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【脱VLOOKUP】XLOOKUP関数の使い方を解説!列数え不要・エラー処理もこれ1本で完結

2026.04.07

XLOOKUP関数の使い方を図解で徹底解説。VLOOKUPより簡単な基本構文から、エラー処理・スピル・複数条件の応用技まで、実務サンプル付きで今すぐ使えます。

この記事でわかること

  • XLOOKUPの基本の使い方(コピペOKの数式付き)
  • 受注管理表を使った実務シミュレーション
  • #N/Aエラーをなくす方法
  • スピル・複数条件など時短テクニック2選
  • VLOOKUPとの使い分け判断基準

XLOOKUPとは?

XLOOKUP(エックス・ルックアップ)とは、Excelで「特定のデータを別の表から検索して表示する」関数です。 「商品IDを入れたら商品名が自動で出てくる」「社員番号から氏名と部署を一気に引っ張る」そういった作業がXLOOKUPひとつで完結します。

XLOOKUPはVLOOKUPを進化させた後継関数として位置づけられており、Microsoft公式サポートでもXLOOKUPとXMATCHの使用が推奨されています。(※)(※出典:Microsoft サポート「XLOOKUP 関数」

VLOOKUPXLOOKUP
列番号の指定必要(数えないといけない)不要
左側の列を取得❌ できない✅ できる
エラー処理IFERROR関数が別途必要数式内で完結
複数列の同時取得❌ できない✅ できる(スピル)
対応バージョンExcel 2003〜Microsoft 365 / Excel 2021〜

XLOOKUPが使えるExcelのバージョン

Microsoft公式情報で、Excelで使えるバージョン情報をすべて確認しておきましょう。(※)

バージョンXLOOKUPの使用
Microsoft 365(月次チャンネル)✅ 2020年3月31日より正式提供開始
Excel 2021(永続ライセンス)✅ 利用可能
Excel 2024✅ 利用可能
Excel for Web✅ 利用可能
Excel 2019❌ 利用不可
Excel 2016以前❌ 利用不可
(※出典:Microsoft サポート「XLOOKUP 関数」)XLOOKUPはExcel 2016・2019では使用不可と明記
(※出典:The Spreadsheet Guru「Which Excel Versions Have XLOOKUP Function?」)2020年3月31日に月次チャンネルへ正式リリースと記載

XLOOKUPの基本構文~覚えるのは3つだけ~

XLOOKUPの使い方で最初に覚えることはシンプルです。

XLOOKUP関数の基本形 =XLOOKUP(検索値, 検索範囲, 戻り範囲)

「何を探す?」「どこから探す?」「何を返す?」 この3つを順番に指定するだけ。VLOOKUPで必要だった「何列目か数える」作業はゼロです。

後ろには省略可能なオプション(見つからない場合の表示・一致モード・検索モード)が3つありますが、最初は気にしなくてOKです。基本の3つで実務の9割はカバーできます。(※)(※出典:Microsoft サポート「XLOOKUP 関数」

【実務図解】受注管理表でXLOOKUPを使う方法

実際の操作を、営業部でよくある「受注管理表×商品マスタ」の例で確認しましょう。

【状況設定】
受注管理表にある「商品ID」を手がかりに、別タブの商品マスタから「商品名」と「単価」を自動で引っ張りたい。

受注管理表

受注No担当者商品ID商品名単価
1001田中A003
1002鈴木B011

商品マスタ(別タブ)

商品ID商品名単価
A001ノートPC98,000
A003ワイヤレスマウス3,500
B011外付けSSD12,800

手順①「商品名」をXLOOKUPで表示する

  1. 商品名を表示したいセル(D3)をクリックして選択する
  2. 数式バーに =XLOOKUP( と入力する
  3. 受注管理表の商品ID(C3)をクリック → カンマ「,」を打つ
  4. 商品マスタの「商品ID列」(A列全体)を縦にドラッグして選択 → カンマ「,」を打つ
  5. 商品マスタの「商品名列」(B列全体)を縦にドラッグして選択
  6. 「)」を入力してEnterキーを押す → 完了

完成した数式:

XLOOKUP関数の記述例 =XLOOKUP(C3,商品マスタ!A3:A5,商品マスタ!B3:B5)

列番号を一切数えていないことに注目してください。 VLOOKUPなら「商品名は左から何列目だから…」と数えていた作業が、完全になくなります。

手順②「単価」も同じように取得する

XLOOKUP関数の記述例 =XLOOKUP(D3,商品マスタ!B3:B5,商品マスタ!C3:C5)

戻り範囲をE列(単価列)に変えるだけです。「E列が何列目か」を数える必要はありません。入力せず横にスライドするだけでも自動で設定されます。

XLOOKUPとVLOOKUPの決定的な違い

列の追加・削除に強い

商品マスタに新しい列(例:「メーカー名」)を挿入しても、XLOOKUPなら列ごと指定なので自動で正しい列を参照し続けます。VLOOKUPは「3列目」という数字指定のため、列の挿入でズレてエラーになります。

検索列より左のデータも取れる

VLOOKUPは「検索列より右のデータしか取れない」という制約がありました。XLOOKUPにはその制約がなく、検索値の左にある「担当部署」「登録日」なども自由に取得できます。(※)(※出典:Microsoft サポート「VLOOKUP、INDEX、またはMATCHを使って値を検索する」

もうIFERRORは不要!XLOOKUPのエラー処理の使い方

マスタに存在しない商品IDを入力したとき、VLOOKUPでは「#N/A」というエラーが表示されます。これを消すために =IFERROR(VLOOKUP(…), “登録なし”) という長い式で囲む必要がありました。

XLOOKUPでは、4つ目の入力欄(if_not_found)に表示したい文字を入れるだけで解決します。

見つからない場合に「登録なし」を表示するXLOOKUP関数の例 =XLOOKUP(C5,商品マスタ!A5:A7,商品マスタ!B5:B7,"登録なし")

操作はこれだけです。

  1. 既存の数式の末尾「)」の前にカーソルを置く
  2. カンマ「,」を打って “登録なし” と入力する
  3. 「)」を入れてEnter

 IFERRORとの比較

  • VLOOKUP:=IFERROR(VLOOKUP(C5,商品マスタ!A5:A7,商品マスタ!B5:B7, 2, FALSE), “登録なし”) → 外側を別の関数で囲む必要あり
  • XLOOKUP:=XLOOKUP(C5,商品マスタ!A5:A7,商品マスタ!B5:B7,”登録なし”)→ 1つの関数で完結
    (※出典:Microsoft サポート「XLOOKUP 関数」

【時短テクニック2選】XLOOKUPの応用的な使い方

① 複数列を一度に取得する(スピル機能)

XLOOKUPは「商品名」と「単価」を別々に書く必要はありません。

戻り範囲を「商品名〜単価」の2列まとめて選択すると、1つの数式を入れただけで隣のセルにもデータが自動で広がります。これをExcelでは「スピル(Spill)」と呼びます。

複数列をまとめて返すXLOOKUP関数の例 =XLOOKUP(C3,商品マスタ!A3:A5,商品マスタ!B3:C5)
  • D3に数式を入れると、E3(単価)も自動で埋まる
  • ※スピルが広がるセルは空けておいてください(データが入っているとエラーになります)

(※出典:Microsoft サポート「XLOOKUP 関数」
(Example 2:複数列を返す使い方として公式に記載)

② 複数条件(部門×氏名など)で検索する

こちらは同姓同名の社員がいて「営業部の鈴木さん」だけを特定したいケースで有効です。&(アンパサンド)で検索値と検索範囲をそれぞれつなぐだけで、2つの条件を組み合わせた検索ができます。

複数条件を結合して検索するXLOOKUP関数の例 =XLOOKUP(B3&C3, F:F&G:G, H:H)

入力する場所

意味
B3&C3「部門」と「氏名」を組み合わせて検索キーにする
F:F&G:G「部門列」と「氏名列」を組み合わせて検索する
H:H取得したいデータ(例:内線番号)の列

VLOOKUPのような「作業列(結合列)」を別途作る必要がありません。 表をスッキリ保ったまま複数条件検索が実現できます。

【知っておくべき】XLOOKUPの一致モードと検索モード

XLOOKUPには、基本の3つに加えて2つのオプションがあります。業務で使う場面が出てきたときのために把握しておきましょう。

一致モード

XLOOKUP関数の拡張形 =XLOOKUP(検索値, 検索範囲, 戻り範囲, エラー時の値, 一致モード)
数値動作
0(省略時)完全一致。入力した値と完全に同じものだけ探す
-1完全一致がなければ、より小さい値で一番近いものを返す
1完全一致がなければ、より大きい値で一番近いものを返す
2ワイルドカード一致。*や?を使った部分一致検索ができる

「単価表で500円以下の最も近い価格帯を探す」など、価格交渉や在庫管理で役立ちます。

検索モード

数値動作
1(省略時)上から順に検索(最初に見つかったものを返す)
-1下から逆順に検索(最後に見つかったものを返す)

同じ商品IDで複数の仕入れ履歴があるとき、「最新の仕入れ単価」を取りたい場合に -1 を指定すると最下行(最新行)から検索できます。(※)

(※出典:Microsoft サポート「XLOOKUP 関数」

【注意】XLOOKUPが使えないケース(#NAME?エラー)

数式を入れたら #NAME? と表示された場合、そのExcelのバージョンがXLOOKUPに対応していません。

原因: Excel 2019以前の旧バージョンを使用している(Microsoft公式でExcel 2016・2019は非対応と明記)

対策:

  • 自分のPC: Microsoft 365 または Excel 2021以降へのアップデートが必要
  • 取引先へのファイル送付: 相手が旧バージョンを使っている可能性がある場合、VLOOKUPまたはINDEX+MATCHで代替する配慮が必要

【バージョン確認方法】
 Excelを開き、「ファイル」→「アカウント」→「Excelのバージョン情報」で確認できます。Microsoft 365サブスクリプションであれば自動的に最新版が適用されます。(※)(※出典:Microsoft サポート「XLOOKUP 関数」

よくある質問(FAQ)

Q. XLOOKUPはいつから使えますか?

 A. Microsoft 365のサブスクリプションユーザーへは2020年3月31日に月次チャンネルで正式提供されました。永続ライセンスではExcel 2021以降が対象です。Excel 2019以前では使用できません。(※)(※出典:The Spreadsheet Guru「Which Excel Versions Have XLOOKUP Function?」

Q. VLOOKUPとXLOOKUPはどちらを使えばいいですか?

 A. 自分の環境がMicrosoft 365またはExcel 2021以降であればXLOOKUPを使うのがおすすめです。ただし、ファイルを共有する相手が旧バージョンのExcelを使っている場合はVLOOKUPが安全です。

Q. XLOOKUPでワイルドカード(部分一致)は使えますか?

A. 使えます。一致モードに 2 を指定すると、*(任意の文字列)や ?(任意の1文字)を使ったワイルドカード検索ができます。例:=XLOOKUP(“*マウス*”, F:F, G:G, “なし”, 2) で「マウス」を含む商品名を検索できます。(※)(※出典:Microsoft サポート「XLOOKUP 関数」

Q. XLOOKUPとINDEX+MATCHはどちらが優れていますか?

A. 機能面ではほぼ同等ですが、XLOOKUPの方が記述がシンプルで直感的です。旧バージョンのExcelとの互換性を保ちたい場合はINDEX+MATCHが有効です。

まとめ:今すぐXLOOKUPを使ってみよう!

XLOOKUPは、VLOOKUPの「面倒」をすべて解消した関数です。

  • 基本の3つ(検索値・検索範囲・戻り範囲)を選ぶだけで実務の9割はカバーできる
  • 列番号を数える手間がゼロになる
  • エラー処理も4つ目の欄に文字を追加するだけ
  • スピルで複数列を一度に取得できる
  • 複数条件の検索も & だけで完結する

Microsoft 365またはExcel 2021以降をお使いであれば、今日からすぐに切り替えられます。まずは「商品名を1つ引っ張る」だけの基本の型から試してみてください。

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