば、同じレベルの気持ちで作ろうと思いました。ただし、あくまで『名探偵コナン』の主人公はコナンなので、千速のほうが活躍しすぎるのは違うかなと。そこらへんはバランスを取りました」
アフレコ現場では長寿アニメならではの驚きが多かったという。
「長年演じられているキャラクターなので『声優さんたちから出て来るものが正解』という感じです。何も言わずとも、口調や言い回しをアレンジしてくれる。一方、青山先生から指示があったセリフは、そのままでお願いしました」
その青山先生とは、シナリオの段階から絵コンテの作成時まで、やり取りが繰り返されたそう。
「シナリオは先生の仕事場で打ち合わせ、その後の指示は絵コンテに入ります。『ここはこういうセリフに変えてほしい』とか『このキャラクターはこういう動きにしたい』とか。印象的だったのは、状況説明のセリフに対して『こういう言い方のほうがわかりやすいんじゃない』という指摘が入っていたことですね」
千速の弟・萩原研二やその同僚で親友の松田陣平が登場するシーンについても、青山先生の意向がそのまま反映されているとか。
「千速と重悟を含め、ラブコメ的な部分は青山先生がほぼアイデア出しをされています。特に松田に関してのやり取りでは、意外なところもあって。それと同時に『松田ってこういうキャラクターなんだな』と理解もしました。今作は、濃密でギュッとした人間関係を描いたドラマがある印象です」
ミステリーだけではなく、アクションや人間ドラマといった『名探偵コナン』の魅力も満載の今作。ぜひ劇場で見届けてほしい。
劇場版『名探偵コナン黒鉄の魚影』で演出を務めた
蓮井隆弘氏が最新劇場版の監督!

PROFILE
1990年生まれ、茨城県出身。TVアニメ『モブサイコ100 III』や青山先生原作『真・侍伝 YAIBA』の監督や、劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影』の演出を担当。今作では初監督として指揮を執る。
実際にはありえない!?ダイナミックすぎる疾走シーンに大興奮!

冒頭では千速が白バイで高速道路の壁を駆け上がるシーンも。白バイの重さでは不可能な動きも、自然でリアルに見えるように考え抜かれたうえで、想像を膨らませて描いている。千速のバイクに羽が生えたように見える、美しいジャンプシーンも必見だ。
スリリングなバイクチェイスでは実在のエンジン音が響きわたる!


白バイ隊員の千速は、高速道路上はもちろん、一般道でもジャンプしたり、バイクを横倒ししてスライディングしたりしつつ、犯人とのバイクチェイスを繰り広げる。バイクシーンにこだわりが詰まっているのは、バイク免許を持つ蓮井監督ならでは。
劇場版で初めて明かされるエピソードも!
萩原千速の過去に迫る人間ドラマも見どころ
萩原千速は、公安の降谷零(安室透)の同期であり爆発物処理班だった萩原研二の姉。同じく爆発物処理班だった松田陣平の初恋の相手でもある。2人とも同じ爆弾犯の爆弾を解体中に殉職。その犯人逮捕に貢献したコナンに対して千速は恩を感じている。千速と部署は別だが秘かに好意を寄せている様子の神奈川県警・横溝重悟も登場。研二や陣平が登場する千速の回想シーンや、千速と重悟とのやり取りなどは、青山先生が監修。蓮井監督が「そこまで書くの?」と思った初出しエピソードは必見!?

劇場版『名探偵コナン ハイウェイの堕天使(だてんし)』大ヒット公開中
突然現われて暴走する謎の黒いバイク。追いかけるのは神奈川県警交通機動隊の萩原千速。犯人の正体、そして黒いバイクの狙いとは!? 千速の脳裏には弟の萩原研二とその同期・松田陣平の記憶がよぎり……。史上最速バトルミステリーが開幕!!


発売中のDIME6月号では今年TVアニメ30周年を迎える「名探偵コナン」を大特集!
アニメ制作の舞台裏から視聴者を惹きつける理由、放送開始から現在まで130曲以上の歴代OP・ED主題歌まで総まとめ! もちろん4月10日に公開された劇場版『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』の見どころ、監督や主題歌を担当したMISIAさん、荻原千速を演じる声優の沢城みゆきさんなどにもインタビュー。ファン必見の保存版の特集です!
表紙は萩原千速とコナンをあしらった通常版とアニメ30周年を記念したスペシャル版の2種類を用意しました。特別付録の『名探偵コナン』折りたたみモバイルコンテナにも注目!
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DIME 6月号

DIME 6月号 増刊
※Amazonなど他の電子書店でも順次追加され次第更新します。
【特別付録】『名探偵コナン』折りたたみモバイルコンテナ
※付録はDIME2026年6月号通常版・増刊版共通です
劇場版最新作でも大活躍する萩原千速のシルエットをプリント!折りたためばコンパクトに収納できる優れモノ。小物の整理やコナングッズの収納にもおすすめ!
取材・文/内野智子 編集/田尻健二郎 ©2026 青山剛昌 / 名探偵コナン製作委員会







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