電通は、2025年5月に発表した「People Model」を基盤に、カテゴリー・用途・テーマなど、これまで再現が難しかった特定領域に焦点を当てた「特化型AIペルソナ」を開発。同時に、AIペルソナシステムである「AIQQQ TALK」を刷新して、新たに「AI For Growth Talk」として運用を開始した。
「特化型AIペルソナ」の開発背景と特徴
日用品から耐久消費財までの業種やブランドの愛用者、さらにスポーツや音楽といった特定ジャンルの推し活などの「特化型AIペルソナ」を対話型ソリューション「AI For Growth Talk」に搭載することで、より高速に顧客インサイトが発見できる環境が整備された。
これにより、生活者理解がますます複雑化する中でも、精緻なインサイト探索からアイデアの検証、施策立案・実行までを一気通貫で高速に行なうことが可能になった。
今日、生活者の価値観や行動、趣味嗜好(しこう)はこれまで以上に細分化し、年齢や性別といった単純な属性では把握できない状況が続いている。そのため企業にとっては、生活者の具体的な悩みやこだわりを深く理解することが、競争力に直結する重要なテーマとなってきた。
こうした状況を踏まえ、同社は長年蓄積してきた生活者意識調査や消費行動データをもとに、多様な生活者像をAI上で再現する「特化型AIペルソナ」を開発。「AI For Growth Talk」に搭載することで、企業の競争力向上に貢献する当社ならではの基盤を整備した。

「特化型AIペルソナ」を搭載した「AI For Growth Talk」にできること
■1:約750パターンのAIペルソナを搭載、ターゲット層の反応や受け止め方をAIとの対話で迅速に把握
本基盤には、当社が長年蓄積してきた独自データをもとに、生活者に近い感情や視点を反映した約750パターンのAIペルソナを収録している。
それも年齢や性別といったデモグラフィック情報に加え、「健康上の悩み」「日常のこだわり」「利用ブランド」「メディア接触状況」など、多様な生活背景や価値観を網羅している点にその特徴と強みがある。
例えば、「時短志向の共働きDINKs」「教育投資に関心の高い小中学生の子どもを持つ家族」「動画系SNSヘビーユーザー」「特定スポーツ競技のファン層」「軽度の介護が必要な家族がいる層」「特定飲料品のヘビーユーザー層」など、実際の生活者像が想起できる具体的なペルソナが多数用意されている。
これにより、商品・サービスやコミュニケーションに対するターゲット層の反応や受け止め方を、AIとの対話を通じて迅速に把握することが可能になった。なお、社会環境や生活者意識、トレンドの変化に応じて、AIペルソナは今後も継続的に拡充していく予定だ。

■2:インタビュー機能の拡充で、より多角的なシミュレーションを実現
従来の1対1のインタビューに加え、今回の「AI For Growth Talk」への刷新では、グループインタビュー(1問1答モード/ペルソナ同士の会話モード)、回答サマリー生成、会話モードでのテーマ設定(インサイト抽出、アイデア発散、討論、合意形成)も可能となり、より多角的なシミュレーションが実行できるようになった。
また、「自社内で手軽にAIペルソナと対話したい」というニーズにも対応できるようにするため、一部機能を年内にSaaSとして社外提供する予定だ。
ブラウザから、いつでも利用できるため、日々の業務の中で「思いついた仮説をすぐに試す」というスピーディーなな検証サイクル実現も期待される。

同社では今回の発表に際して、「当社は今後も、多様化する生活者像をより深く理解し、企業のマーケティング活動の精度向上に寄与するソリューションを提供していきます。『特化型AIペルソナ』および『AI For Growth Talk』を通じて、より実効性の高いインサイトの発見と事業成長への貢献を目指します」とコメントしている。
関連情報
https://www.dentsu.co.jp/news/release/2026/0406-011026.html
構成/清水眞希







DIME MAGAZINE












