人々の喉を潤してくれる自動販売機。コンビニが少なめの住宅地では、特に夏場はオアシスのような存在だ。
そんな自販機にはお茶や炭酸飲料、缶コーヒーなどのレギュラーメンバーが多く並ぶ。そんな中、一際目を惹く変わり種の飲料を見かけたことはないだろうか…?
例えば「参鶏湯風スープ」や「バスクチーズケーキ」、「いちご杏仁」や「旨辛ユッケジャンクッパ風スープ」などを見たこと、もしくは飲んだことはあるだろうか?
上記で言及した変わり種の缶飲料は、すべてダイドードリンコ株式会社の商品である。
とてもユニークで目を惹くが、なぜこんなにも攻めた商品を開発し続けているのだろうか?
ダイドードリンコ株式会社のマーケティング部 マーケティング戦略グループの福戸山 叶恵氏に話を聞いた。
飲料に絞らない市場調査から生まれるアイデア
さまざまなラインナップの攻めたドリンクが常に登場している印象だが、新商品のアイデアはどこから生まれているのだろうか?市場調査などは関係しているのだろうか?
「市場調査の分析を元にして新商品のアイデアを考えていますが、市場調査に関しては飲料に絞らない考え方や思考も分析しています。
例えば、近年は物価の上昇により節約を続ける日々の中、趣味やご褒美など自身の充実感に繋がる分野には積極的に消費を行うメリハリ消費が活発化しています。
『バスクチーズケーキ』などはそのようなニーズを受けて開発に至りました」(以下「」内、福戸山氏)
「バスクチーズケーキ」はとろ~りとした食感と、チーズケーキのような味わいや香りが話題になった商品。価格は220円と自販機の中では高めだ。
「『バスクチーズケーキ』や 『いちご杏仁』はタイパを重視するニーズにも対応すべく開発されました。
会社や自宅から近いところでパッとデザートを買いたい、というようなシーンから着想を得ました」
飲料に限らない需要に焦点を当て、ユニークな缶飲料が生まれていたというワケだ。特に「いちご杏仁」は若者を中心に反響が大きかったんだとか。
「『いちご杏仁』は振って崩すことによってぷるぷる・とろとろの2つの飲み心地を楽しめるため、デザートが欲しいという気持ちと、喉を潤したいという欲求の両方にマッチしていたようです」
自販機に能動的に足を運ぶキッカケに
「いちご杏仁」や「ユッケジャンクッパ風スープ」などは、消費者として自販機で見かける分にはとても面白く興味を引く。しかし、そのような攻めたラインナップの缶飲料を開発し続ける理由はなんだろうか?
「ダイドードリンコのブランドメッセージは『こころとからだに、おいしいものを。』です。お客様の健康や生活の質の向上に貢献できるよう”からだにおいしい”はもちろんのこと、“こころにおいしい”も目指し、わくわくやサプライズを提供したいと考えています」
通りすがりの自販機を見て新しいユニーク缶飲料が出ていると、ワクワクして足を止めてしまう方も少なくないと思う。
「また、能動的に自販機に足を運ぶキッカケを作りたいと思っています。自販機はそこにあるラインナップの中から選ぶという受動的な選択肢になりがちです。
変わった商品で興味を喚起し、SNSなどで話題になった商品を自ら求めて自販機に向かうという、消費者が能動的に行動してくれるような機会を生み出したいと思いました」
確かに、筆者もダイドードリンコの戦略通りに能動的に購入に至った。通りかかる自販機で見かける変わり種飲料が気になり、ある時意を決して買いに向かったのだ。
若者に反響
「面白さ」が目立つこれらの商品に関して、「売れる可能性」についてはどのように考えているのだろうか?攻めすぎて売れないという心配はないのだろうか?
「基本的には市場調査を経て、売れるという確信を持てる商品のみ販売しています。攻めた商品は話題になりやすく、SNS等での反響を受けて購入に至る方も多いです」
特に反響が多かったのはどの商品だろうか。
「近年では、2025年秋に発売された『旨辛ユッケジャンクッパ風スープ』は、『想像以上に本格的』や、お米が入っているため『小腹が満たされる』などの理想としていた反響をいただきました。他には『バスクチーズケーキ』も本物のバスクチーズケーキのような新食感が特徴の商品だったため、『まるで本物みたい』や『斬新』というようなお声をいただき、『どこの自販機で売っていますか』というお問い合わせも多くいただきました」
購入するのは主に若年層だという。
「若年層の方が多く購入されています。若年層は比較的攻めた商品を『試してみよう』というトライアル意識が高いようです」
フリスクとのコラボ商品
最後に、最新の攻めドリンクで注目の商品を聞いてみた。
「以前発売した『フリスク スパークリング』を夏のクーリングシーンにぴったりな刺激にアップデートした 『超!クールスパークリング フリスクレモン&ライム』が新登場しました」
昨年発売された「フリスク スパークリンググレープ」は、「まさにフリスクを食べたような感覚」と話題になった飲料で、清涼感が強いのが特徴の商品。
SNSでは「めっちゃフリスク」「やばい」「清涼感がガツンとくる」などのコメントが見られた。賛否両論あった商品だが、それがアップデートされ今年新登場した。
「超!クールスパークリング フリスクレモン&ライム」は缶ではなくペットボトル商品だが、塩分とクエン酸を補給でき、夏の熱中症対策にもぴったりな商品とのこと。
今後も攻めた商品開発が期待されるダイドードリンコ。ぜひ皆さんも自販機に足を運び、ちょっとしたワクワクを感じてはいかがだろうか。
取材協力:ダイドードリンコ株式会社
文:まなたろう
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