長期化する物価高が家計を直撃している。こうした中、大学生以下の子を持つ親は生活をやりくりしながら、どれほどのお金を我が子の教育に投じているのだろうか?
ソニー生命保険はこのほど、大学生以下の子どもがいる20歳以上の男女に対し、今年で13回目となる「子どもの教育資金に関する調査」をインターネットリサーチで実施し、1,000名の有効サンプルの集計結果を公開した。ここでは、「子育て・教育に関する支出の実態」に関する調査結果を抜粋し、紹介する。
小学生から社会人になるまでに必要な教育資金 平均予想金額は1,458万円
子どもの教育資金について、どのように見積もっている親が多いのだろうか。
未就学児の親(248名)に、子どもが小学生から社会人になるまでに、教育資金はいくらくらい必要だと思うか聞いたところ、「1,000万円~1,400万円位」(29.8%)や「2,000万円~2,400万円位」(26.6%)に回答が集まり、平均予想金額は1,458万円となった。
昨年の調査結果と比較すると、「3,000万円以上」は2025年11.3%→2026年10.1%と、わずかに下降した。
平均予想金額を過去の調査結果と比較すると、2025年1,489万円→2026年1,458万円と、2022年からの上昇傾向から下降に転じ、31万円減少した。一方で、調査開始以来の最高額となった2025年に次ぐ金額となっており、高い水準を維持する結果となった。
学校外教育費の平均支出金額は12,022円/月、すべての就学段階で昨年調査から減少し、全体平均では4,150円の大幅減少
習い事や家庭学習、教室学習などにかける費用(学校外教育費)の支出状況について質問した。
全回答者(1,000名)に、スポーツや芸術などの習い事、家庭学習、教室学習のそれぞれに1ヶ月あたりいくらくらい支出しているか聞き、それぞれの平均支出金額を合計したところ、12,022円/月となった。
昨年の調査結果と比較すると、平均支出金額の合計は2025年16,172円→2026年12,022円と、2025年以降の減少傾向が続き、4,150円の大幅減少となった。
子どもの就学段階別に平均支出金額の合計をみると、未就学児の親では5,286円/月、小学生の親では16,420円/月、中高生の親では19,348円/月、大学生等の親では6,996円/月となった。
平均支出金額の合計を昨年の調査結果と比較すると、すべての就学段階において減少した。特に中高生の親では、平均金額は例年同様最も高くなっているものの、2025年25,282円→2026年19,348円/月と、5,934円減少し、減少幅は最も大きくなった。
子どもが行っている学校外教育の個数 平均は1.0個
子どもが行っている習い事や家庭学習、教室学習といった学校外教育の個数について質問した。
全回答者(1,000名)に、スポーツや芸術などの習い事、家庭学習、教室学習(学校外教育)をいくつ行っているか聞いたところ、「0個(行っていない)」(50.2%)に半数の回答が集まり、そのほか「1個」(22.5%)や「2個」(14.0%)などにも回答が集まり、平均個数は1.0個となった。子どもの就学段階別にみると、平均個数は小学生(1.7個)が最も多くなった。
「子どもがスポーツや芸術などの習い事を行っている」3割半、小学生の親では6割強
全回答者(1,000名)に、子どもがスポーツや芸術などの習い事(水泳やダンス教室、ピアノ教室、運動系部活、文化系部活など)を行っているか聞いたところ、「行っている」は34.3%、「行っていない」は65.7%となった。子どもの就学段階別にみると、小学生の親では「行っている」が62.1%で、多数派となった。
子どもがスポーツや芸術などの習い事を行っている人(343名)に、子どもがスポーツや芸術などの習い事をいくつ行っているか聞いたところ、「1個」(79.3%)に回答が集まり、平均個数は1.3個となった。
全回答者(1,000名)に、子どもが家庭学習(通信教育など)を行っているか聞いたところ、「行っている」は19.8%、「行っていない」は80.2%となった。子どもの就学段階別にみると、「行っている」と回答した親の割合は、小学生(35.5%)が最も高くなった。
子どもが家庭学習を行っている人(198名)に、子どもが家庭学習をいくつ行っているか聞いたところ、「1個」(91.9%)に回答が集中し、平均個数は1.1個となった。
全回答者(1,000名)に、子どもが教室学習(学習塾、英会話、そろばん教室、プログラミング教室など)を行っているか聞いたところ、「行っている」は27.6%、「行っていない」は72.4%となった。
子どもの就学段階別にみると、「行っている」と回答した親の割合は、小学生(43.1%)と中学生(40.5%)では4割以上となった。
子どもが教室学習を行っている人(276名)に、子どもが教室学習をいくつ行っているか聞いたところ、「1個」(88.4%)に回答が集まり、平均個数は1.1個となった。
子どもの進学費用のための備え 平均支出金額は15,684円/月、昨年調査から4,355円減少
高校生以下の子どもの親、または予備校生・浪人生の親(751名)に、子どもの進学費用のための備えとして、一人あたり月々いくらくらい支出をしているかを聞いたところ、「0円」(36.4%)に最も多くの回答が集まったほか、「10,000円~14,999円」(15.2%)や「20,000円~29,999円」(15.6%)、「30,000円以上」(16.9%)にも回答が集まり、平均は15,684円/月となった。世帯年収別にみると、平均金額は世帯年収が1,000万円以上の人では20,007円/月となった。
平均支出金額を過去の調査結果と比較すると、2025年20,039円→2026年15,684円と、4,355円減少した。学校外教育費だけでなく、進学費用の準備としての月々の支出金額も減少しており、物価上昇に伴う生活費の増加などにより、子どもの教育に関する出費にまわす余裕がないケースがあるのではないだろうか。







DIME MAGAZINE























