1976年に福岡の北九州市で誕生し、北九州のソウルフードとして愛される「資さんうどん」。2024年にはすかいらーくグループ傘下に入り、関東に進出した。2026年には50周年を迎え、年内に124店舗を目指すという。
今回は、株式会社資さんで広報を担当する伊藤典子さんに、資さんうどんの始まりから、関東進出の背景、今後の展望についてお話を伺った。
*本稿はVoicyで配信中の音声コンテンツ「DIMEヒット商品総研」から一部の内容を要約、抜粋したものです。全内容はVoicyから聴くことができます。
創業者の試行錯誤から誕生した北九州のソウルフード
はじめに、伊藤さんは資さんうどんの始まりについてこう説明する。
「創業者の大西章資(おおにし・しょうじ)は、飲食は未経験で元々電気工事の仕事をしていました。それを辞めて趣味のダイビングをしている時に知り合った方から『流行っているうどん屋があるからやってみないか』と話があったのが始まりです。実際に引き受けてみるとそこまで繁盛しておらず、味も納得できるものではなかったことから、一からうどん作りを勉強し、研究を重ねていきました。お客さんの感想を聞きながら改良を重ね、2年の時間をかけて完成したのが今の資さんうどんの『出汁』です」
福岡では『柔らかいうどん』のイメージも強いが、資さんうどんは讃岐の要素も取り入れているという。
「福岡博多では、噛まなくても飲み込めるくらいやわやわのうどんが主流と言われますが、資さんうどんは、その柔らかい博多のうどんと讃岐のコシのあるうどんの中間くらいです。表面は柔らかいのですが、噛むと中はもちっとした食感が残っています。創業者がうどんの勉強をされている時に、讃岐にも足を運び、製法などを勉強したそうです。北九州の方の口に合うように調整してできたのが、表面は滑らかでもちっとした、博多と讃岐のいいとこどりのようなうどんでした」
ソウルフードと言われるだけあり、北九州での認知度は圧倒的に高いという。
「北九州で行った認知度調査では、98%の方が『資さんうどんを知っている』と答えていただきました。50年の歴史もありますし、北九州では20店舗ほどありますので、資さんうどんがあるのが当たり前で、いつでも気軽に何も考えずに行ける場所、皆さんの日常の中にある存在です」
第一回より
消費者の声がメニューを変える。150種類以上のメニューから選ぶ楽しさ
看板メニューである「肉ごぼ天うどん」の特徴について、伊藤さんはこう説明する。
「資さんうどんのこだわりの出汁と麺の上に、長さ約14cmのスティック状のごぼうの天ぷらが乗っています。あとは甘辛く炊いた牛肉と玉ねぎがたっぷり添えられていて、食べ進めるうちにごぼう天ぷらの油や、お肉を炊いた汁が出汁に浸透していって、だんだん旨みが深くなるような一杯です。ごぼうの天ぷら、肉うどんは元々あったのですが、お客様からのリクエストを受けて2012年にメニュー化しました」
現在150種類以上のメニューがある資さんうどん。開発担当の部署が日々新メニュー開発や既存商品のブラッシュアップを行っている。
「担当の部署が、毎日のように試作を繰り返しています。資さんうどんでは約3か月に1回、季節限定の商品もお出ししています。今ある商品のブラッシュアップも含めて、毎日のようにずっと試作を繰り返していますね。全部のメニュー数は150種類以上あり、既存商品のブラッシュアップにはお客様の声を反映させています。看板メニューの肉ごぼ天うどんも、ごぼ天が5本乗っているのがデフォルトですが、お客様からの『最近5本が多く感じてきた』との声を受け、3本か5本を選べるようにしたり、うどんのミニサイズを展開したりと、変えている部分があります。何度も来ていただく方も多いので、いつ来ても新しいメニューを試していただけるような、選ぶ楽しさをご提供したいという思いがあります」
第二回より







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