深刻な人手不足を背景に進行する企業の賃上げ。こうした流れは初任給にも波及しており、優秀な人材を確保する上で高水準の初任給を提示する企業が相次いでいる。
GAテクノロジーズが運営するAI不動産投資「リノシー」はこのほど、2026年4月に新社会人となった「社会人1年目」、2025年4月に社会人となり、働き始めて1年を迎えた「社会人2年目」の18~29歳の男女812名に対し「初任給と投資に関する新社会人の意識調査 2026」を実施し、その結果を発表した。
(1)1年目の6人に1人が初任給30万円以上。約9割が“給与”で企業を選ぶ時代へ
はじめに社会人1年目と2年目を対象に、月の給与の総支給額(額面)を尋ねたところ、初任給が30万円以上であると回答した割合は、社会人1年目が17.2%、2年目が10.4%となった。社会人1年目が2年目を6.8pt上回り、6人に1人は初任給30万円以上を受け取る予定であることがわかった。
次に、「就職先選定時の初任給の重要度」を尋ねたところ、社会人1年目は90.4%、2年目は73.1%が初任給を重視して就職活動を行っていたことがわかった。なかでも「非常に重視した」と回答した社会人1年目は43.2%にのぼり、2年目の15.4%を大きく上回る結果となった。
近年の賃上げが続く社会情勢を踏まえると、社会人1年目にとって“高い初任給”は、企業選びにおける欠かせない条件になっていると推測できる。
(2) “賃上げ”への本音に差、社会人1年目の約7割が「将来安泰」も2年目は約4割にとどまる
さらに、昨今の賃上げの流れが自分の将来にどう影響するかを調査したところ、社会人1年目と2年目で違いがあることがわかった。
「企業の賃上げの流れによって将来は安泰だと感じるか」という問いに対し、社会人1年目は71.6%が「安泰である(十分安泰だ・まあまあ安泰だ)」と回答した。これに対し、社会人2年目は41.8%に留まり、1年目と2年目で差が生じている。
また、初任給額に対する評価についても傾向が分かれている。社会人1年目では初任給額が「多い(52.0%)」と感じている人が最も多かったのに対し、社会人2年目では「ちょうどいい(47.8%)」と感じる人が最多となった。
これらの結果から、社会人1年目は高水準な初任給により、心理的ゆとりを生んでいると考えられる。その一方で、社会人2年目は1年間の社会人生活を通じ、物価高による生活費の負担や、実際の“手取り額”を体験したことで、金銭面により慎重になっていると考えられる。
(3)社会人1年目の約9割が学生時代から資産形成デビュー。“投資の早期化”が加速
「資産形成に対する考え」を尋ねたところ、資産形成の経験者(現在行っている・経験はあるが、現在は行っていない)は、社会人1年目で86.7%、2年目で62.1%に達した。これに関心層を加えると、社会人1年目は94.7%、2年目は89.9%となり、社会人1年目と2年目の9割が投資に関心を持っていることがわかる。
2025年の調査では、当時の社会人1年目の経験者は約6割、2年目は約5割に留まっていた。経験者の割合が大幅に上昇している背景には、高校生に向けた金融教育の開始から4年が経ち、資産形成に関する情報を目にする機会が増えたことで、学生時代から投資に関心を持ち、実際に行動に移す“投資の早期化”が加速していると考えられる。
(4)資産形成の目的は1年目「自己投資・成長のため」、2年目「生活防衛・備え」
最後に、資産形成に対して経験または関心があると回答した層にその理由を尋ねたところ、社会人1年目、2年目ともに「将来への不安」が最多回答となった。さらにその内訳を詳しく分析すると、それぞれ資産形成への考え方に違いがあることがわかった。
社会人1年目では、「将来が不安だから(13.7%)」や「物価上昇への備え(13.4%)」が回答の上位を占めている。さらに「お金の知識をつけたい(11.2%)」や「転職・起業をしたい(11.2%)」という回答が社会人2年目よりも多くなっていた。社会人1年目にとっての資産形成は、将来への漠然とした不安への備えに限らず、自分の将来の選択肢を広げるための「自己投資・成長の手段」と捉えられているようだ。
一方、社会人2年目は「将来が不安だから(17.6%)」が最多となり、次いで「資産が増えると嬉しい(17.4%)」、「物価上昇への備え(11.3%)」となった。1年の社会人生活を経て、生活費などの出費の重みを実感したことで、資産が増えることへ喜びを感じるとともに、資産形成を「生活防衛・備え」として捉えていると推測できる。
<調査概要>
調査期間:2026年3月6日(金)~3月13日(金)
調査パネル:株式会社GA technologies調べ、株式会社ジャストシステム(Fastask)のアンケートパネルを利用
対象:2026年4月に新卒として新社会人となった男女(社会人1年目)、もしくは2025年4月に新卒として就職し、働き始めて1年を迎えた男女(社会人2年目)
回答者数:812人 ※うち、社会人1年目(377名)、社会人2年目(435名)
調査方法:インターネット調査
出典元:GAテクノロジーズ
構成/こじへい
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