小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

中国では大人気!国境の街・丹東で食べてわかった北朝鮮のお菓子の素朴な味

2026.04.19

「秘密のヴェールに包まれた国」という印象が強い北朝鮮。軍事開発や抑止力の誇示としてのミサイル発射に注視する人もいれば、脱北者の発信などを通じて語られる「市民のリアルな暮らし」に心を寄せる人もいるだろう。

そうした多角的な情報も貴重だが、自分の場合、その国を肌で感じるには「食」を入り口にするのが一番しっくりくる。そこで今回は、ジャーナリストの助けも借りつつ、中朝国境の街・丹東で出会った「北朝鮮菓子」についてレポートしたい。その味、そしてパッケージの向こう側に透けて見える北朝鮮の素顔とは。

辺境の街で出会える、北朝鮮の風景

北朝鮮菓子は、日本で合法的に味わうことは難しい。それはイケナイ成分が含まれているからではなく、経済制裁により輸入そのものが禁じられているからだ※。

では、どこでその味に出会えるのか。現地へ飛ぶのが確実だが、最も現実的で手軽なのは、現在ビザなしで渡航できる中国だ。中でも、中朝国境に位置する”北朝鮮に最も近い街”丹東が、充実の品揃えだという。自分が丹東を訪れたのは、2026年3月。北朝鮮を多角的に調査するマニアックなグループに便乗して、中国東北部を旅した際のことだった。

※2019年には、1本の北朝鮮ビールを日本に持ち込みネットオークションで販売した19歳の少年が、外為法違反(無承認輸入)の疑いで書類送検されている。日本政府は2009年からは経済制裁として2009年から輸出禁止を追加し、現在も北朝鮮産の商品の輸入は一切禁止されている。

中国で最も北朝鮮に近い街、丹東。中国遼寧省南東部に位置する。

丹東駅からタクシーで揺られること、約10分。対岸に北朝鮮を臨む、川沿いの観光スポットへと到着した。今回の旅に同行してくれた、北朝鮮専門のフリージャーナリスト・大熊杜夫氏によれば、この「鴨緑江断橋(おうりょくこうだんきょう)」の周辺が、北朝鮮土産の充実しているエリアだという。駅近くのレストランにて、まずは北朝鮮ビールで喉を鳴らしてから、いざ現地へ。川沿いの遊歩道や断橋の入り口付近には、土産物店や露店が軒を連ねていた。

左の橋は、中国と北朝鮮(新義州)を結ぶ現役の国際橋「中朝友誼橋(ちゅうちょうゆうぎきょう)」。右は鴨緑江断橋(おうりょくこうだんきょう)。朝鮮戦争で、米軍の爆撃によって破壊された旧橋だ。現在は中国側の半分だけ残っている先端まで歩ける、観光スポットだ。
岸辺の第1埠頭から出る遊覧船に乗ると、より近くから観ることができる。鴨緑江を30分ほどのコースで進み、対岸の北朝鮮(新義州市)の街並みや軍人の様子、建設中の建物などを眺めることができた。
駅の看板には、辺境クルーズの観光案内。どうやら船の上から北朝鮮の兵士を『見学』できるらしい。『会いに行けるアイドル』さながらの軽いノリに(もちろん、確実に拝める保証などどこにもないのだが)、少し面食らう。

露店に並んでいたのは、北朝鮮産のタバコや紙幣、それに書籍類。店先に並ぶビールや食品は、土産話の種に買い求める観光客をターゲットにしている。一方で、ごく稀に北朝鮮労働者が「故郷の味」を求めて買っていくこともあると、大熊氏は言う。

川沿いの遊歩道にはポツポツと露天商が並ぶ。
ここでは密輸ルートで流れてきただろう北朝鮮タバコや、北朝鮮紙幣などが売られている。大熊氏によると、以前紙幣製造を受けていた中国業者が、お土産に勝手に刷っているというウワサがあるという。

気まぐれに、タバコに手を伸ばしてみた。中国で吸うタバコは、人生で2回目だ。前回、1995年の北京で味わった「美国」(という銘柄だった)の絶望的な雑味(「わかば」をさらに強烈にしたような感覚)を覚悟していたが、昨今の北朝鮮タバコは驚くほど抵抗なく、普通に美味い。嗜好品の進化に驚かされつつ、いよいよ本命の北朝鮮菓子を買いに行った。

北朝鮮土産物屋とローソンが同居している、レアな店でもあった。
丹東の観光客に人気の北朝鮮ビールがずらりと並ぶ店も。写真の瓶は最近になって出回りだした、平壌の地ビール「平壌ビール」。(撮影/大熊杜夫)

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2026年4月16日(木) 発売

『コナン』はなぜ、ヒットし続けるのか?伝説の第1話から劇場版最新作まで、制作の裏側に迫る!特別付録には劇場版ロゴの折りたたみモバイルコンテナも!さらに第2特集では躍進を続ける『無印良品』の知られざる活用術を大公開!衣食住を網羅する名品の数々を徹底調査!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。