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梅田にそびえ立つ高さ13メートルの〝進撃の巨人〟35万個のLEDをまとった巨大看板「ぴちょんくん」の秘密

2026.04.10

初公開!かわいらしい表情の裏側は超メカニック!

ヘルメットをかぶって大ぴちょんくんの内部へ!

いざ、筆者もヘルメットをかぶってハシゴを登り、大ぴちょんくんの中へ! 看板内部は表面のかわいらしさとは裏腹に、無機質でメカニックな表情。35万個のLEDが壁中に並んでいる。

内部には35万個のLED

13メートルの高さがあるため、しずく型の頂点部分にたどり着くまでにはさらに内部にある2つの階段を登る。

階段で上部まで登れるようになっている

上に行けば行くほど左右の角度が鋭くなり、しずく型になっているのが分かる。

大ぴちょんくんの頂点部分

それぞれのLEDには配線がなされ、このLEDが『大ぴちょんくん』の表情・色を変化させることが分かる。

LEDにつながっている配線

高須さんは、「弊社は温度と湿度に基づいて空気の状態を分かりやすく判定する『空気感インフォメーション』を独自に開発しました。当社の空調機を開発するメンバーに協力を得て、温度、湿度、気流、風の強さ、代謝量、着衣量のそれぞれの条件における数値を利用し、季節ごとの空気の状態を9つに分類しています」と説明。

取得したデータを看板に反映する

「その指標に基づいて、大ぴちょんくんでは看板内に設置されているセンサーの中で取得した温度と湿度のデータをもとに、その時の空気の状態を9色で、色と言葉、擬音語の方で表現しています。9色以外にも花粉情報や熱中症を表す顔もあります」と教えてくれた。

大ぴちょんくん内部には温度・湿度を計測するための「百葉箱」も設置されている。

広報の高須さんと設置された百葉箱

「空気情報のデータは百葉箱から取得している情報と、日本気象協会からの花粉やPM2.5、熱中症アラート、天気予報など2種類のデータを取得して、大ぴちょんくんの制御室に送られます。そのデータをリアルタイムに変換し、大ぴちょんくんの顔の表情を変化させる仕組みになっています」

ぴちょんくん制御室

この日の『ぴちょんくん制御室』には、かわいらしいぴちょんくんのぬいぐるみも座っていた。

9色以外にも季節やイベントごとの大ぴちょんくんの顔にもこだわりが。高須さんは「私とダイキンメンバー、宣伝メンバー、デザイナーで考えて制作しています」と語り、「パソコン上でデータを見た時はかわいくても、実際に画面に映し出した時にJR大阪駅でシミュレーションをすると、分かりづらかったり、可愛くなかったり、ちょっと怖かったり、目の部分が見えなかったりと、イメージと違うことがありました」と苦労も。

35パターンある大ぴちょんくんのデザイン

「今回は10周年をお祝いするケーキの顔を作りましたが、ケーキに見えないことがあり、何度もシミュレーションを繰り返して『どうやったら皆さんにかわいらしさや空気感が伝わるか』を工夫しながら製作しました」

人気はハロウィンバージョン!SNSで1100万表示の伝説も!

2026年3月16日の10周年に点灯された大ぴちょんくん

この日、午後6時15分から大ぴちょんくんが点灯。10周年を祝福した。

お祝いのケーキデザインも点灯

お祝いメッセージやケーキの顔の他、

大阪名物・たこ焼き

たこ焼き、ヒョウ柄など大阪らしいデザインも点灯され梅田の夜を彩った。花粉情報も涙目など豊かな表情で伝え、街ゆく人にタイムリーな空気情報を届けていた。

花粉情報も分かりやすく伝える

ちなみに高須さんによると、35パターンの表情の中でも人気の顔はハロウィンだという。

ハロウィン

そもそものぴちょんくんの頭はしずく形。本来ならしずく部分の頂点が頭になるため、その上にハロウィンの帽子をかぶせる。しかしアニメーションで可愛く表現しようとした結果、帽子を顔の上に描いた。するとSNSで「お前、頭そこだったんだ!」というコメントがつき大反響。「SNSで1100万回以上表示され、その結果、メディアにも取り上げていただきました」と明かした。そのため2025年10月から、頭の位置を改善している。

頭の位置を改善したハロウィンデザイン

高須さんは「皆さんが頭の位置の変化に気づいてくださっているか分かりませんが、こういったちょっと笑えるような、クスッと笑えるようなことを考えています」と、遊び心も取り入れている。

色や表情を変えながら空気の役立つ情報を届けてくれる巨大看板・大ぴちょんくん。大阪・梅田に行った際は、ぜひ空を見上げて探してみてほしい。時期や時間帯によっては、水色以外のカラーや季節限定デザインを見ることができるかもしれない。

取材・文/コティマム

元テレビ朝日芸能記者で、現・フリーランス記者。2児(姉妹)の母。歌舞伎や舞台、芸能イベント、企業・経営者を取材中。音楽雑誌やレコード会社勤務経験もあり、舞台評や音楽評、ライブレポ等も担当。執筆記事1.3万本以上。取材は5200回以上。ライターを目指す方向けのライター講座や、企業広報へのメディアアプローチ等のコンサルも実施。24年11月に合同会社パラレルコネクトの設立メンバーとなり、メディアやインフルエンサーと企業をつなぐサポートも行っている。

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